「逆境」を前向きにとらえる強い意志と成長への意欲がひしひしと伝わってきました。

<<え2016/651pみ>>

【総評】
 「逆縁(ぎゃくえん)(逆境)」を自分の人生の原動力にしようとする姿勢が全体を通して明確に表れており、説得力のある意見文になっています。特に、自分の経験や考えを交えながら、どうすれば逆境に立ち向かえるのかという具体的な方法を二つ挙げていて、構成がはっきりしています。引用した言葉やたとえ話も効果的に使われており、読み手に深く考えさせる内容でした。

【段落ごとの講評】
第1段落:「順縁(じゅんえん)」「逆縁(ぎゃくえん)」という言葉を切り口にして、逆境の価値をとらえようとする考えが印象的です。冒頭(ぼうとう)で問題提起をしっかり行い、主題を読者に伝えています。

第2段落:自分の夢や思いを例に挙げて「積極的に挑戦(ちょうせん)すること」の重要性を具体的に説明しています。「やる気がなくなる原因」についての考察も、自分の気持ちに向き合っており、素直な表現に共感がもてます。

第3段落:スポーツの実例を通じて「敗者復活戦」の意義を論じており、自分の競技経験に基づいた主張に説得力があります。緊張(きんちょう)や不安と向き合う場面の描写(びょうしゃ)も、読み手の理解を助けています。

第4段落:「脱皮(だっぴ)できない(へび)滅びる(ほろびる)」という名言を引用し、自分の主張を再度強調して締めくくっ(しめくくっ)ています。主題とのつながりが明確で、意見文全体が一つにまとまっています。

【特に優れていた点】
・「逆縁(ぎゃくえん)」「逆境」をキーワードに、人生の姿勢について深く考察できている
・自分の夢や経験、競技生活に根ざした例を使い、具体性と説得力がある
・名言や比喩(ひゆ)を効果的に使い、文章に深みを持たせている
・反対意見への理解を示しながら、自分の主張を最後まで貫い(つらぬい)ている

【考えを深めるための質問】
 あなたが「逆境」を乗り越え(のりこえ)たあとに得られるものは、どんなことだと思いますか?

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1318字/800字
思考点:74点
知識点:77点
表現点:76点
経験点:77点
総合点:85点
均衡(きんこう)点:9点

 


■思考語彙 19種 27個 (種類率70%) 74点
 確か, 第,。しかし,。例えば,あるから,いこう,しまうと,しまう場合,そのため,と思う,なければ,なると,は思う,わざる,チームにとって,不利かも,取り入れるべき,敗者にとって,経つと,

■知識語彙 57種 74個 (種類率77%) 77点
一番,上昇,不利,不安,中学校,人生,人間,優勝,創造,卓球,原因,団体,変換,夢中,大事,大人,大会,失敗,守備,実力,実現,引退,復活,思考,想像,挑戦,攻撃,敗者,方式,方法,旅行,景色,有利,機会,点数,物事,状態,状況,留学,発揮,相手,積極,絶叫,緊張,総体,能力,脱皮,自分,言葉,試合,逆境,途中,進学,達成,関係,飛行機,高所,

■表現語彙 107種 185個 (種類率58%) 76点
 確か,あまり,きれい,こと,これら,しまう場合,そのため,たくさん,とき,もの,やる気,よう,キリ,クラス,スポーツ,ダメ,チーム,トーナメント,ファースト,プラス,プレッシャー,プレー,マイナス,ミス,リーグ,ヶ月,一,一番,上昇,不利,不安,中,中学校,二,人,人生,人間,今,何,優勝,前,創造,力,卓球,原因,団体,壁,変換,夢,夢中,大,大事,大人,大会,失敗,守備,実力,実現,帝,年,引退,復活,思考,急,想像,戦,挑戦,攻撃,敗者,方式,方法,旅行,景色,有利,機会,次,満々,点数,物事,状態,状況,生き方,留学,発揮,的,相手,私,積極,絶叫,緊張,総体,能力,脱皮,自分,蛇,言葉,試合,負け,身,逆境,途中,進学,達成,関係,限り,飛行機,高所,

■経験語彙 39種 73個 (種類率53%) 77点
しまう,しれる,そなえる,つける,てる,できる,と思う,なくなる,は思う,やめる,やる,られる,れる,与える,乗り越える,乗る,出す,出来る,勝つ,取り入れる,取り組む,取る,変える,寝る,怖がる,感じる,戦う,挙げる,滅びる,生きる,生まれる,経つ,続ける,置く,行き着く,覆う,見える,負ける,飽きる,

■総合点 85点

■均衡点 9点
 

プラス思考
   中3 あおてね(aotene)  2025年7月2日

 「縁」にも二種類ある。「順縁」と「逆縁」である。生活では、しばしば「逆縁」が表出エネルギーとなる。「逆縁」という言葉を一般的な言葉に置き換えると、「逆境」という言葉に当てはまるのではないだろうか。世の中で成功した人は、大抵、逆境を自分の人生にプラスに取り組んでいく能力をそなえてているように私には見える。創造にも、この逆境が深く関係している、と言わなければならない。私は、逆境をプラスに変えていくような生き方をしたい。

 第一の方法として、やりたいことは積極的に取り組むことだ。人は生きている限りやりたいことはたくさんあるのだ。例えば、自分だったら旅行、絶叫に乗る、飛行機のファーストクラスに乗る、きれいな景色を見る、高所に行く、などなど出したらキリがないほどあるのだ。これらの夢は大人になっても、「やっぱりやりたくない」などとは思わない。しかし、実現にはたくさんの大きな壁を乗り越えてやっと達成できる夢は、飽きてしまうと途中でやめたくなる。例えば、旧帝大に進学する、留学する、大会で優勝するなどが挙げられる。今はやる気満々だとしても何年、何ヶ月か経つと急にやる気ななくなってしまう場合もある。やる気がなくなってしまう原因としては、たくさんの思考がある中、急にマイナスなことなどをたくさん想像してしまうことだ。プラスなことだとやる気がどんどん上昇するがマイナスなことには人間はどうしても負けてしまう。そのため私はマイナスな思考に行き着く前に、やりたいことにはどんどん挑戦していこうと思う。そうすることでいつの間にか楽しくなったり夢中になることで続けることができるのだ。

 第二の方法として、敗者にも再び復活できる機会を与えること。 スポーツの試合でリーグ戦で戦う方式だと負けてしまってもまだ次の試合があるからあまりプレッシャーを感じない。しかし、トーナメント戦だと負けたらもう試合はないような状態になってしまう。そのためプレッシャーが大きい。特に私のような引退前の「総体」と言われる中学校で一番大事な試合になるととてつもないプレッシャーに覆われ、中には寝れなくなる人だっている。相手に点数を取られるのが怖くて、守備ばっかりになってしまい自分の実力をなかなか発揮出来ないチームもある。もし私だったら、同じような状況に置かれたとき、攻撃しても緊張でミスが多くなってしまいどんどん相手に点数を取られてしまうのではないかと不安になる。また、「負け」というものが怖く感じるようになってしまう。そのために、「敗者復活戦」というものを取り入れるべきだと思う。そうすることで、負けを怖がわずにプレーをすることができる。私がやっている卓球というスポーツは団体戦に敗者復活戦がある。そのため、勝っているチームにとっては不利かもしれないが、敗者にとっては有利な試合だ。

 確かに、失敗ばかりでもダメだ。しかし、「脱皮できない蛇は滅びる。」という言葉があるように、私は、どんどん逆境をプラスに変換していきたい。物事をプラスにすることで良いことがたくさん生まれる。私は物事をプラスに変えられる力を身につけていきたい。