あかるらさん、作文の提出ありがとうございます。今回の作文では、人間関係における手助けの重要性と、その複雑さについて非常によく表現されていました。
まず、手助けの良い面を具体的なボランティア体験を用いて説明している点が素晴らしいです。実際の体験を交えることで、読者にとって説得力が増し、感情移入しやすくなっています。

また、障害者の自立に関しての教訓も効果的に用いられており、手助けが必要としない場面についても考慮(こうりょ)することの重要性がよく伝わってきます。この点で、複数の視点から問題を考える力が示されています。

最後に、ミシェル・フーコーの引用を用いて自己満足に陥ら(おちいら)ない手助けのあり方を説くことで、文章が深みを増しています。名言を引用することで、論旨(ろんし)に説得力を持たせる手法が効果的に使われていることがわかります。

全体として、あかるらさんの作文は、多角的な視点を持ちつつ、具体的な事例と理論を組み合わせて論じる力が見られました。今後もこのようなバランスの取れた考察を心がけてください。

項目(こうもく)評価:
-複数の意見がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
-名言がよく書けています。
 

森リン評価 意義のある手助け yabi 07月1週 あかるら
字数/基準字数:
1200字/800字
思考点:79点
知識点:80点
表現点:82点
経験点:74点
総合点:86点
均衡点:7点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:7点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙21種27個78%79点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙61種101個60%80点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙119種222個54%82点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙37種57個65%74点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1200字
 79点
 80点
 82点
 74点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 21種 27個 (種類率78%) 79点
n確か,。しかし,。例えば,あるから,いると,いる場合,さんに対し,すると,だろう,と思う,と思える,と考える,ないから,なければ,なるから,人間にとって,学べるから,手助けによって,振る舞うべき,私にとって,進まざる,

■知識語彙 61種 101個 (種類率60%) 80点
一方,一言,丁寧,不便,不自由,両面,人間,今回,仕事,以上,会場,位置,全体,効率,協力,印象,参加,国語,地元,大切,大勢,学校,完全,対応,対等,工夫,必要,意外,授業,支援,昨年,景品,校内,根底,業務,機会,活動,満足,理由,理解,相手,社会,積極,立場,笑顔,経験,考慮,能力,自分,自己,自立,自身,観想,言葉,販売,連続,達成,配布,重要,関係,障害,

■表現語彙 119種 222個 (種類率54%) 82点
n確か,いる場合,お客,お節介,こと,さ,さん,たくさん,とき,もの,よう,わけ,イベント,コツ,サイン,スタッフ,スムーズ,バリアフリー,ボランティア,マーク,ミシェル,一方,一言,丁寧,上,不便,不自由,両面,中,人,人助け,人間,今回,仕事,以上,会場,位置,体,使い方,全て,全体,別,助け,効率,協力,印象,参加,受け渡し,喜び,国語,地元,多く,大切,大勢,学校,完全,対応,対等,工夫,当たり前,役,必要,思い,思いやり,思い出,意外,手助け,授業,支援,方,方々,昨年,時,景品,校内,根底,業務,機会,気持ち,活動,渡し,満足,理由,理解,用,的,相手,社会,私,積極,立ち,立場,笑顔,経験,考え,考慮,者,能力,自分,自己,自立,自身,観想,言葉,誰,誰か,販売,輪,連続,達,達成,部,配布,重要,関係,際,障害,隣,面,

■経験語彙 37種 57個 (種類率65%) 74点
あげる,しまう,できる,と思う,と思える,と考える,もらえる,られる,下す,出す,助ける,合う,困る,学ぶ,学べる,寄り添う,感じる,成り立つ,持つ,振る舞う,支える,教える,残る,生きる,知る,立つ,立てる,築く,終わる,繋がる,見える,見せる,見守る,認める,進む,過ぎる,陥る,

■総合点 86点

■均衡点 7点
 

意義のある手助け
   中2 あかるら(akarura)  2025年7月1日

 手助けは人間が生きていく上で最も大切なことである。相手を助けることは思いやりや協力、相手の気持ちの理解など相手と良い関係を築くことに重要なことを多く学べるからだ。誰にでも誰かを助け、誰かに助けられた思い出があるだろう。このように社会は手助けの連続で成り立っているのだ。

確かに手助けは良いと考える。人間にとって社会で「役に立てた」と思えることも助けてもらえたことに嬉しさや喜びを感じられることも、自分と相手を認め合うことのできる大切な経験になるからだ。私の学校ではボランティアの部活動があり、校内全体がボランティア活動に積極的だ。昨年、私も地元のイベントのボランティアに初めて参加したが、手助けをすることの喜びと大切さ感じることができた。会場見守りの立ち仕事や景品の受け渡し、販売業務を通して、スタッフや地元のお客さんからの笑顔や「ありがとう」の一言の喜びを感じた。しかしこのボランティア活動で経験したのは手助けの喜びだけではない。助けられる喜びも知ったのだ。私にとって今回初めて参加するボランティア活動は、経験のあるスタッフの方々のカがなければ達成できなかったことも多かった。例えば景品渡しの際は大勢のお客さんに対し配布がスムーズに進まず困っていると、隣のスタッフの方がコツを丁寧に教えて下さり、効率よく対応することができた。誰かへのボランティアは別の誰かの手助けによっても支えられていると思う。このようにして人助けの輪が繋がっていくのだろう。

一方で、手助けが必要ないこともある。全ての人が常に助けを必要としているわけではないからだ。国語の授業でバリアフリーや障害者について学ぶ機会があった。その中で印象に残っているのは「支援を必要としない障害者もたくさんいます。」という言葉だ。体に不自由があることで不便さを感じるのではないかと思い、どんな時でも障害者を助けることは当たり前だと思っていた私にとって、この一言はとても意外なものだった。その理由は、人間は根底に自立への思いがあるからだ。障害者の立場からすると、時として手助けがお節介と感じることがある。中には障害者用マークの使い方を工夫し、困ったときにはマークを見せ、助けが必要のない際にはマークを見えない位置にしまうという自分なりのサインを出している場合もあるという。私達は完全に相手の立場に立つことはできない。しかし、相手の考えを考慮し支援をすることはできるのではないか。

 手助けには良い面と必要としない面の両面がある。しかし最も大切なことは自己満足で終わらないことだ。「自己満足とは、人間が自己自身および自己の活動能力を観想することに過ぎない。」というミシェル・フーコーの言葉がある。相手がいる以上、「してあげた」に陥るのではなく相手の気持ちに寄り添い思いやりを持って対等に振る舞うべきなのだ。