この作文では、現代のいじめ問題への洞察が深く、特に同一学年内でのいじめの問題点を指摘しています。作文は論理的に構成されており、問題の原因と解決策が明確に提示されています。また、個々の学生が持つ独自の才能や特性を評価することの重要性を説く点が新鮮です。
具体的な解決策として、競争を通じて学生に自己認識と自尊心を育成する方法と、評価基準の多様化を提案しています。これにより、学生一人ひとりが自己の長所を認識し、自信を持つことができるようになると論じています。特に、個々の学生の小さな成功を見出し、それを評価することの大切さを強調している点は、教育現場における実践的な提案として非常に有効です。
また、自身の小学生時代の体験を引用することで、理論だけでなく実体験に基づいた説得力を持たせています。この体験実例がよく書けており、読者にとって具体的かつ共感しやすい内容となっています。
全体として、この作文は教育における個別の才能の発見と評価の重要性をうまく伝えており、読みやすい構成となっています。自分の意見をしっかりと述べることができており、説得力のある作文です。
内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1781字/800字
思考点:87点
知識点:80点
表現点:77点
経験点:86点
総合点:88点
均衡点:6点
■思考語彙 24種 29個 (種類率83%) 87点
n確か,n第,。しかし,。例えば,あると,いるので,いるはず,このため,しまうと,するべき,そのため,それにより,だろう,とおもい,と思う,なため,なるかも,におもい,られると,微笑ましく思う,良いので,表によって,見せるため,避けるため,
■知識語彙 61種 111個 (種類率55%) 80点
一番,上手,人間,今後,仕方,他人,作成,個性,優越,先生,先述,出来事,分野,勇気,勉強,口頭,同士,問題,基準,基礎,多忙,多様,大切,学校,差異,従来,得意,必要,成績,担任,挙手,掃除,授業,採点,改革,教科,教育,数学,方法,条件,段階,準備,点数,現在,現場,理由,生徒,発揮,相当,確認,競争,絶対,自信,自分,行事,表現,解決,評価,重荷,面談,黒板,
■表現語彙 109種 226個 (種類率48%) 77点
n確か,いるはず,きれい,こと,このため,これら,すべて,そのため,それ,それぞれ,ただ,とき,どこ,なか,なため,みんな,もの,よう,スリッパ,テスト,トイレ,トラブル,一,一つ,一番,上手,中,事,二,五,人,人間,今,今後,仕方,他人,位,何,作成,個性,優越,先生,先述,出来事,分野,前,勇気,勉強,化,十,口頭,同士,問題,基準,基礎,多忙,多様,大切,子,子ども,学校,差異,従来,得意,必要,感,成績,担任,挙手,掃除,授業,採点,控えめ,改革,教科,教育,数学,方法,机,条件,段階,気,準備,点,点数,現在,現場,理由,生徒,発揮,相当,確認,競争,絶対,自信,自分,色,行事,表,表現,見せるため,解決,評価,避けるため,重荷,限り,際,面談,黒板,
■経験語彙 45種 68個 (種類率66%) 86点
いける,いじめる,かえる,くれる,しまう,しれる,すぎる,そろえる,だす,つづける,てる,できる,とおもい,とる,と思う,におもい,はこぶ,みつける,もつ,もらう,やる,られる,れる,傷つく,働きかける,出来る,分かる,加える,勝つ,微笑ましく思う,感じる,振り絞る,気付かす,生れる,落ち込む,表す,褒める,見いだせる,見せる,見つける,認める,負ける,違う,避ける,防ぐ,
■総合点 88点
■均衡点 6点
制度の改革
高1 あおそふ(aosohu)
2025年7月2日
最近のいじめの例では、先輩後輩関係の中ではいじめが発生していないという点が特徴的である。実際に子どもの付き合いの範囲が同一の学年に集中してきている。子どもの大半が一人っ子であることが理由であろう。先輩後輩関係のいじめは、先輩が後輩にいじめることがあったとしても手加減をしてくれる。つまり、「管理されたいじめ」という関係を持ちやすい。それに比べ、現在のいじめは同一学年のなかでいじめる人、いじめられる人という役割をつくりだしてしまい「管理されないいじめ」となっている。そこで学校の教育方針としては、「競争させないこと」でいじめ問題を解決しようとしている。同一学年のなかで上下関係をつくらないようにするためであろう。しかし、このような方針でいじめを対策することができるのだろうか。
教育におけるいじめ対策の根源を変革すべきだ。
そのための第一の方法は、子どもに競争に勝つことによる優越感を経験させるべきだ。
ここでいう競争するということは、勝負事に限ったもののことをさしているのではない。学校生活においてのちょっとした得意、不得意を競うようなものだ。私が、小学校二年生のとき、保護者や生徒から人気をはくしていた先生が担任となった。私自身も、その担任の先生が好きであった。どうしてその先生が慕われていたのかという理由は、当時の自分には分からなかったが、今になってその理由がすこし分かったような気がする。それは、クラスメイト、一人一人の得意なことをみつけてみんなの前で褒めていたことであるとおもう。例えば、掃除のときに黒板をきれいにしたり、机を沢山はこんだり、授業中に勇気を振り絞って挙手をしたり、トイレのスリッパをそろえたりそんな何気ない事を褒めてくれたのだ。これらのことは学校行事だけでは見いだせない一人、一人の個性である。他人から、その個性を認められるとどこか自分を微笑ましく思うことができる。自分という人間を認められてないと感じてしまうと、自分を大きく見せるために人をいじめてしまったりするものだ。そのため、競争することで、一人一人がそれぞれの分野で一位となるものを見つけることができる。それが大切なのである。
第二の方法は、学校のなかでの評価基準を多様化するべきだ。
先述したような、担任の先生は現在の教育現場にはほとんどいないように感じている。学校の先生は、授業の準備、テストの作成、採点、生徒同士のトラブルの解決などやることが多すぎるのである。そんな、ただでさえ多忙な先生に、生徒同士に競争をするように働きかけるというのは相当な重荷になる。じゃ、どうしたらいいのだろうか。ずばり、生徒にたいする評価基準をかえる必要がある。テストの点数が良いので、成績が良い。といったのが現在、子どもにたいする評価の仕方である。テストで良い点をとることの出来る子は、その子の得意とすることを成績表によって認められる。しかし、中にはテストの点を上手にとることのできない人もいるはずだ。そういった子はどこで自分の得意を発揮するだろうか。生徒一人一人、得意とするものは十人十色なため成績表だけで子どもを評価するというのは違うようにおもう。今後の、評価基準は勉強が得意なこのためにも五段階評価で表すことはつづける。それに加えて、従来の評価基準に加えて各教科の出来ていることを面談の際に口頭でいう。「数学の評価は3ですが、テストをみている限り基礎問題がしっかりできているので素晴らしいとおもいます。」などだ。そんなことをいわれた生徒は、自分の得意とすることを見つけてもらえて自信をもつことができるだろう。すべての子が、競争に勝つ優越感を感じるには、学校の評価基準を改革することが絶対条件である。
確かに、競争することを防ぎ、傷つく人をださないのも大切である。自分が得意と思っていたことで競争に負けたとき、すごく落ち込んでしまうだろう。しかし、競争に負けたというのは、自分にはもっと得意とするものがあると気付かされる一つの出来事になるかもしれない。一番やってはいけないことは、生徒の中で差異が生れることを避けるために、生徒が得意とするものを極力、控えめにしか表現しないことだ。それにより、子どもは自分が何であるかの確認ができなくなってしまうことだ。