<<え2020/397jみ>>
 第一段落の説明、わかりやすい。

 水中メガネの実例は、自分らしくていいね。
 こういう実例は、説得力がある。

 湯川秀樹(ひでき)の例も、いい引用。
 自分で考える人だったから、いろいろなことをしていた。
 「旅人」という自伝を読んでみるといいよ。

 結びの意見もよく考えている。
 この第四段落を「例えば」と(さら)伸ばし(のばし)ていくといいよ。


あかるのさん、作文を拝読しました。まず、学問の重要性や楽しさを感じる部分が素晴らしく表現されています。特に、学問が単なる知識の詰め込み(つめこみ)でなく、考えることにその真価があるという点がしっかりと書かれていて、読む者にとっても理解しやすいです。

また、具体的な体験を通じて「なぜ?」という疑問を持つことの大切さを説明している部分は、非常に説得力があります。光の屈折(くっせつ)を例に取り上げた実例は、学ぶことの面白さを実感させる良い方法として効果的に機能しています。体験実例がよく書けています。

さらに、湯川秀樹(ひでき)のエピソードを引用して、逆境を乗り越える(のりこえる)ことの重要性を強調している点も印象的です。(かれ)逸話(いつわ)は、逆境の中でも学問に情熱を注ぎ続ける様子を生き生きと伝えており、とてもインスピレーションを受ける内容となっています。名言がよく書けています。

最後に、自分自身の学びに対する意志を述べることで、読者にも前向きな影響(えいきょう)与える(あたえる)ことができるでしょう。あかるのさんの将来に向けた姿勢が、この作文を通じて強く感じられました。生き方の主題がよく書けています。

全体的に、学問の意義と喜びを、個人的な経験と歴史的事例からうまく論じており、とても読みやすく、理解しやすい作文でした。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1195字/800字
思考点:77点
知識点:78点
表現点:74点
経験点:91点
総合点:83点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 20種 37個 (種類率54%) 77点
、むしろ,、考える,。しかし,「どうして,「なぜ,「考える,あきらめざる,こと考える,すると,すれば,だろう,と思う,と考える,なるため,にこそ,や考える,を考える,人こそ,屈折によって,忘れざる,

■知識語彙 58種 83個 (種類率70%) 78点
世界,中学校,中間子,人生,人間,低下,優先,先生,公式,分野,制限,創造,受賞,失敗,学問,学習,学者,家族,将来,屈折,意味,意欲,意義,成長,戦争,戦時,授業,数式,方法,日本人,普通,暗記,最近,本来,水中,湯川,爆撃,物理,状況,理由,理科,理解,理論,疑問,発表,発見,知識,研究,秀樹,納得,経験,結果,絶望,義務,能力,自分,角度,逆境,

■表現語彙 102種 186個 (種類率55%) 74点
こと,さ,そう,それ,とき,なるため,まま,もの,よう,ノーベル,バネ,プラス,メガネ,一つ,下,世界,中,中学校,中間子,二つ,人,人々,人生,人間,低下,優先,先生,光,公式,分野,初,制限,前,創造,力,受賞,周り,喜,喜び,失敗,好き,学び,学問,学習,学者,室,家,家族,将来,屈折,彼,後,意味,意欲,意義,成長,戦争,戦時,授業,数式,方法,日本人,普通,暗記,最近,木,本来,板,次,気,水中,湯川,爆撃,物,物理,状況,理由,理科,理解,理論,疑問,発表,発見,目,真,知識,研究,秀樹,私,納得,紙切れ,経験,結果,絶望,義務,能力,自分,角度,誰,賞,逆境,道,

■経験語彙 48種 86個 (種類率56%) 91点
、考える,「考える,あきらめる,いける,かける,こと考える,しまう,せる,そなえる,つながる,できる,と思う,と考える,なくなる,や考える,られる,れる,わかる,を考える,使う,働く,創る,取り込む,味わう,味わえる,増す,変える,変わる,失う,学ぶ,届く,忘れる,感じる,持つ,書く,気づく,深める,減る,生み出す,終わる,続ける,見える,覚える,詰め込む,話す,調べる,追い求める,進む,

■総合点 83点

■均衡点 3点
 

考える喜び
   中3 あかるの(akaruno)  2025年7月2日

 学問の世界においては学ぶこと、創造することの喜びはとりもなおさず、考えることの喜びだと思う。どんな分野の学問でもなにか新しいものを発見し、創っていくことに本来の意義がある。発見と創造にこそ、意味がある。創造を生み出す力は逆境を自分の人生にプラスに取り込んでいく能力をそなえている。学問はそんなに難しいことではなく、考えることの好きな人間なら誰でもすることができ、その喜びを味わうことができる。戦時下で、学ぶことよりも働くことが優先される状況だった中で、学問の意欲や知識を追い求める人々は多くいた。しかし、最近は学習意欲の低下が著しく、このままでは学問の喜びを味わえる人が減ってしまうのではないかと思う。私は、どんな状況でも学ぶことの楽しさや考えることの喜びを感じられる人になりたい。

 

 そんな人になるための方法の一つは、目の前のことをただ暗記するのではなく、「なぜだろう」と疑問を持つことだと思う。私は中学校の理科で、光の屈折について学んだとき、ただ公式を覚えるだけでは面白くなかった。しかし、先生が「水中メガネをかけているときに物が大きく見える理由を考えてみて」と言ったことで、私は授業が終わった後も気になって調べてみた。すると、光の屈折によって実際よりも大きく見えることや、目に届く角度が変わることなどがわかり、「そういうことだったのか」と強く納得した。そして、それを家族に話したとき、「そんなこと考えるなんて面白いね」と言われ、嬉しくなった。この経験から、ただ覚えるよりも「なぜ?」と考えることで学ぶ楽しさが増すのだと気づいた。学問は知識を詰め込むことではなく、考えて理解することに意味があると思う。

 

 また、そんな人になるための方法の二つ目は、逆境を学びに変える力を持つことだと思う。戦時中、物理学者の湯川秀樹は、戦争で研究が制限される中でもあきらめず、中間子理論を発表し、日本人初のノーベル賞を受賞した。爆撃で家を失ったり、研究室がなくなったりする中でも、彼は周りにある紙切れや木の板を使って数式を書き続け、考え続けたという。普通なら絶望してしまいそうな状況でも、「どうすればできるか」を考えた結果、世界で初めての発見につながった。彼のように、逆境の中でもあきらめず、むしろそれをバネにして学びを深めていける人こそ、真の学問の喜びを味わえる人だと思う。

 

 これから私は、どんなことでも「なぜ?」と考え、逆境を学びに変えられる人になりたい。わからないことや失敗したことも、「どうしてうまくいかなかったのか」と考えることで、次への成長につながると思う。そして、学ぶことが義務ではなく、自分を成長させる楽しいことだと感じられるようになりたい。将来どんな道に進んでも、「考えることの喜び」を忘れず、学び続ける人でありたい。