あかりちゃん、こんにちは。体験が豊かに描か(えがか)れた作品になりました。とくに読書体験が強みですね。8月もがんばりましょう。

<<え2014/246pみ>>

あおやゆさん、作文の内容がとても魅力(みりょく)的で心に残りました。
『ミニランドセル』のエピソードは、学校生活の美しい思い出を具体的に描い(えがい)ており、読む人にもその場面を想像しやすくしています。
特に、ランドセルに込め(こめ)たメッセージや、それを作る過程での感情の変化を丁寧(ていねい)に書いている点が印象的です。
また、他の贈り物(おくりもの)の話を取り入れることで、贈り物(おくりもの)の意味や価値(かち)について深く考えさせる内容となっています。

文中で「まるで」という表現を使っており、たとえがうまく使われています。
また、友達や向田邦子(くにこ)さんの話を引用することで、自分の体験だけでなく、他者の体験や感情も取り入れ、文章が立体的に表現されています。
さらに、結びの部分で、贈り物(おくりもの)の本質についての一般(いっぱん)化された主題を提示しており、一般(いっぱん)化の主題がよく書けています。
終わりに向けて、自分の将来(しょうらい)への思いや展望(てんぼう)を述べることで、文章に一貫(いっかん)性を持たせ、読後感を高めています。

全体的に、あおやゆさんの感受性と表現力が光る素晴らしい作文です。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1337字/800字
思考点:67点
知識点:77点
表現点:81点
経験点:97点
総合点:79点
均衡(きんこう)点:-1点

 


■思考語彙 16種 23個 (種類率70%) 67点
いえば,しよう,すくため,そのため,だから,だと,だろう,と思う,ないと,ないので,はおそらく,ものこそ,も考える,を考える,人間にとって,年生にとって,

■知識語彙 57種 83個 (種類率69%) 77点
一番,上級生,不思議,人間,仰天,作品,価値,元気,全員,内容,協力,友達,向田,和子,国語,大人,大切,夫婦,存在,安心,小学校,年下,年生,当時,心配,性格,意味,感動,戦争,手紙,手間,教室,教科書,時計,最初,最高,海外,満足,漢字,状況,生活,生物,疎開,相手,租界,筆箱,算数,素敵,結果,自分,葉書,親心,言葉,賢者,転勤,邦子,鼈甲,

■表現語彙 118種 214個 (種類率55%) 81点
お互い,お父さん,お話,お金,こちら,こと,ご飯,さん,すくため,そう,そのため,それぞれ,とき,どれ,びっくり,ふりがな,もの,よう,ん,クリスマス,セル,ハガキ,ヘンリー,ミニ,メッセージ,ランドセル,一,一つ,一番,上級生,下敷き,不思議,中,串,丸,二,人,人間,今,他,仰天,仲,作品,価値,元気,全員,内容,協力,友達,向田,和子,国語,大人,大切,夫婦,好き,妹,嫌い,字,存在,安心,小学校,年下,年生,幸せ,当時,心,心配,性格,意味,感,感動,戦争,手紙,手間,教室,教科書,族,時,時計,最初,最高,本,机,気持ち,海外,満足,漢字,父,状況,生活,生物,疎開,目,相手,私,租界,筆箱,算数,紙,素敵,結果,自分,葉書,蓋,親心,言葉,話,賢者,贈り物,転勤,邦子,金,鎖,顔,類,髪,鼈甲,

■経験語彙 52種 74個 (種類率70%) 97点
いける,かかる,くれる,こもる,させる,しまう,すく,せる,つける,できる,とる,と思う,ふる,もらう,もらえる,も考える,られる,れる,わかる,を考える,会える,作る,入る,入れる,向ける,売る,届く,感じる,慮る,持つ,振り返る,書く,書ける,決まる,流れる,置く,背負う,見える,話す,読む,読める,買う,買える,贈る,足りる,迷う,送る,送れる,違う,開ける,食べる,驚く,

■総合点 79点

■均衡点 -1点
 

贈り物とは
   小6 あおやゆ(aoyayu)  2025年7月4日

 「わあ!ミニランドセルだ!」

私の学校では6年生が1年生に見にランドセルをプレゼントする。私の学校のランドセルは特徴的で黄色と茶色のオリジナリティー溢れるランドセルだ。他に背負っている人があまりいないためか、そのランドセルには愛着がとても湧く。小さな体に大きなランドセルを背負ってくる1年生にとってランドセルはとても存在感がある。その大きなランドセルのミニを上級生が協力して作るのだ。2〜6年生全員で作るものは決まっていて、ランドセルの中に算数国語の教科書、下敷き、筆箱とその一つ一つにそれぞれにメッセージを書いて入れる。今でも大切にしまってあるミニランドセルは一生物だと思うくらいに素敵な贈り物だ。作るときは顔も性格も好きなことも嫌いなこともわからない年下の1年生に向けてどんな言葉を書いたらいいのかにとても迷ったし、1年生が読めない漢字にふりがなをふるのは、手間もかかるけれど自分が1年生の時に上級生はこんなことをしてくれたんだと懐かしいような振り返るような不思議な気持ちになる。ランドセルの蓋を開けた時に目に入ってくる上級生の大人っぽい字に驚いた。初めて教室に入って机を見た時に自分の背負っているランドセルが置いてあったら今でもびっくりすると思う。私の小学校生活最高にして最初の贈り物はおそらくこのミニランドセルだろう。

私の友達の嬉しかった贈り物は「葉書」だそうだ。お父さんが転勤族で海外に行ってしまった仲の良かった友達の葉書が届いたときは仰天したそうだ。もう会えないと思っていた友達からもらった懐かしい字が心に温かいものが流れるようでとても嬉しかったと話している。贈り物の違う意味でも考えさせられる作品といえば向田邦子さんの「字のないハガキ」。こちらは戦争で疎開する邦子さんの妹和子さんお話で、父が持たせたハガキに元気なときは丸を書けとと言われて疎開に行くという内容だ。租界といっても当時はとても状況が悪く、ご飯も満足に食べられない状況に行かせるのが心配で心配でたまらなかった親心が見えるお話だ。贈り物の中で葉書や手紙といった類のものは相手に「安心」を贈るものではないかと思った。

他にも贈り物のお話といえばo,ヘンリーの「賢者の贈り物」という本がある。ジェイムズとデラという夫婦がクリスマスに少ないお金で相手に贈り物をしようとするがお金が足りないので自分の大切なものを売って相手に贈り物をするという話だ。このとき、デラは自分の美しい紙を売ってジェイムズの金の時計につける鎖を買ったが、ジェイムズは大切な金の時計を売ってデラの髪をすくための鼈甲の串を買う。結果、お互いの贈り物は意味のないものになってしまったが心のこもった贈り物に二人は幸せだったという話だ。そもそも贈り物とはどのようなものだったかを考えさせられる作品だと思った。

贈り物とは人間にとって人に送るものだから贈るものの価値ではなく心がどれだけこもっているかが大切なのだと思った。お金で買えないものこそが一番価値のあるものだと思う。私は人に感動してもらえるような贈り物を送れるような人になりたい。そのためには本を読んで人の心を慮ることができるようにならないといけないと感じた。