【段落ごとの講評】
◆第1段落
「逆境をプラスに変えていく生き方」をしっかり主張できています。
◆第2段落
逆境でも工夫して挑戦(ちょうせん)すれば成長できる」という主張をしっかり伝えられています。前半の学習の例と後半の学校生活の例のバランスも良く、読み手に実感が伝わります。「逆境」というテーマを身近に落とし込め(おとしこめ)ている点が優れています。
◆第3段落
歴史の具体例を2つ挙げており、説得力がある段落です。「逆落とし」や「鉄砲(てっぽう)・馬防(しがらみ)」の説明も丁寧(ていねい)で分かりやすく、読者にしっかりと理解させる力があります。段落の最後に「現代の私たちも柔軟(じゅうなん)な考えをもてば逆境を乗り越え(のりこえ)られる」という現代につながるまとめがあると、さらに読後感が良くなりそうですね。
◆第4段落(結論)
名言を引用し、主張をきれいに再確認できています。導入と結びの文体に統一感があり、「逆境をプラスに変えていく」テーマがよくまとまっています。

【特に優れていた点】
・主張に深みがあり、構成も明確で読みやすい。
・身近な体験と歴史の具体例のバランスが良く、説得力がある。
・「逆境をプラスに変える」という抽象(ちゅうしょう)的なテーマを具体的に表現できている。

【考えを深めるための質問】
・逆境をプラスに変える力は、どうすればもっと強く育てられると思いますか?
・逆境に立ち向かう時、(だれ)かの支えや言葉が力になった経験はありますか?

【より字数を増やすための工夫】
・第3段落の歴史的事例のあとに、現代の身近な例(スポーツや芸術など)を1つ加えるとより身近になります。
・最後の結論段落に、自分が将来どんな逆境にどう立ち向かいたいかを書くと、自分らしい締めくくり(しめくくり)になります。
 


■思考語彙 21種 26個 (種類率81%) 79点
 確か, 第,。しかし,。だから,。例えば,あきらめざる,あるから,いると,からこそ,ことによって,これにより,ざる考える,で考える,と思う,なおさざる,にこそ,まとまらざる,を考える,対応によって,戦術により,調整によって,

■知識語彙 62種 97個 (種類率64%) 80点
世界,人生,使用,信長,創造,動物,勝利,勝頼,友達,名言,問題,大切,太陽,奇襲,存在,学問,家康,対応,平家,徳川,想像,意味,意見,成功,成長,戦術,挑戦,攻撃,数学,断崖絶壁,方法,最強,最近,条件,柔軟,武田,歴史,状況,発見,相談,織田,背後,能力,自分,蓄積,表出,製作,言葉,調整,迫力,逆境,逆縁,連合,運動会,過去,鉄砲,長篠,関係,順境,飛躍,駆使,騎乗,

■表現語彙 109種 198個 (種類率55%) 77点
 確か,いろいろ,こと,これ,さ,さまざま,そう,そこ,それ,とり,まま,みんな,もの,よう,わけ,エネルギー,プラス,一,一の谷,一ノ谷,世の中,世界,中,二,人,人生,何,使用,係,信長,創造,動物,勝利,勝頼,友達,名言,問題,喜び,団,国,坂,大切,太陽,奇襲,存在,学問,家康,対応,平,平家,徳川,想像,意味,意見,成功,成長,戦い,戦術,挑戦,攻撃,数学,断崖絶壁,方,方法,旗,時,最強,最近,条件,柔軟,柵,案,楽,武田,歴史,氏,源,状況,生き方,発見,相談,私,織田,考え,背後,能力,自分,落とし,蓄積,表出,製作,言葉,調整,軍,迫力,逆境,逆縁,連合,運動会,過去,鉄砲,長篠,関係,防,順境,飛躍,馬,駆使,騎乗,

■経験語彙 39種 53個 (種類率74%) 77点
あきらめる,あてはまる,ざる考える,しまう,せる,そなえる,できる,で考える,と思う,なおす,まとまる,まとめる,られる,れる,を考える,下る,乗り越える,作る,使う,取り組む,呼ぶ,変える,始める,学ぶ,恐れる,感じる,戦う,持つ,描く,書く,破る,習う,行う,解く,解ける,試す,選ぶ,震える,駆ける,

■総合点 87点

■均衡点 9点
 

逆境を変えプラスにするために
   中3 あきえゆ(akieyu)  2025年7月2日

 学問の世界において学ぶこと、想像することの喜びは、とりもなおさず考えることの喜びだと思う。発見と創造にこそ意味がある 自分の中に蓄積していたものだけで、創造あるいは飛躍ができるわけではない。蓄積を表出させる条件がいる。逆縁が表出させるエネルギーとなる。逆縁は逆境という言葉にもあてはまる。世の中で成功した人は大抵、逆境を自分の人生にプラスに取り組んでいく能力をそなえている。創造にも、この逆境が深く関係しているのだ。私は、逆境をプラスに変えていくような生き方をしたい。

 第一の方法としては、逆境であってもあきらめず、さまざまなことに挑戦することだ。数学の問題を解いていると、難しくて解くことをあきらめてしまいそうな問題がある。しかし、そこであきらめず、過去に習ったことを駆使してみたり、友達と相談したり、いろいろな方法で考えてみることで問題を解ける。また最近、私は運動会の団旗を作る係をしているけれど、団旗に何の動物を描くかで意見がまとまらず、製作が始められなかった。しかし、係の人みんなでいろいろな案の動物を書いてみて、迫力やその動物の強さなどを考えてよい案を選ぶことができた。いろいろな案を試してみたことで、よりよい案になった。逆境であるからこそ、調整によって成長して行くことが大切だと思う。

 第二の方法としては、逆境の時は柔軟な考えを持って対応することだ。長い歴史の中でも、逆境の中での対応によって勝利したことで国をまとめる存在になっていった人は多い。例えば、源氏と平氏の戦いの一ノ谷の戦いでは、源氏が「逆落とし」と呼ばれる奇襲攻撃を行った。この「逆落とし」では一の谷の背後にある断崖絶壁から騎乗したまま坂を駆け下り、これにより源氏軍は平家軍を破ることができた。また、織田信長、徳川家康の連合軍と武田勝頼軍が戦った長篠の戦いでは、織田信長の戦術により連合軍が勝利した。最強と恐れられていた武田軍との戦いで、織田信長はそれまで使われていなかった鉄砲や、馬防柵を使用して勝利した。逆境でも、柔軟な考えを持つことによって状況を変えることができるのだ。

 確かに逆境よりも順境にいた方が楽だ。しかし「寒さに震えたものほど、太陽の暖かさを感じる」という名言があるように、逆境を乗り越えることで成長し、より良い人生にできる。だから、私は逆境をプラスに変えていくような生き方をしたい。