この作文では、評価基準や教育システムに対する深い洞察が示されており、特にテストの点数が人間の価値を測るものとしての妥当性に疑問を投げかけています。
具体的な事例を引き合いに出しながら、教育システムの現状とその問題点を浮き彫りにしています。教育における価値観の多様性と、個々の能力や可能性をどのように評価すべきかという問題提起が、論理的かつ効果的に行われています。
モンスターペアレントの増加とその背景についての考察は、現代社会の教育現場における親の役割と期待に光を当てています。
これにより、読者は教育のあり方についてさらに深く考えるきっかけを得ることができます。
対策として提示された事例、特にイタリアで活躍するカーデザイナーのエピソードは、厳しさと成長のバランスが如何に重要かを示しており、教育や職場での成長に対する新たな視点を提供しています。
この部分では、実際の職場での経験を通じて得られた知見が説得力を持って伝えられています。
全体として、この作文は教育における評価の仕方とその影響に関して、有意義な議論を展開しており、読者に多角的な視点で考える機会を提供しています。原因や対策がよく書けています。
内容★ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1231字/800字
思考点:79点
知識点:98点
表現点:97点
経験点:86点
総合点:92点
均衡点:2点
■思考語彙 21種 25個 (種類率84%) 79点
、なぜ,。おそらく,。しかし,いうと,か考える,するため,そのため,だろう,できると,と思う,と考える,ないから,ないと,なければ,なるかも,に思う,のため,も言える,出ざる,守るため,磨くと,
■知識語彙 87種 119個 (種類率73%) 98点
一心,上下,不振,両氏,人間,体育,作品,価値,信頼,修行,優劣,優勝,優秀,劣敗,勉強,医者,原因,原石,反省,収容,問題,回転,場所,大切,大変,子供,学校,安定,宝石,実力,対策,将来,尺度,弱肉強食,強制,往復,後輩,徳育,徹底的,必要,成長,才能,批判,授業,採用,掲載,教育,方式,日本人,書簡,最大限,本来,本能,業務,業績,極論,正確,活躍,点数,状態,現代,理解,番組,知育,社会,競争,紙上,紹介,結局,絶対,能力,自分,行動,討論,評価,調和,貨幣,運動会,過程,過酷,部署,開花,関係,集団,難易,革新,高名,
■表現語彙 153種 219個 (種類率70%) 97点
いろいろ,こと,これ,するため,そう,そのため,それ,たち,ところ,どこ,のため,はじ,ぶん,まつ,まま,もの,ゆとり,よう,アメリカ,イタリア,カー,チーフ,テスト,デザイナー,デザイン,メンバー,リストラ,リーダー,一,一つ,一心,上下,不振,両氏,九,人,人間,今,体育,何,作品,価値,信頼,修行,優劣,優勝,優秀,元,六,割,力,劣敗,勉強,医者,十,原因,原石,反省,収容,名,命,問題,回,回転,場所,多く,大切,大変,子ども,子供,学校,守るため,安定,宝石,実力,対策,将来,尺度,己,度,弱肉強食,強制,彼,往復,後輩,徳育,徹底的,必要,思い,成長,所,才能,批判,授業,採用,掲載,教育,方式,日々,日本人,時,書き直し,書簡,最大限,本来,本能,業務,業績,極論,欄,正確,活躍,点取り,点数,状態,現代,理解,番組,的,皆,知育,社会,私,競争,紙上,紹介,結局,絶対,線引き,能力,自分,藪,行動,親,観,討論,評価,調和,貨幣,軸,運動会,過程,過酷,達,部署,開花,間,関係,限り,集団,難易,革新,高名,
■経験語彙 45種 56個 (種類率80%) 86点
おえる,かれる,か考える,しまう,しれる,せる,つける,できる,とれる,と思う,と考える,に思う,まかせる,も言える,られる,れる,下げる,乗り越える,伴う,出る,分かる,助ける,務める,合わせる,命じる,増える,変える,学ぶ,守る,得る,扱う,救う,救える,済む,減る,測る,目指す,磨く,競う,芽生える,行う,送る,遊ぶ,限る,陥る,
■総合点 92点
■均衡点 2点
競争社会
高3 さとり(wamaro)
2025年7月2日
千九七九年一月十七日から同年二月九日までの朝日新聞「今学校で」欄に、十六回にわたって「テストの点数は人間の価値観を測る絶対的な尺度であり得るか」という問題について、A、B両氏の紙上討論とも言える「往復書簡」が掲載された。まず、人間の価値ということであるが、どこの学校においても知育、徳育、体育の調和のとれたことだと考えている。子供を本能のままにまかせたら遊んでばかりいて、しまつにおえないのではないか。今の社会が貨幣を軸として回転しているように、今の学校は点数を軸として回転している。評価の目指すところは結局は点取り競争であり学校を、共に学ぶ場所でなく、優勝の劣敗、弱肉強食の荒涼たる「勉強強制収容所」に変えてしまった原因の一つである。現代では、ゆとり教育という名の子供を成長させない教育をしていることが問題だ。
原因として親が己の子どもを信頼できていないからだ。今は多くのモンスターペアレントが多くいる。そもそも、なぜモンスターペアレントは増えているのだろうか。おそらく、子供のことは宝石のように思い、扱っている。宝石は原石の状態でも美しいが磨くと更に美しい。子供も、そのままの状態でもいとおしいが、磨くと才能が芽生えたり、それに伴った将来の価値を安定している。だが、才能というのは必ず開花するとも限らない。そのため、子供の将来を守るためにモンスターペアレントになっていくのだろう。私は運動会やテストなどを通して、いろいろなことを競ってきた。そこではじぶんの実力を理解するための大切な線引きの過程であったと思う。線引きをできる限り正確に行うことで、自分のできる最大限を行動するため人の命を救うことだってできる。どういうことかというと、優劣をつけないと優秀な医者が減ってしまい九割藪医者になるかもしれない。これは極論だが皆分からないところがあったとしてもその一人に合わせて授業をして、テストもその人たちのために難易度を下げなくてはならなくなってしまう。しかし、自分で能力の線引きをすることで自分の上下の必要な力を理解できると本来助けられた人を救えないという状態に陥らなくて済む。
対策として、その業務にたいして成長が大きく必要か考えることだ。イタリアで活躍している日本人カーデザイナーの紹介番組を見ました。その人がアメリカでデザインを学び修行していた時、徹底的に作品を批判され、書き直しを命じられ、とても辛い日々を送っていたそうです。それを乗り越えて自分がチーフになった時、かれは「後輩達に、自分のような辛い思いをさせたくない」との一心から、その部署では人間関係をよいものになりましたが、なぜか革新的なデザイン、素晴らしい作品はあまり出ず、結局業績も不振で何人かのデザイナーをリストラしなければならなくなったそうです。彼をその反省を元に、今では大変厳しい批判とメンバー間での過酷な競争方式を採用し、高名なデザイナー集団のリーダーを務めています。