自分の糧になっているか
中2 あえさし(aesasi)
2025年8月2日
子供にとって道というのは、親や友だちに連れられて覚えるもので、何回か歩いていくうちに自然と身につくものだ。それと同じで自らの経験によって手に入れた情報は、文字通り身についたもので、無意識のうちにも行動につながっていくものだ。人間の作り出した情報は、行動の助けになるものであると同時に使い方がきちんと身についていない限り、逆の効果につながる危険すらあるのだ。
他人の情報を利用することは大切だ。私は以前、家族と一緒にベトナムに行ったことがある。東南アジアの国の中でも人気のある観光地だが、実際に行ってみると、日本とはまるっきり違う世界が広がっていた。道路には車だけでなくバイクがあふれ、信号が少ない交差点では、人も車も絶妙なタイミングで進んでいく。その光景に私は圧倒され、どこをどう歩けばいいのかすら分からなかった。そんな中、現地の日本語を少し話せるガイドさんが案内してくれた。ベトナムの食文化や習慣、そして人々の暮らし方について、丁寧に教えてくれた。フォーという米粉の麺料理や、バインミーというフランスパンに具をはさんだ料理など、見たこともない食べ物の食べ方を教えてもらった時は、とてもありがたかった。また、ベトナムではお金の単位が日本と大きく違い、桁が多すぎて戸惑ったが、ガイドさんが丁寧に説明してくれたおかげで安心して買い物ができた。もし自分たちだけでまわっていたら、どこに行って何をしたらよいのかも分からず、不安だらけの旅行になっていたと思う。だからこそ、現地の人という「他人」の情報や知識を利用することが、どれほど大切かを実感した。知らないことを素直に尋ね、助けてもらうことで、新しい世界が広がるのだ。私はこの体験を通じて、「自分だけの力では限界がある」ということと、「他人の情報に耳を傾けることの大切さ」を学んだ。これからも、わからないことがあれば一人で抱えこまず、周囲の人の知識や経験を活かしていきたい。
しかし、自分の経験から得た知恵を生かすことも大切だ。現代は、情報があふれる時代である。テレビやネット、SNSなどから一日に何百もの情報が飛び込んでくる。だが、そうした情報をすぐに信じてしまうのは危ういことだと思う。たとえばニュースや動画で「この人はひどい人だ」と紹介されていたとしても、それが本当かどうかは分からない。編集の仕方や見せ方によって、事実がねじまげられている可能性もある。そうした中で必要なのが「メディアリテラシー」だ。つまり、情報を見極める力、そして自分の経験や考えを活かして判断する力である。実際に、ある有名人が誤った情報で批判されていたが、のちにその内容が事実と異なると分かり、批判した人たちが謝罪するという出来事があった。これは、誰かの言葉をそのまま信じた結果起きたことである。大切なのは、自分で見て、聞いて、考えることだと思う。「この人はこういう人」と他人に言われたとしても、それだけで判断してしまえば、誤解を生むかもしれない。本当は優しくて信頼できる人かもしれないし、逆に外見だけではわからない危険な人物かもしれない。だからこそ、まずは自分の目で確かめ、自分なりの知恵で判断することが必要になってくる。情報をうまく利用することも大切だが、振り回されないためには、自分の経験から学んだことや感じたことをもとに、冷静に判断していくことも同じくらい大切なのだ。
このように、確かに他人の情報を利用することも、自分の経験から得た知恵を活かすことも大切だ。しかし「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」というように、最も大切なのは他人からの情報や自分の知恵により前よりも知識や思考力が高められ、自分の糧にできているかということだ。