あえひのさん、今回の作文は非常(ひじょう)興味深い(きょうみぶかい)内容(ないよう)で読むことができました。特に、動物の食事に関する異なる(ことなる)段階(だんかい)比較(ひかく)し、それによって食事内容(ないよう)がどのように変化するかを詳しく(くわしく)説明している点が素晴らしい(すばらしい)です。たとえば、ペンギンの食事が年齢(ねんれい)応じ(おうじ)て変わる様子を「ペンギンミルク」という具体的な例で示し(しめし)たことにより、理解(りかい)が深まります。

また、昆虫(こんちゅう)や人間の食事の変遷(へんせん)を取り上げることで、読者にとって身近な例として理解(りかい)を助けています。これにより、作文全体の説得力が増し(まし)ています。さらに、文章中に家族や他の生物の話が織り(おり)交ぜられているため、内容(ないよう)一層(いっそう)豊か(ゆたか)に感じられます。

文章の構成(こうせい)もしっかりしており、各段落(だんらく)が連続(せい)を持っていて読みやすかったです。また、結びの部分での「生き物はみな、自分の身体の大きさや成長具合に対応(たいおう)する物を食べて育ち、命を繋いでいるのだ」という締めくくり(しめくくり)が、作文の主題をしっかりと反映(はんえい)していて効果(こうか)的でした。

前の話や聞いた話がよく書けています。書き出しの結びがよく書けています。全体として非常(ひじょう)によくまとめられた作文で、多角的に事象を捉える(とらえる)能力(のうりょく)が見られました。これからも多様な視点(してん)から物事を考える練習を続けてくださいね。
 

森リン評価 食の移り変わり ni 07月3週 あえひの
字数/基準字数:
1375字/700字
思考点:77点
知識点:70点
表現点:73点
経験点:70点
総合点:79点
均衡点:7点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:7点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種26個77%77点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙47種62個76%70点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙100種169個59%73点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙34種51個67%70点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1375字
 77点
 70点
 73点
 70点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 26個 (種類率77%) 77点
。だから,。つまり,しまうから,たから,だから,だろう,と思う,と言える,ないから,なので,ならざる,も同様,やるため,よれば,会うらしい,出るので,年齢によって,歳によって,言うと,飲み込めざる,

■知識語彙 47種 62個 (種類率76%) 70点
両親,乳児,人間,具合,単純,印象,反対,可哀想,吸収,圧倒的,変化,変容,子供,対応,年齢,役割,必要,成分,成長,摂取,日間,時代,普段,本物,栄養,段階,母乳,甘藍,皇帝,禁止,移行,窒息,粘液,粘膜,絶食,胃袋,脂肪,自分,調査,身体,逆転,週間,都合,離乳食,食事,食生活,食道,

■表現語彙 100種 169個 (種類率59%) 73点
〇,お母さん,お父さん,か月,これ,さ,そう,それ,たくさん,とき,みな,も同様,やるため,よう,アブラナ,アルコール,イメージ,エサ,タンパク質,ペンギン,ミルク,モンシロチョウ,リンク,一,両親,九,乳児,事,二,人間,例,価,具合,出稼ぎ,剤,単純,印象,卵,反対,可哀想,吸収,命,圧倒的,変化,変容,子ども,子供,対応,年齢,役割,必要,成分,成長,摂取,数,方,日間,時代,普段,期,本物,栄養,歯,歳,段階,母乳,物,甘藍,生き物,皇帝,禁止,科,移行,窒息,等,粘液,粘膜,絶食,肉,胃,胃袋,脂肪,自分,花,蜜,調査,赤ちゃん,身体,逆転,週間,都合,酒,間,離乳食,頃,食べ物,食事,食生活,食道,魚,

■経験語彙 34種 51個 (種類率67%) 70点
あげる,しまう,できる,と思う,と言える,やる,よる,られる,れる,わかる,与える,会う,出す,出る,合わせる,含む,呼ぶ,噛む,変わる,帰る,抱える,果たす,溶かす,生まれる,生む,繋ぐ,育つ,違う,飛ぶ,食べる,飲み込む,飲み込める,飲む,飲める,

■総合点 79点

■均衡点 7点
 

食の移り変わり
   小5 あえひの(aehino)  2025年7月3日

  葉を食べるという事は、ずいぶん効率の悪い事なのである。普通草食の哺乳類でサイズの小さい物は、葉だけを食べるという事はせず、もっと栄養のつまっている果実や種子や貯蔵根を食べる。小さい哺乳類は、体重当たりで比べれば非常に多くの食べ物を必要とするから、栄養価の低い葉っぱだけで生きていく事は難しいのだろう。サイズの大きな哺乳類でも、草に含まれている細胞質だけから栄養を取る事はせずに、もっと優れた方法を編み出した物が繁栄している。昆虫の成功の秘訣は、大量にありながら他の動物たちがあまり手をつけなかった葉っぱという食物に目を付けたところにある。昆虫は、羽化を節目として食性と運動性を切り替える。幼虫期は、あまり動かずひたすら食べる。羽化して成虫になると、飛び回る事が最優先になり、消化が良く栄養価が高い物を食べる。例えば花の蜜は、栄養の水溶液、つまりドリンク剤のような物だから、吸収が良く、重い胃袋を抱えてよたよた飛ぶ事にならず、都合がいい。

 人間の栄養摂取もまた年齢と共に大きく変容する。乳児期には母乳から離乳食へ、さらに普段の食事へと移行する。わかりやすい例で言うと、お酒だ。お酒は〇歳から、一九歳までは禁止なので、二〇歳から、アルコールも飲めるようになって、圧倒的に食生活が変わる。それに、モンシロチョウも、甘藍等のアブラナ科の物から、花の蜜等の、栄養価が高い物を食べる。つまり、成長に合わせて食べ物が変化しているという事だ。という事は人間も同様で、成長段階や、歳によって必要な栄養や食べ方が変化している。

ペンギンはどうだろうか。ペンギンはずっと魚を食べている印象がある。調査によれば、皇帝ペンギンの赤ちゃんは「ペンギンミルク」という物を飲むそうだ。これはペンギンのお父さんが子どもにエサをやるために、約二か月間絶食して、自分の胃や食道の粘膜を溶かして子供にあげる物だそうだ。ペンギンミルクの成分には、タンパク質や脂肪がたくさん含まれていて、まるで本物のミルクのような役割を果たしている。ちなみにペンギンのお母さんは、卵を生んですぐに出稼ぎに出るそうだ。だから、お母さんは出稼ぎから帰ってきて初めて赤ちゃんに会うらしい。生まれてから数日間、長いときは数週間お母さんがいないのは可哀想だ。人間はお母さんから母乳が出るので役割が両親で反対だけど、ペンギンが出しているのは「ミルク」と呼んでいるけど実は粘液なので、単純な役割逆転ではないのだと思う。ペンギンは生まれてから魚を食べているイメージだったけど、赤ちゃんの時代には本当はペンギンも年齢によって違う物を食べていると言える。

 このように、食べる物が年齢によって変わらない生き物はいないのではないだろうか。なぜなら、変わらないと思っていたペンギンでも、小さい頃にはペンギンミルクという物を飲んでいたからだ。人間が赤ちゃんに離乳食を与えるのは、歯がまだないから、いきなりお肉を与えたら噛む事ができなくてそのまま飲み込んで窒息してしまうからだ。それと同じように、ペンギンも生まれてすぐにいきなり魚を与えられたら、飲み込めず苦しくなる。だからペンギンミルクを飲む。生き物はみな、自分の身体の大きさや成長具合に対応する物を食べて育ち、命を繋いでいるのだと思う。