日常は積み重ね
小6 あえさた(aesata)
2025年7月3日
昨晩母が苦労して片づけたおかげで、かなり快適そうな子供部屋になっていた。日常とは違う、とってつけたような空気が充満している。先生は私の机の上を見て、「お、机の上もきれいになっているね。だけど引き出しの中はどうかな」と言って引き出しを開けた。万事休す。もうおしまいである。ゴチャゴチャな引き出しの中を見た先生はプッと吹き出し、私と母はますます赤面した。
この長文を読んで僕は、日ごろからしっかり準備をしておかないと、思いもよらない場面で自分が困ってしまうことになるのだと強く感じた。例えば、家庭訪問のようなときに、机の上や引き出しが片づいていないと、先生に見られて恥ずかしい思いをすることがある。だからこそ、ふだんから整理整頓を心がけておくことが大切だと改めて思った。
年に一度、僕の家では毎年大掃除をするのが恒例だ。今年も家族全員で手分けして、家じゅうを掃除した。僕は自分の机の整理整頓をした。ふだんは気にしていなかった前の学年で使った教科書や昔使った古いプリントが十枚から二十枚、使わなくなったものがたくさん出てきた。「どうしてこんなにためてしまったんだろう。これじゃあ引き出しは物置みたいじゃないか。」と、自分でもあきれてしまった。 必要ないものをため込んでも、結局は場所を取るだけで、何の役にも立っていないことに今さらながら気づいた。
父も僕のように部屋でいろいろなものがたまったことがあるらしい。そんなとき、いざ捨てようと思ってもなかなか捨てられないという。父も自分の机や棚を片づけるときに、これは思い出があるから、これはまた使うかもしれないと、つい残してしまうのだという。「でも結局、あとで困るのは自分なんだけどな。」と苦笑いした。それを聞いて僕はものがたまるのはほんの小さな「また今度」「いつか使うかも」の積み重ねで気がついたときには山のようになっていると思った。このことから、散らかる原因はその人の心の中にあるのだと気づいた。
掃除が終わり、父が「きれいになると、気持ちがいいな」と言ったとき、ぼくも思わず「うん」と小さくうなずいた。今までのぼくは、片づけなんて面倒くさいことだと思っていた。しかし、整理整頓には心の中まで整えてくれる力があるのだと、実際に体験して思った。部屋がきれいになると、自然と勉強などのやる気も出てくる。
日常とは人間にとって小さな行動の積み重ねによって形作られているものである。だからこそ、部屋をきれいに保つには特別な日にまとめて片付けるだけでなく、普段のちょっとした心がけが大切なのだ。「習慣は第二の天性なり」ということわざがあるように、毎日の積み重ねが自分自身をつくっていくのだ。これからは、大掃除だけに頼らず、日ごろから整理整頓という習慣にして心と生活をもっとすっきりと整えたい。