自分の考えをしっかり持って、それを丁寧(ていねい)に言葉にできていることが素晴らしいですね。今月もすべての課題で1200字以上書くことができました!

【総評】
 「新しい物事を取り入れるのはよい」という主張が、日常の身近な例や歴史的な変化を通して説得力をもって語られており、とても読みごたえのある意見文でした。特に、親子関係から始まる導入が印象的で、問題提起が明確です。構成も四段落構成にそっており、論理的に自分の考えを展開する力が身についていることがよくわかります。

【段落ごとの講評】
第1段落:親子関係という切り口から現代社会の変化に触れ(ふれ)、「新しい物事を取り入れるべきだ」という主題が自然な流れで提示されています。導入としての説得力があり、主張の方向性もはっきりしていました。

第2段落:生活の中の具体的な変化(ウォーターサーバーやオール電化など)を挙げており、実例として読者にとても分かりやすく伝わりました。

第3段落:住まいの変化を歴史をたどりながら述べており、旧石器時代から現代への移り変わりをしっかりと理解していることが伝わります。比較(ひかく)の視点があり、説得力が増しています。

第4段落:反対意見に触れ(ふれ)つつ、自分の主張を再確認して締めくくっ(しめくくっ)ており、主張と根拠(こんきょ)一貫(いっかん)性がしっかり保たれていました。終わりの言葉も前向きで、読後感がよかったです。

【特に優れていた点】
・四段落構成にそった論理的な展開ができている
・生活や歴史の中から実例を的確に取り上げている
・反対意見を踏まえ(ふまえ)て自分の主張を強めている

【考えを深めるための質問】
 あなたは「新しい物事を取り入れることが大切」と考えていますが、逆に「変わらないことの価値」にはどんなものがあると思いますか?

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1308字/800字
思考点:74点
知識点:77点
表現点:78点
経験点:69点
総合点:80点
均衡(きんこう)点:6点

 


■思考語彙 19種 28個 (種類率68%) 74点
 確か, 第,。しかし,。だから,あろう,いくべき,いるから,するため,すれば,たから,だろう,てもしも,できるから,と思う,ないため,ないと,なければ,なるから,恐れざる,

■知識語彙 57種 85個 (種類率67%) 77点
一昔,丈夫,不便,不安,井戸,仕事,仕方,住居,何事,便利,充実,冷水,利便,効率,動物,向上,問題,囲炉裏,変化,失敗,安全,安定,安心,宿題,密閉,専念,心配,挑戦,授乳,旧石器時代,時代,最近,水道,洞窟,温水,物事,現代,理由,生活,疑問,発電,登場,社会,竪穴,結果,縄文,自分,蛇口,複製,親子,言葉,趣味,進歩,関係,電化,電気,風雨,

■表現語彙 111種 183個 (種類率61%) 78点
 確か,いろいろ,うえ,きれい,こと,これ,ころ,するため,それ,たち,ところ,ないため,なに,ふう,もの,よう,ウォーター,オムツ,オール,ガス,クーラー,サーバー,スイッチ,ストーブ,セット,タンク,ツマミ,ボタン,一,一昔,丈夫,不便,不安,事,二,井戸,人々,今,仕事,仕方,住居,何,何事,便利,充実,冷水,利便,前,効率,動物,化,向上,品,問題,器,囲炉裏,変化,失敗,子,子ども,孫,安全,安定,安心,家,宿題,密閉,専念,崩れ,式,心配,性,挑戦,授乳,方,旧石器時代,昔,時代,最近,機,水,水道,洞窟,温水,火,物事,現代,理由,生活,疑問,発電,登場,的,社会,竪穴,結果,縄文,自分,色々,蛇口,複製,親,親子,言葉,誰,趣味,進歩,関係,電化,電気,風雨,

■経験語彙 33種 50個 (種類率66%) 69点
いける,おびえる,くむ,くれる,しのげる,しみる,たつ,できる,と思う,なくす,ひねる,やる,上がる,付く,伝える,作る,使う,使える,冷やす,出る,分かる,動かす,取り入れる,回す,変わる,寝る,当てる,恐れる,押す,決まる,減る,育てる,行き届く,

■総合点 80点

■均衡点 6点
 

新しいことを取り入れるのはよい
   中1 あかそよ(akasoyo)  2025年7月3日

 人は他人と自由に交わることができる。学校や職場での友人、夫婦でさえ選ぶことができる。しかし、選ぶことが出来ない人間関係が一つだけある。それは親子関係だ。親子関係だけは選ぶことが出来ない。子供が生まれた瞬間に親子関係は決まっている。親子関係だけは誰にもどうすることもできない。しかし、現代では親子関係が「問題化」してきた。昔は子どもは親の複製品だったが、現代社会ではどんどん社会が進歩し、変化するためどんなふうに子どもを育てていったらいいのかといった疑問が出てくる。オムツの当て方、授乳の仕方までが、一昔前までは自分と同じようにすればよかったのに今ではこういったことも変わっているからどうすればよいのか分からなくなるのである。新しい物事を取り入れるのはよいと思う。

 第一の理由は生活が便利になるからだ。水道や電気、ガスなどといったものが色々なところに行き届いている。それが最近では、水道水を冷やしてくれる冷水器や、きれいな水のタンクをセットしてボタンなどを押すだけで冷水と温水が出てくるウォーターサーバー、自分の家で電気を作る発電機、さらにはガスよりも安全性が上がった電気を使うオール電化などのものも登場してきている。こうなっていくことで、井戸で水をくんでいたものが蛇口をひねるだけで水が出てきてわざわざ火を囲炉裏などで他いていたのがスイッチを動かしたりツマミを回したりするだけで明るくなったっり火が付いたりするようになった。さらにはもっといろいろな便利なものも出てきた。

 第二の理由はいろいろなことができるからだ。旧石器時代、家がなかったころは動物が来ないか、洞窟が崩れはしないか、水がしみてこないかなどといろいろ心配していたものが縄文時代になって竪穴式住居ができ、だんだんと丈夫になってきて今では密閉性も高くクーラーやストーブなども使えて風雨もしのげるようになった。こうなることで心配事が減って安心して寝ることができるようになったり、自分の趣味や仕事、宿題などやりたいことに専念しやすくなったりしたのではないのかと思う。そうすることで生活をする効率が一気に上がるであろう。これは家という新しいものを取り入れたからであってもしも取り入れていなかったらおびえながら生活をしないといけなかっただろう。だから新しいことを取り入れるのはよいのだ。

 確かに、親から子へ、子から孫へと同じことをどんどん伝えていく方が失敗をすることはかなり減るが、「何事もしないものだけが失敗もしない」という言葉もあるように、失敗しないのは何もしないのと同じ、したがってなにも変化しないため何も便利にならない。しかし、新しい物事をどんどんと取り入れていったとすれば利便性が向上しいろいろなものの効率が良くなり人々の生活がどんどん結果的に安定していく。だから、いろいろなことに失敗を恐れずにどんどん挑戦していって、自分たちの生活の不便なところをなくしていって生活するうえで使うものをどんどん便利にしていくべきだと思う。そうすればもっとやらなければならないことや不安が減って生活が充実してくるだろう。