あかるらさん、今回の小論文についての講評をさせていただきます。
まず、文化の違い(ちがい)による子育てのアプローチを比較(ひかく)検討するテーマの選択(せんたく)が非常に興味深く、読者の関心を引きつける内容でした。
特に、日本とフランスの子育て方法の違い(ちがい)を具体的な例を挙げて説明している点が理解を助け、文の流れもスムーズです。

また、自身の体験を交えることで論点に説得力を持たせているのも良いアプローチです。
小学六年生のときの経験を取り入れたことで、理論だけでなく実生活における具体例が示され、論文の内容がよりリアルで共感を呼びやすくなっています。

さらに、アインシュタインの名言を引用して、子育ての究極の目的について考察している部分は、深い洞察(どうさつ)を示しており印象的でした。
この引用は、論文全体のテーマをより高い次元で結びつける役割を果たしており、総合的な見解を提示しています。

結論として、子育ての方法には様々なアプローチがあり、それが文化によって異なること、そしてそれぞれの方法が子供の未来にどのように影響(えいきょう)与える(あたえる)かを考慮(こうりょ)することの重要性をうまく表現しています。
全体として、論理的な構成と豊富な内容で読み応えのある小論文となっております。

#項目(こうもく)評価
-複数の意見がよく書けています。
-総合化の主題がよく書けています。
-名言がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
 

森リン評価 子育てで大切なこと yabi 07月2週 あかるら
字数/基準字数:
1149字/800字
思考点:77点
知識点:87点
表現点:84点
経験点:74点
総合点:85点
均衡点:5点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:80点
知識点:90点
表現点:87点
経験点:76点
総合点:83点
均衡点:5点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種24個83%77点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙72種114個63%87点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙123種213個58%84点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙37種48個77%74点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1149字
 77点
 87点
 84点
 74点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 24個 (種類率83%) 77点
n確か, 確か,。しかし,これによって,さによって,しよう,そのため,だろう,できるから,と考える,と言える,なろう,に考える,のため,やるべき,マナーにより,促そう,文化によって,超えると,近づけるから,

■知識語彙 72種 114個 (種類率63%) 87点
一員,一定,一番,一緒,世代,交流,交通,人間,会話,体験,価値,信頼,公共,努力,参加,双方,同調,名札,名言,呼称,圧倒的,大人,大切,失敗,子供,安心,家庭,小学,左右,年生,年齢,幼稚園,形成,影響,性質,意識,成功,成長,手段,支度,教科書,教育,整理,文化,方法,日本,明確,未来,機会,機関,次元,注意,流布,海外,現象,理解,目的,目線,相手,社会,職業,自身,苦労,行動,西洋,視点,親族,言葉,質問,距離,身長,関係,

■表現語彙 123種 213個 (種類率58%) 84点
n確か, 確か,お世話,こと,これ,さ,そのため,それ,それぞれ,たくさん,とき,のため,はじめ,よう,アインシュタイン,テーブル,フランス,マナー,ルール,一,一員,一定,一番,一緒,下,世の中,世代,中,乗り,交流,交通,人,人間,付け,会話,体験,価値,信頼,公共,六,内,努力,参加,双方,同調,名札,名言,呼称,国々,圧倒的,多く,大人,大切,失敗,子,子供,子育て,安心,家庭,小学,左右,差,年生,年齢,幼稚園,床,形成,影響,心,性質,意識,感,成功,成長,手段,支度,教科書,教育,整理,文化,方,方法,日,日本,明確,時,朝,未来,機会,機関,次元,注意,流布,海外,現象,理解,皆,目的,目線,相手,社会,私,者,職業,膝,自身,苦労,行動,表れ,西洋,視点,親族,言葉,質問,赤ちゃん,距離,身,身長,躾,達,間,関係,頃,

■経験語彙 37種 48個 (種類率77%) 74点
くれる,できる,と考える,と言える,なさる,に考える,やる,られる,れる,付く,促す,合う,合わせる,向かう,増える,始める,従う,心がける,手伝う,扱う,持つ,接する,教わる,比べる,着ける,立つ,繋がる,聞く,育てる,見なす,触れる,話しかける,超える,近づける,近付ける,開く,関わる,

■総合点 85点

■均衡点 5点
 

子育てで大切なこと
   中2 あかるら(akarura)  2025年7月2日

 日本には「赤ちゃん言葉」が広く流布しているが、これはこの次元に大人が同調することで、双方の間の交流を促そうとする努力の表れと言える。しかし、フランスでは赤ちゃん言葉が聞かれることは少ない。また日本の家庭の多くがそうであるように親族内の一番下の世代から見た関係の呼称に皆が従うことも海外では珍しい。このように、赤ちゃん言葉の現象は文化によって左右される。これは当然、子供の性質形成に影響してくるだろう。

 確かに子供の目線に合わせた子育ては良い。子供と同じ高さに目線を合わせ、相手のことを理解しようとするその行動が双方の距離を近づけるからだ。小学六年生のとき、新一年生の朝の支度を手伝う機会があった。名札付けや教科書の整理、また子供達との会話などやるべきことが多く苦労したが、中でも意識したのは子供への目線だった。小六と小一では圧倒的な身長差がある。そのため時に膝を床に付き、子供の目線の高さに合わせることを心がけた。これによって子供達も少しずつ心を開き、私に話しかけたりたくさん質問をしてくれたりするようになった。また、私自身も相手との心の距離を近付けられたと考える。このように小さい子の目線に合わせて接することで子供は信頼や安心感を持ってくれるのだ。

しかし、フランスのように子供を「小さな大人」として扱うことも良い。小さい頃から社会の一員と見なすことで世の中のルールやマナーにより早くから触れることができるからだ。子供への躾や子育ての方法が西洋の国々と比べて甘いと言われる日本でも一定の年齢を超えると子供は「小さな大人」として社会に参加し始める。しかしそれはとても厳しい。どんな時にでも子供の視点に立って一緒に考えることは少なくなり、家庭内でのルール・マナーの躾はより増える。私もテーブルマナーや公共交通機関の乗り方のルールを教わり、時に注意されつつも身に着けた。はじめは失敗することもある。しかし甘さではなく厳しさによって子供は大人に向かって成長するのだ。

確かに子供の目線に合わせた子育てにも、子供を小さな大人として扱う子育てにもそれぞれ良さがある。しかし最も大切なのは子供の未来のためになることをやることだ。「Strive not to be a success, but rather to be of value.(成功者になろうとするのではなく、価値ある人間になろうとしなさい。)」というアインシュタインの名言がある。このように手段ではなく、それぞれの子供に合った方法で明確な目的を持って育てていくことで子供は社会の中で成長する。近々職業体験で幼稚園にお世話になる。その日は、子供達の教育に関わる一人として双方の未来に繋がる一日にしたい。