あかたよさん、今回の作文「鮒のフナッチー」を拝読(はいどく)しました。飼っ(かっ)ているフナッチーとの日常(にちじょう)や、それを通じて感じた命の(とうと)さについて丁寧(ていねい)に綴られています。特に、フナッチーに(えさ)をあげるシーンや水槽(すいそう)掃除(そうじ)をする様子は、具体的な描写(びょうしゃ)がされており、読んでいるこちらもその場面を想像(そうぞう)しやすかったです。
また、お母さんが小さい(ころ)飼っ(かっ)ていた犬の話や、自身が読んだ「ハチ公」の絵本に関する記述(きじゅつ)があり、文章に深みを与え(あたえ)ています。前の話聞いた話がよく書けています。

さらに、フナッチーに対する未来の希望を語る結びの部分では、書き出しに使われていた(えさ)をあげるシーンが再度(さいど)登場し、書き出しの結びがよく書けています。全体を通して、生き物への愛情(あいじょう)や命の大切さについての理解(りかい)が感じられる作文でした。

###項目(こうもく)評価(ひょうか):
-書き出しの結びがよく書けています
-前の話聞いた話がよく書けています
 

森リン評価 鮒のフナッチー ni 07月1週 あかたよ
字数/基準字数:
1243字/700字
思考点:77点
知識点:63点
表現点:70点
経験点:89点
総合点:74点
均衡点:0点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:0点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種22個91%77点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙37種54個69%63点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙93種151個62%70点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙47種68個69%89点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1243字
 77点
 63点
 70点
 89点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 22個 (種類率91%) 77点
、きっと,。だから,。例えば,あげると,いうと,いるから,いると,いれば,くれると,すると,と思う,に思える,入れると,嬉しいので,思うと,欠かさざる,生きよう,磨くと,行こう,逃げ出そう,

■知識語彙 37種 54個 (種類率69%) 63点
一緒,世話,主人,交換,人間,代替,信頼,兄弟,動物,場所,変身,大事,大切,大変,安心,宝物,家族,希望,成人,散歩,時間,最善,未来,残念,毎日,水槽,渋谷,玄関,理解,環境,生活,秋田,絵本,綺麗,言葉,週間,関係,

■表現語彙 93種 151個 (種類率62%) 70点
いつか,お母さん,お祝い,お迎え,こと,ごと,さ,さま,そう,そば,それ,ぼく,まま,よう,カルキ,スポンジ,タニシ,ハチ,ハチ公,リード,一,一人っ子,一緒,世話,中,主人,交換,人間,代わり,代替,何,信頼,僕,元,兄弟,動物,命,回,場所,変身,大事,大切,大変,大好き,好き,安心,宝物,家,家族,希望,式,心,成人,抜き,散歩,日,時,時間,最善,未来,様,歳,残念,毎日,水,水槽,汚れ,涙,渋谷,犬,玄関,理解,環境,生き物,生活,目,秋田,等,絵本,網,綺麗,言葉,話,週間,達,違い,長生き,関係,頃,飼い主,餌,駅,魚,

■経験語彙 47種 68個 (種類率69%) 89点
あげる,くれる,こする,しまう,と思う,に思える,はねる,もらう,れる,わかる,亡くなる,伝える,信じる,入れる,合う,増える,始める,尽くす,居る,座る,待つ,思い出す,戻す,戻る,持つ,振りかざす,捕まえる,捕まる,教える,整える,欠かす,死ぬ,決まる,泳ぐ,深まる,生きる,磨く,落ちる,見つめる,読む,逃げ出す,通う,通じる,連れる,離れる,零れる,飼う,

■総合点 74点

■均衡点 0点
 

鮒のフナッチー
   小5 あかたよ(akatayo)  2025年7月1日

 鮒のフナッチー

「はい、餌だよ」

ぼくは水槽の前で鮒のフナッチーに餌をあげようとした。フナッチーは餌を持っている僕を見た瞬間、スイスイと急いでぼくに近寄ってきた。これこそ阿吽の呼吸だ。僕が飼っているフナッチーは、3年前に近所の沼で捕まえた小さな魚だ。図鑑で調べたら鮒の仲間だった。他にも、2年前に堀で捕まえたザリガニを飼っている。ぼくは今まで飼った生き物は、メダカや金魚、ウーパールーパーなど沢山いたが、残念ながら早くに死んでしまった。でもフナッチーとザリガニは長生きしてくれて嬉しい。このまま長生きしてくれたら、もっと嬉しいので大事に世話している。

世話の中で大変なことは、水交換だ。カルキ抜きした水を2週間に一回交換する。交換する時、ピチピチはねて逃げ出そうとすフナッチーを、ぼくは網を素早く振りかざし、サッと捕まえる。フナッチーは「あー、捕まったー」と残念そうな目で僕を見つめる。ぼくは「水槽を綺麗にしてあげるよ」とフナッチーに伝えながら代替の水槽の入れると、フナッチーは安心して泳ぎ始める。水槽の汚れをスポンジでゴシゴシこすりながら磨くと、ピカピカ水槽に大変身。それから綺麗になった水槽にフナッチーを戻してあげると、ニコニコしながら悠々と泳ぎ始める。一緒に戻したタニシと水の中で何を話ているのかと思うと、見ていて楽しくなる。人間と魚、タニシとは言葉は通じないけど、心が通い合っているとぼくは信じている。

お母さんは小さい頃、犬を飼っていたそうだ。犬は人間の言葉をとてもよく理解していて、とても賢い動物だと教えてくれた。例えば、「お散歩に行こう」というと、犬はリードを持って玄関に座って待っているそうだ。それに、犬は飼い主が大好きでいつもそばにいるから、飼い主と犬との信頼関係は日ごとに深まるそうだ。ぼくはまるで家族のようだと思った。それからぼくは、小さい頃に読んだ絵本「ハチ公」を思い出した。亡くなったご主人様を渋谷駅に毎日お迎えに行く秋田犬ハチの話だ。遠く離れた場所に連れて行かれても元の家に戻ってきてしまうし、ご主人様が居なくても毎日決まった時間に欠かさず渋谷駅にお迎えに行くのは、きっとご主人さまが大好きだったのに違いない。ハチ公のようにフナッチーも僕のことを好きになってくれると嬉しい。

ぼくは生き物を飼うことを通して、命の尊さを教えてもらっている。餌をあげることや生活環境を整えてあげること等に最善を尽くしても、死んでしまう時がある。生きていれば必ずいつかは死ぬとわかっていても、悲しくて目から涙がポロポロ零れ落ちる。その命の代わりに、ぼくは精一杯生きようと思う。長く一緒に居てくれる生き物達は、一人っ子の僕からすると、兄弟や家族が増えた様に思えて心強い。だからずっと大切にしたい宝物だ。「僕が20歳になったら一緒に成人式のお祝いをしてね」未来の希望をフナッチーに伝えながら、ぼくはパラパラと餌をあげた。