わかばさん、今回の作文について講評(こうひょう)させていただきます。

まず、文化の違い(ちがい)についての考察が興味深く(きょうみぶかく)、具体的な例を挙げながら説明している点が良かったです。特に「そこをなんとか」という表現(ひょうげん)を使って、日本と外国の対応(たいおう)違い(ちがい)掘り下げ(ほりさげ)た部分は、読者にとって非常(ひじょう)理解(りかい)しやすかったです。
また、ご自身のショッピング体験を交えることで、テーマに対する理解(りかい)を深めるとともに、読者にも親しみやすい内容(ないよう)となっています。

たとえがうまく使われており、「商品や店員はスライムみたいだ」との比喩(ひゆ)は、シチュエーションを面白く、かつ鮮明(せんめい)に伝える効果(こうか)がありました。さらに、お母さんに聞いた話を取り入れることで、文章がさらに立体的になり、テーマへの多角的なアプローチが見られました。

最後に、自分の考えや感じたことがしっかりと書かれており、「わかったことがよく書けています」と感じます。これにより、読んだ人が作文の内容(ないよう)をより深く理解(りかい)する手助けとなっています。

全体として、非常(ひじょう)考え抜か(かんがえぬか)れ、構成(こうせい)も良く、読みやすい作文でした。これからも様々な視点(してん)から物事を考え、表現(ひょうげん)してみてください。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-たとえがうまく使われています。
-前に聞いた話がよく書けています。
-わかったことがよく書けています。
 

森リン評価 あいまいな言葉 ni 07月2週 わかば
字数/基準字数:
1708字/700字
思考点:69点
知識点:69点
表現点:73点
経験点:79点
総合点:78点
均衡点:6点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:6点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙17種20個85%69点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙46種58個79%69点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙100種144個69%73点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙40種61個66%79点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1708字
 69点
 69点
 73点
 79点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 17種 20個 (種類率85%) 69点
。しかし,あるかも,いこう,いると,しまうかも,すると,するらしい,せよう,たいから,たらしい,とわいえ,と思う,ないため,なかなか言える,のかも,見ると,飛び込むと,

■知識語彙 46種 58個 (種類率79%) 69点
仕事,以上,内部,判断,労力,効果,医者,危険,友達,商品,圧倒的,場所,大変,天井,失敗,奮闘,店員,後悔,必要,意志,文化,日本,日本人,日本語,模様,残業,毎度,派手,無視,病気,病院,直接的,相手,神聖,空白,結果,絶対,脱出,自分,興味,良心,英語,表現,言葉,魔法,黄色,

■表現語彙 100種 144個 (種類率69%) 73点
いつ,いや,おかげ,お母さん,ここ,こと,ころ,さ,さん,せい,そう,そこ,それ,たち,だれ,とき,とわ,ないため,みたい,もの,よう,イエス,イスラム,オブラート,タイル,ノー,ボール,モスク,中,人,仕事,他,以上,体,側,内部,判断,労力,効果,医者,危険,友達,商品,圧倒的,場,場所,大変,天井,失敗,奮闘,寺,店員,後の祭り,後悔,心,必要,意志,文化,日本,日本人,日本語,時,暮らし,模様,残業,母,毎度,気,派手,点,無視,熱,物狂い,物言い,病気,病院,直接的,相手,神聖,私,空白,等,結果,絶対,緑,脱出,自分,興味,良心,色,英語,表現,言葉,話,赤,逆,青,飾り,魔法,黄色,

■経験語彙 40種 61個 (種類率66%) 79点
おる,くっつく,しまう,しれる,せる,できる,とわいえ,と思う,なかなか言える,まとわりつく,もらう,られる,れる,作る,使う,傷つける,分かる,助ける,包む,合わせる,喜ぶ,困る,忘れる,応じる,感じる,成り立つ,持つ,死ぬ,比べる,痛む,答える,聞く,診る,調べる,買う,遅れる,違う,閉まる,頼み込む,飛び込む,

■総合点 78点

■均衡点 6点
 

あいまいな言葉
   小5 わかば(akahime)  2025年7月2日

 『そこをなんとか』という言い方は極めてあいまいである。『そこ』とは何をさし、『なんとか』はどういうことなのか。しかし、外国人が理由を挙げて頼みを断る場合は、『だから、私はあなたの願いをお引き受けするわけにはいかない』と言うため、それ以上頼んでも応じてくれる余地はない。一方で、日本人のノーは決して絶対的な否定ではなく、その一部にイエスを含み、イエスはその中にノーの要素をあわせ持っている。

 私は、あまり友達や家族とショッピングへ行くことは少ない。友達といっても、特別に親しい人しか一緒に行くことはない。そのせいでお買い物に慣れていないためか、私は推すすめに弱い。店員さんがある商品のオススメをぺらぺらと説明し始められると、相手のペースに巻き込まれ、お店を出たときには、商品を持っている。オススメを言われると、自然と買わないといけないような気がしてくるのだ。普段私はそんなことがないように、ショッピングに関しては、他人の言っていることに耳を傾けず、自分がよさそうだと思うものを買っている。しかし、友達と行くとなるとそううまくはいかない。店員さんよりさらに断りにくくなってしまう。友達と前一緒にダイソーへ行ったときのことだ。その子はダイソーの商品についてとってもアツく、炎が出そうなほど力を込めて力説をしてくれた。でもそれは、有難迷惑というものだ。私はその商品があまり良いものだとは思えず、なんといえばいいのか分からない。私はその友達がだいぶ好きで、仲良しだったので、わざわざ関係を壊すようなことは言いたくない。そんなことを考えているうちに、いつの間にか私は

「たしかに・・・!結構役に立ちそう。」

と答えてしまっていた。すると友達の熱はさらにヒートアップしてきた。後悔したが、それも後の祭り。話を合わせているといつの間にかその商品を買うことになってしまった。まるで商品や店員はスライムみたいだ。そして、買う側の私たちはボール。ボールが少し興味を持ち、スライムへ飛び込むと、スライムがボールにまとわりつく。ボールは死に物狂いで奮闘するが、効果は無く、やっとスライムを脱出したころには、スライムのべたべたが体にくっついている。とわいえ、ここまで店員さんを悪く言ってきたが、私たちの暮らしが成り立っているのは店員さんのおかげだということは絶対に、忘れてはならない。失敗してしまったときには友達に『そこをなんとか』と頼み込み、助けてもらうのも毎度のことだ。人はだれでも、人を喜ばせようとするらしい。人が困っているのを無視すると、心の中の良心がちくりと痛むのかもしれない。その結果イエスは言いやすいのに、ノーがなかなか言えなくなる。

 英語と日本語で表現がだいぶ違うように、文化にも違う点があるかもしれないと思い、イスラムについて調べてみた。その時に気になったのがモスクだ。モスクは日本で言う寺のようなものだが、日本と比べ圧倒的に派手だ。内部には白い場所はあるが、そこには模様が必ずあり、『空白』とはいいがたい。天井にはタイルでできたような飾りがある。青や緑、赤や黄色等の派手な色で作られており、日本人の私から見るとあまり神聖さを感じられなかった。でも、空白を作らないということにはっきりとしたノーという意志を感じた。母に『そこをなんとか』という言葉をいつ使うか聞いてみた。すると、仕事が遅れたときや、私が病気の時だそうだ。病院がもう閉まっていてもその言葉を使い、お医者さんに診てもらっていたらしい。まるで、『そこをなんとか』は、魔法の言葉のようだと思った。けれど、お母さんがいうには違うそうで、そのせいで、相手を残業させたり、必要以上の労力を使わせてしまったりするそうだ。

 日本人の言葉はあまり直接的ではなく、オブラートに包んである。しかし、相手を傷つけてしまわないために使った物言いが、逆に自分の危険になったり、他の人を大変にさせてしまうかもしれないということが分かった。でも、私はいやなことにはノーというけれど、なるべく人にやさしくしていたいから、その場に応じて判断していこうと思った。