逆境に立ち向かえ!
   中3 みさと(aetami)  2025年7月2日



 生きることは学びであり創造することでもある。学問の本質は知識の蓄積ではなく、考えることにあり、新たな発見や創造にこそ意義がある。知識や読書はそのための材料にすぎず、覚えることにとらわれず自由に考えることで、学ぶ喜びが得られる。創造の力は、蓄積された知識や経験(因)と、それを引き出す外的な刺激や条件(縁)によって生まれる。特に逆境(逆縁)は創造を促す重要な要因であり、成功する人はこの逆境を糧にする力を持っている。創造には困難を乗り越える力が深く関わっているのだ。

 私は、逆境をプラスに変えていけるような生き方をしたいと思う。



 そのための方法としては第一に、失敗を恐れず、積極的に色々なことに挑戦していく事である。ずっと楽な道を進んでいては、自分が成長する事を止めているようなことだ。

 例えば、私は小学生のころ、アクロバットができなかった。ダンスを習っていたため、ダンスの振り付けで側転や転回などのアクロバットが入ってくることがあった。でも、私はどうしても恐怖心に負けてしまって、挑戦すらしない状況が続いていた。だが、少額6年生のころ、ダンスのジャンルを変えたことをきっかけに、もっとダンスの高みを目指すならば、アクロバットから逃げられないとわかった。そこで、壁倒立から始めてみた。学校の体育「マット運動」の授業でも、思い切って倒立ブリッジから始めて見た。はじめは倒立からそのまま床に倒れて背中を痛めたりもした。だが、たくさん練習すればするほど、上達していくもので、今となっては、恐怖心などなくなった。倒立時の肩に乗る感覚も手に入れたし、失敗を恐れない心も手に入れた。その状態にくると、あとはさらに成長を重ねていくだけになるのだ。



 また第二の方法としては、失敗した人に対しても考慮されるような社会体制を作ることである。「学生のうちに失敗しとけ。」私の母はそういった。確かに、成人して社会に出てしまうと、一度の失敗は自分の立場をおびやかしたりするような、「次はない」ものになってしまうのだろう。では、学生にとっての人生に関する重要な選択、受験はどうだろうか。

 例えば高校受験では、公立・私立、全日制・定時制・通信制…など、様々なタイプの高校が存在することで、第一志望校に落ちても、「社会的に行き場がない」状態にはなりにくくなっている。また、他にも、奨学金制度があったりと、「家庭が貧しいから進学できない」という状態も防げるようになっている。一回限りの試験ではなく、長い間共に過ごしたりする方が、人間の本質や魅力もさらに見えてくるものだと思う。



 確かに、逆境よりも順境にいた方がこころに余裕を持てる。しかし、私は「成長」を経験しなければ、人生が退屈になると考える。

 スティーブン・R・コヴィーによる「7つの習慣」を読んで、自分の核となる本質的な部分を決めることが大切だと知った。そこで、私は「成長」を据えることにした。成長すれば、新しい景色が見える。成長すれば、可能性が広がる。成長すれば、次の失敗にもそなえられる。そんな「成長」の先には、目標を達成するための道がある。そうなるために、私は、苦手なことから逃げずに、立ち向かおうと思う。逆境に立ち向かう姿ってかっこいい。自分をそう思えるよう、その成功体験をたくさん得て、成長していきたいと思う。