大掃除と机
   小6 たくみ(nomutaku)  2025年7月3日

 昨晩母が苦労して片づけたおかげで、かなり快適そうな子供部屋になっていた。しかし、机の上がキレイなのもわざとらしい。だが、机の引き出しを開けてみると、昨日捨てていなかった小物類がごちゃごちゃ入っていた。先生は私の机の上を見て、「お、机の上もきれいになっているね。だけど引き出しはどうかな」と言って引き出しを開けた。

 家は、僕のスペースがあるが、そのスペースの机がいつもものがぎっしりと山のようにのっかていて、取り返しのつかないことになってしまっている。それで、いつもめんどくさがってしまって、片づけずにそのままになってしまうことが多い。他にも、そのものをどこに置くかを決めておらず、片づけても、結局は持ち場をなくしたものがまた机にどしどしのっかっていってしまう。母親から聞いているので本当かどうかはわからないが、実は父親が机の上にものを置いて行ってしまっているということがあるのだそうだ。さらに、僕のうちでは母親以外はみんな片付けが得意ではないので、いつも母親が片付けている。

僕も片付けをしたことはあるけど、母親に怒られてからすることがほとんどなのである。それで、ものが埋もれることまである。さらに、ものが多いと脳の刺激が大きいため、体感時間が長く感じるらしい。片づけるのがめんどくさくてどんどん汚くなる様子はまるで、書くべき書類を後回しにして、結局どんどんたまっていくばかりのときみたいだと思った。

 おばあちゃんが子供のころの大掃除は、小学3年生のころまでは子供たちはじゃまだから遊びに行かせて、その間に掃除を済ませてしまうのだそうだ。そのころの家は今とは違って、家の部屋中に畳が敷いてあって、その畳を外に出して干すのだそうだ。それで、夕方になったら竹竿でほこりを払って、それで家の中に入れた後、雑巾で拭き掃除をするのだそうだ。また、竹竿に竹の葉をつけて、それで天井をふいたりするのだそうだ。もし僕が掃除をする前に遊びに行けと言われたら、どっかに隠れて透明人間のようにこっそりと掃除の様子を見ているかもしれないと思った。また、見つかって手伝えと言われたら、口笛を吹きながら畳の上を拭き掃除しているかもしれないとも思った。

 僕は、いくら何でも机をきれいにするために上にあったものをみんな引き出しにしまっておくと、開けたときに中のものが爆発して部屋の中がまた散らかって一からやり直しになると思った。掃除とは人間にとって、気分を良くし、快適に過ごすため、さらに、心もきれいにするために最低限やるべきことだ。さらに、排泄は、人間の体を勝手にきれいにしてくれる働きのようなものなのだが、机は勝手にきれいになるなんてことはないので、やはり自分たちの手で片付けなくてはいけない。また、塵も積もれば山となるのように、少しだからいいやと思ってどんどん乗っけていくと、いずれ逆戻りしてしまうとも思った。僕は、せっかくきれいにした机が、1週間くらい経ってまたものが山積みになって、「あーあ」と声を上げた。