いじめや競争という身近で大切な問題に、自分の体験を交えてしっかりと考えを深めている姿がとても頼もしく感じました。
<<え2016/293pみ>>
【総評】
「いじめの背景にある競争」をテーマに、協調や自己目標の重要性を具体例とともにわかりやすく述べた意見文です。はじめに世代関係の変化に触れたことで、問題の背景に社会的な視点を取り入れており、説得力を持った構成になっています。また、自分自身の体験(1500メートル走や騎馬戦)を取り上げて主張に結びつけており、文章に実感がこもっています。結びでは、競争と協調を対比しながら、協調の価値を力強く伝えられました。
【段落ごとの講評】
第1段落:いじめにおける世代関係の希薄化に着目した点が独自で興味深く、主題設定に深みがあります。「競争を促進すべきでない」という立場が明確に伝わってきます。
第2段落:自己目標の重要性を、運動での体験を通して具体的に語っており、実例の使い方が効果的です。「目標との距離がはっきりと認識できた」という表現が印象的で、論理的な展開ができています。
第3段落:運動会の騎馬戦という具体的な協働の経験から、社会的役割の発見につなげる展開がとても自然で説得力があります。協調の中で「居場所を見つける」ことの価値がよく伝わってきます。
第4段落:競争の現実と、それに対する内省的な視点が表れています。模試の経験に基づいた実感をもとに、協調の重要性を「一時の力」対「人生の力」という対比でまとめた点が、哲学的で印象的です。
【特に優れていた点】
・いじめの背景に「競争」と「世代関係の希薄化」を結びつける視点が独自で鋭い
・自分の体験を根拠にして、自己目標と協調の価値を明確に示している
・「競争は一時の力を試し、協調は人生の力を試す」という自作名言が秀逸で、文章の締めくくりに深みを加えている
【考えを深めるための質問】
あなたがこれから新しいグループや集団に入るとき、自分の役割や居場所を見つけるためにどんな行動を心がけたいですか?
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:953字/800字
思考点:87点
知識点:86点
表現点:81点
経験点:74点
総合点:87点
均衡点:5点
■思考語彙 24種 27個 (種類率89%) 87点
確か, 第,。しかし,いくから,いるので,けらば,しまうと,するので,するべき,そのため,たので,と思う,に思う,も考える,を思う,切ろう,取るため,定まらざる,目指そう,競い合わざる,言えば,.つまり,.なぜ,.例えば,
■知識語彙 70種 101個 (種類率69%) 86点
一定,一時,不可避,世代,中学,人生,人間,他人,体格,体育,促進,偏差,傾向,先輩,内申,到達,協力,協調,及第,受験,受験生,呼吸,回避,変動,大切,存在,学校,定員,対策,居場所,差異,年生,役割,後輩,得意,必要,性格,成績,攻撃,方法,明確,最近,模試,比較,物事,特定,特徴,現在,発生,発見,目標,社会,競争,絶対,練習,能力,自分,自身,言語,設定,認識,距離,運動会,達成,関係,陸上,集団,順位,騎馬,高校,
■表現語彙 117種 191個 (種類率61%) 81点
確か,いじめ,うち,けら,こと,そのため,それぞれ,たび,よう,タイム,ポジション,メートル,ライバル,レベル,一,一つ,一人っ子,一定,一時,上,不可避,世代,中,中学,二,五,人,人生,人間,今,仕組み,他,他人,体格,体育,例,促進,値,偏差,傾向,先輩,内申,到達,力,化,十,協力,協調,及第,取るため,受験,受験生,周り,呼吸,四,回避,変動,大切,子ども,存在,学校,定員,対策,居場所,差異,年生,役割,後輩,得意,必要,性,性格,恐れ,感じ,成績,戦,攻撃,方法,明確,昔,最近,模試,比較,点,物事,特定,特徴,現在,発生,発見,百,的,目標,社会,私,秒,競争,絶対,練習,能力,自分,自身,視,言語,設定,認識,距離,運動会,達成,間,関係,陸上,集団,頃,順位,騎馬,高校,
■経験語彙 37種 52個 (種類率71%) 74点
しまう,つける,できる,と思う,に思う,も考える,やれる,られる,れる,を思う,作る,出る,切る,動く,勝つ,取る,受ける,合う,合わせる,失う,定まる,定める,当たる,持つ,採る,決まる,目指す,示す,競い合う,育てる,見つける,見失う,試す,試みる,進める,重ねる,頑張る,
■総合点 87点
■均衡点 5点
協力する大切さ
高1 あうては(auteha)
2025年7月2日
最近のいじめの例では、先輩後輩関係の中ではいじめが発生していないという点が特徴的あるように思われる。昔は存在していた世代関係が現在、一人っ子化で失われてしまった。いじめに対する対策として子ども中に世代間関係を育てることは試みられて良いと思う.ただ、差異を示すこと、攻撃性を示すことは、学校の中でなるべく回避される傾向にある。私は、競争を促進するべきではないと思う。
第一の方法は自分自身で達成したい目標を作るということだ.つまり、比較するのではなく、自分が到達したいレベルを目標に設定するのだ.例えば陸上で言えばあの人に勝つ、ではなく百メートルで十二秒を切るといったような感じである.また人を目標に設定してしまうとその人のレベル自身が変動するので、目標が一定に定まらず、見失う恐れがある.私は、中学3年生の頃に体育で良い内申点を取るために1500メートルで及第点のタイムを切ろうと頑張っていた.そのタイムは絶対的にで、そして明確だったので目標との距離をはっきりと認識して練習ができた.
第二の方法は、協調する中で自分の得意を見つけることだ.他の人と協力して物事を進めていく中で、自分の集団の中での役割や、能力
を発見することができる.私も運動会の騎馬戦では四人または五人で一つの騎馬となって動く必要があった.そしてそれぞれの体格や性格に合わせて騎馬のポジションを定めていかなけらばならない.そして一つの騎馬で練習を重ねていくうちに呼吸が合ってきて、他の人のことも考えて騎馬として動くことができるようになった.つまり他人と協力していく中で自分の社会の中での役割、居場所を見つけることができる.
確かに、競争は今の社会の仕組みでは不可避である.特定の能力で順位がつけられる.受験でも模試を受けるたびに順位と偏差値が細かく出ていた.そのためにどうしても周りの受験生をライバル視して、より高い順位を目指そうとしていた.なぜなら高校の定員は決まっていて、成績の上から順に採られていくからだ。しかし、競争は一時の力を試し、協調は人生の力を試すというように、人間は言語を持ち、他人のことを思いやれる力を持っているので、他の人と競い合わず協力して物事の当たることは大切だ.