昆虫の進化の秘訣
   小5 あえたし(aetasi)  2025年7月3日

草食の哺乳類でサイズの小さいものは、ふつう葉だけを食べず、もっと栄養のつまった果実などを食べる。巨大な胃袋をもてる大きな哺乳類は反すうが可能なので、葉の細胞質以上の栄養をとることができる。さらに鳥も葉っぱは食べない。栄養価の低いものを大量に摂取していては胃袋が重くなり飛び回ることができない。

しかし昆虫の成長の秘訣は、葉っぱという食物に目をつけたこと、さらに羽化を節目として食性と運動法を切り替えることだ。昆虫は変態することにより小さいサイズの短所を解消したのである。



ぼくがこの話を読んで感心したのは、虫も栄養価が高いものと低いものを見分けることができるということだ。



ぼくが納豆を初めて食べたときのことだ。お母さんが納豆をはしでぐるぐるかきまぜて、納豆をつまむとスーッと白い糸が伸びてきた。しかも、つーんとくさいにおいがただよってきた。

お母さんは美味しそうに食べていたけれど、ぼくにとっては、まるでなにかの動物のフンみたいで、そんなくさいものを食べるなんて信じられなかった。しかし、納豆をかきまぜるのは面白そうだし、くもの糸がでてくるようで不思議な食べ物だと思った。

ぼくは大きくなっていくにつれ、毎日納豆のにおいをかいでいると、だんだん納豆のにおいに慣れてきた。そして今のぼくは、納豆のにおいをかぐとおいしそうだと感じ、今では納豆が大好物になった。



小さい子どもたちは苦かったり、酸っぱかったりする食べ物が嫌いだ。なぜなら、本能に「苦い物は毒のある食べ物」や「酸っぱい食べ物は腐った食べ物」と感じ、食べないようにしているからだ。

つまり、子どもたちは無意識に自分の命を守ろうとするため、苦い食べ物や酸っぱい食べ物を避けているのだ。

それに、舌の「味蕾」という味を感じとるセンサーは子どもの頃に発達し、年を重ねるにつれて減少し、30歳から40歳代になるとなんと子どもの頃の三分の一まで減っていくのだ。だから、子どもの味覚は大人にくらべて、ずっと敏感なのだ。



生き物は、安全に食べるために進化してきたと分かった。人間は苦いものを毒だと感じたり、昆虫は小さいころは取り合いにならない葉を食べ、成虫になると栄養価のある軽いものを食べはじめる。人間が小さい頃は苦いものを食べられなかったりするのは進化の結果なので、そこまで悲しまなくてよいのではないか。