あおらえさん、今回の作文について
詳細な講評をします。
まず、障害者の社会的な位置づけや、
彼らが直面する問題に対する深い理解と共感が感じられる素晴らしい内容でした。
特に、ローズマリ・サトクリフの自伝を引用しながら、障害が個人に
与える影響を具体的に示した点は非常に効果的です。
障害者が「傷つけられる権利」についてどのように考えているかを明らかにすることで、読者に深い印象を
与えることができました。
また、国連の「障害者権利条約」を引用することで、障害者への平等な
支援の重要性を法的な観点からも強調しています。
サウジアラビアでの研究を取り上げることで、社会的
支援の具体的な効果についても論じており、議論に科学的な裏付けを加えることができています。
さらに、「うさぎとかめ」の昔話を用いて、障害を持つ人々の自立と努力を尊重するべきだという考えを分かりやすく表現しています。
昔話の実例がよく書けており、物語を通じて教訓を伝える方法は非常に効果的です。
論文の結論部では、ルドルフ・シュタイナーの名言を引用し、障害を持つ人々に対する態度の重要性を強調して終えています。
名言がよく書けており、文章全体を通じて
一貫したメッセージを保持しているのが印象的です。
全体として、多角的な視点から障害者
支援の問題を考察し、具体的な例や引用を交えることで説得力のある作文が完成しています。
非常によくできた作文で、多くの重要な点をカバーしています。
項目評価:
-複数の意見がよく書けています。
-昔話の実例がよく書けています。
-名言がよく書けています。
森リン評価 どう向き合うか〔清書〕 yabi 07月4週 あおらえ字数/基準字数: 1490字/800字 思考点:95点 知識点:85点 表現点:85点 経験点:80点 総合点:91点 均衡点:5点
| ●語彙学年表
| 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
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思考点 | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
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1200字換算: 思考点:点 知識点:点 表現点:点 経験点:点 総合点:点 均衡点:5点
| ●換算語彙学年表
| 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
---|
思考点 | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
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●語彙の説明語彙 | 種類 | 個数 | 種類率 | 点数 | 説明 |
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思考語彙 | 27種 | 31個 | 87% | 95点 | 考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
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知識語彙 | 69種 | 115個 | 60% | 85点 | 難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
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表現語彙 | 125種 | 227個 | 55% | 85点 | 豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
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経験語彙 | 41種 | 58個 | 71% | 80点 | 詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
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種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。 |
1490字
 | | 95点
 | | 85点
 | | 85点
 | | 80点
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字数 | | 思考語彙 | | 知識語彙 | | 表現語彙 | | 経験語彙 |
■思考語彙 27種 31個 (種類率87%) 95点
しかし,、しかし,。しかし,。だからこそ,。確か,あきらめざる,あるから,この場合,すべき,するため,するべき,たため,でしょう,とれば,と同様,に考える,のため,は確か,やり遂げよう,よると,人に対して,低いかも,勝とう,差し伸べるべき,挫けざる,立場によって,続けよう,
■知識語彙 69種 115個 (種類率60%) 85点
不可欠,両立,主人,以上,価値,傾向,判断,努力,効力,動作,参加,合理,哲学,国連,堅固,大切,奴隷,姿勢,実現,寓話,対等,対象,尊重,小説,平等,弱者,影響,志操,応答,息子,患者,意味,意志,意思,成長,手段,支援,改善,日常,明記,最終,有名,条約,権利,次第,物事,特別,生活,直接的,研究,確認,示唆,社会,立場,競争,結果,脳卒中,自信,自己,自由,著書,言葉,調査,道中,選択,配慮,間接,関係,障害,
■表現語彙 125種 227個 (種類率55%) 85点
。確か,うさぎ,かめ,こと,この場合,これ,さま,すべて,するため,それ,たため,たち,と同様,どちら,のため,は確か,ほう,ほか,もの,よう,わたし,ん,イソップ,ウサギ,サウジアラビア,サトクリフ,マリ,ローズ,一,不可欠,両立,中,主人,亀,人,人任せ,他,以上,何,価値,傾向,判断,力,努力,効力,動作,参加,合理,否,哲学,国連,堅固,大切,奴隷,姿勢,実現,寓話,対等,対象,尊重,小説,居眠り,平等,年,弱者,影響,志操,応答,息子,患者,意味,意志,意思,感,成長,手,手段,扱い,支援,改善,日,日常,明記,最終,有名,条約,枝,権利,次第,歩,物事,特別,生活,的,皆,直接的,研究,確認,示唆,社会,立場,競争,結果,者,脳卒中,腹,自ら,自信,自己,自由,著書,言葉,話,調査,足,道中,選択,配慮,銀,間接,関係,限り,障害,風,%,
■経験語彙 41種 58個 (種類率71%) 80点
あきらめる,くれる,しれる,す,すく,できる,とる,に考える,まとめる,もつ,やり遂げる,よる,られる,れる,与える,休む,位置付ける,作る,加える,勝つ,勝てる,及ぼす,向き合う,変わる,失う,差し伸べる,成す,扱う,持つ,挫ける,捉える,教える,歩く,決まる,生まれる,異なる,示す,続ける,行う,追い抜く,選ぶ,
■総合点 91点
■均衡点 5点
どう向き合うか〔清書〕
中2 あおらえ(aorae)
2025年7月4日
ユージーンは、街の中に障害者がいることで、人の流れが変わらない街、障害者と自然に向き合う街だった。イギリスのローズマリ・サトクリフの自伝には子供の時期から障害の持つ社会的な意味に気づき、「孤独」を知るまでが書かれている。彼女は第二次大戦の終結を境に一つの恋愛を経験している。両親は娘が傷つくことだけを恐れ、彼女も恋を「恋」として直視することを回避し、それは結局別離に終わった。「傷つけられる権利」と、彼女は呼んだ。この本を読んで障害者はずっと同じことを主張してきたのだと思った。障害者が経験を積み重ねてゆく自由をどれだけ阻むかは、その時代のその社会が、障害者をどう位置付け、その中で人と人との関係をどう作っているかで決まる。ユージーンの風は、そのことも教えてくれた。
障害を持つ人には手を差し伸べるべきだ。国連がまとめた「障害者権利条約」には、「障害者が他の者と平等に社会に参加するためには、合理的配慮が不可欠」であると明記してある。これは、支援を特別扱いではなく平等を実現するための手段として位置付けている。2023年にサウジアラビアで行われた脳卒中患者に対する研究がある。これは社会的支援と自己効力感が日常生活動作に与える影響を調査したものであり、これによると社会的支援が直接的に日常生活動作に与える影響は確認されなかった。しかし、社会的支援は自己効力感を通じて間接的に日常生活動作に影響を及ぼすことが示唆された。それに加え、社会的支援がある患者は自己効力感が高く、日常生活動作が20%以上改善する傾向が示された。よって、生活改善のために障害を持つ人に手を差し伸べるべきである。
しかし、障害を持った人たちが、自らの力でやり遂げようとする意思も尊重するべきだ。たとえ障害を持っていなくとも、すべての物事を他人任せにしていては成長できない。イソップ寓話には、「うさぎとかめ」という有名な話がある。ある日ウサギと亀で競争をすることになった。ウサギは亀よりも速いという自信があったため道中で休んで居眠りをしたが、亀は確かに足が遅いが、しかし一歩一歩あきらめずに歩いて行った。その結果、亀がウサギを追い抜かして競争に勝ったという話である。この場合、亀は競争において弱者であると捉えられる。ただ、それでも挫けずに勝とうとする意志をもって歩いたことで、最終的にウサギに勝てた。それと同様に、障害を持った人は社会的な影響力が低いかもしれないが、それでも自らの力で努力を続けようとする、志操堅固であることで結果的に大きなことを成すことができる。
障害を持つ人に対して、支援すべきか否かの判断は難しい。どちらかをとればどちらかが失われる、両立の難しいものであるからだ。しかし、「物事の価値は姿勢次第で大きく変わる」という哲学者のルドルフ・シュタイナーの言葉がある。確かに、実際にどちらを選ぶかは難しい選択だ。しかし、それよりも大切なのは皆をできる限り対等に扱ったり、できる限り対等に考えたりすることである。ローズマリ・サトクリフの著書である小説・「銀の枝」には「『自由になったほうがいいんじゃないのかい?』『自由ですって? わたしは奴隷に生まれました。奴隷の息子なんです。自由というのは、ご主人さまがないということ、それに腹がすいているというほかにどんな意味があるんでしょうか?』」という応答がある。そのように、何が「よいこと」かはその対象とする人の立場によって大きく異なる。だからこそ、何を与えるかではなく、どう向き合うかが最も大切である。