香里(かおり)さん、今回の作文について講評させていただきます。
まず、社会の中で障害を持つ人々とどのように接するべきかについて、具体的な例を挙げながら非常によく書けています。
特に、(おつ)武洋匡さんの事例を取り上げ、(かれ)の生き方や考え方を詳細(しょうさい)に述べることで、障害を持つ人々のポテンシャルと尊厳を伝える試みは見事です。

また、自分の学校やクラスでの経験を元に、障害を持つ人々がどのように学年の一員として受け入れられているかを説明している部分は、体験実例がよく書けています。
このように自分の体験を文章に取り入れることで、読み手にとってより具体的で理解しやすい内容となっています。

さらに、複数の視点から障害と向き合う方法を提案しており、それぞれの意見をうまく総合化している点も評価できます。
「自分たちの人生は私たちが費やしただけの価値がある」という名言を引用し、すべての人が対等であるべきだという強いメッセージを最後に持ってくる構成は効果的です。

全体を通して、障害への理解と共感を深めるための考察がしっかりと行われており、中学2年生の作文としては非常に高いレベルです。

項目(こうもく)評価:
-体験実例がよく書けています
-複数の意見がよく書けています
-総合化の主題がよく書けています
-名言がよく書けています
 

森リン評価 手を差し伸べて? yabi 07月3週 明香里
字数/基準字数:
1275字/800字
思考点:72点
知識点:74点
表現点:80点
経験点:74点
総合点:82点
均衡点:7点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:7点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙18種21個86%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙53種99個54%74点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙115種228個50%80点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙37種66個56%74点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1275字
 72点
 74点
 80点
 74点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 18種 21個 (種類率86%) 72点
n確か,。しかし,あるから,あれば,いくべき,いるから,いるため,いれば,からこそ,しよう,だから,だろう,と思う,と考える,に考える,やり遂げよう,やろう,落ち込まざる,

■知識語彙 53種 99個 (種類率54%) 74点
一体,一員,一緒,不満足,中学生,乗客,五体,人生,以上,価値,全員,出版,勉強,名前,大切,姿勢,学年,学校,学級,対等,尊重,小学校,屈強,工夫,年生,廊下,必要,意思,感情,手足,支援,時代,時間,普通,権利,武洋,活動,生活,直面,社会,移動,程度,立場,自分,自由,言葉,責任,車椅子,通常,関係,障害,障碍,高校,

■表現語彙 115種 228個 (種類率50%) 80点
n確か,あいさつ,いるため,お母さん,けが,こと,さん,そう,それ,たくさん,たち,とき,どれ,なん,みんな,よう,バス停,ベストセラー,ポジティブ,ン,ヶ月,一,一つ,一体,一員,一緒,不満足,世の中,中,中学生,乗客,乙,九,五,五体,人,人々,人生,今,以上,休み,何,価値,入り,全員,八,六,出版,力,勉強,匡,名前,君,回,外,多く,大切,姿勢,子,学年,学校,学級,対等,尊重,小,小学校,屈強,工夫,年,年生,廊下,当たり前,必要,意思,感,感じ,感情,手,手足,支援,時代,時間,普通,権利,武,武洋,活動,生き方,生まれつき,生活,直面,社会,私,移動,程度,立場,考え方,者,自ら,自分,自由,言葉,誰,責任,車椅子,通常,遊び,鉄,関係,限り,障害,障碍,頃,風,高校,

■経験語彙 37種 66個 (種類率56%) 74点
あげる,せる,できる,と思う,と考える,に考える,やり遂げる,やる,られる,乗り込む,伝える,位置付ける,作る,傷つける,出す,分かつ,分かる,分ける,合う,呼ぶ,差し伸べる,待つ,持つ,振る,接する,教える,決まる,示す,突き進む,落ち込む,記す,費やす,送る,通う,過ごす,阻む,頼る,

■総合点 82点

■均衡点 7点
 

手を差し伸べて?
   中2 明香里(auseri)  2025年7月3日

 ユージーンは東京と違って、街自体がそれほど大きくなく、生活のリズムがゆったりとしているせいもあるだろう、見知らぬ人同士でも、道ですれ違うと、「ハロー」とあいさつし、バス停に車椅子の乗客がいれば、乗り込むまで当たり前のように待っていて、自分の感情を外に出して、「自分たちの屈強に直面し、それを分かち合うことができていたら良かった」と記す。自分の責任で「屈強に直面する」傷つけられる権利と呼び、障害がこの自由をどれだけ阻むかは、その時代のその社会が、障碍者をどう位置付け、その中で人と人との関係をどう作っているかで決まり、ユージ―ンの風は、そのことも私に教えたのだ。

確かに私たちは、障害を持つ人々に手を差し伸べていくべきだ。私の学校、私の学年にはD君という少し障害のある子がいる。小学校六年生の頃から支援学校から私たちの通う学校に通っているのだ。それに、小学校五年生のときにもお母さんと一緒に一ヶ月に一回程度、遊びに来ていた。今では学年の一員として活動しているし、D君のことは学年の全員が分かっているため、休み時間に廊下であったときなどに名前を呼んで手を振ってあげたりしている。

私は、みんなが障害がある人と普通になんともなく学校にいる人とを分けることなく学年で一体感を示し、かつ誰とでも接することができているからこそ、障害がある人でも過ごしやすく、中学生になっても一緒にいることができたのだと思う。

しかし、障害を持つ人たちが、自らの力でやり遂げようとする意思を尊重することも大切だ。乙武洋匡さんは生まれつき手足がない障害を持ちながらも、小・中・高校と通常学級で勉強をしていた。また一九九八年に乙武さんが出版した「五体不満足」はベストセラー入りし、世の中にたくさんいる障害を持つ人の考え方や、生き方を多くの人々に伝えてきたのだ。そして、この乙武さんは、自分ができることはなんでも自分でやり遂げてきた人であり、学校生活では、できる限り自分の力で移動や勉強をする工夫をし、必要以上に人に頼らなかったそうだ。

私は生まれつき手足があるから手足がない感じがあまり分からないが、手足がなくても落ち込んで暗い人生を送るのではなく、落ち込まずに自分のできることは自分でやろうと明るくポジティブに考えているのが良いなと思った。私はこれからけがなどをしても、何もできないではなく、何かできることをしようと考えたい。

確かに障害を持つ人に手を差し伸べてあげることも、自分の力でやり遂げる意思を尊重することも大切だ。しかし最も大切なことは「私たちの人生は私たちが費やしただけの価値がある」という言葉があるように、対等な立場でみんなが一つの人生を突き進んでいくのだという姿勢だと思う。

だから私は障害を持っている人だけでなく、今の学校生活で鉄でってほしそうな人がいたら手を差し伸べてあげたり、自分の力でやり遂げられそうであれば、意思を尊重してあげるということで自分でやらせてあげることが大切なのではないだろうか。