<<え2020/244jみ>>
 第一段落のカットが面白い(笑)。
 第二段落の犬とイルカの絵もよく探したね、

 人に頼る(たよる)人の多くは、あまり考えずに頼る(たよる)から実力がつかないのだろうね。、

 第四段落のカットもセンスがいい。

 しっかりまとめたね。

すみひなさん、作文の提出ありがとうございます。
まず、作文のテーマである「手助け」について、個人の体験から始まり、動物の世界の例、学校生活での実例と、多角的に掘り下げ(ほりさげ)ている点が非常に良かったです。このアプローチは、読者に対してテーマの理解を深めさせる効果があります。

また、体験実例がよく書けています。迷子になった際の体験は具体的であり、その状況(じょうきょう)から学んだ教訓を次の段落での議論にしっかりと繋げているため、作文全体の一貫(いっかん)性が保たれています。

さらに、動物に関する実例も興味深く、これにより手助けのテーマが人間だけに限らない広がりを持っていることを効果的に示しています。このような具体的な例を挙げることで、抽象(ちゅうしょう)的なテーマに具体性とリアリティを与える(あたえる)ことができています。

複数の意見がよく書けており、それぞれの意見を総合化する主題もしっかりと書かれています。特に最後の段落で、手助けの良い面と悪い面を考慮(こうりょ)した上で、最終的には相手に対する思いやりが何よりも重要だと結論づけている点は、論理的で説得力があります。

全体として、テーマに沿った様々な角度からのアプローチと具体的な例の提示が見事に行われており、非常に読み応えのある作文でした。この調子でさらに多くのテーマに挑戦(ちょうせん)してみてください。

項目(こうもく)評価:
-体験実例がよく書けています
-複数の意見がよく書けています
-総合化の主題がよく書けています

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1263字/800字
思考点:72点
知識点:78点
表現点:85点
経験点:103点
総合点:82点
均衡(きんこう)点:-2点

 


■思考語彙 18種 26個 (種類率69%) 72点
 しかし,。しかし,。だから,あるらしい,いるから,たから,だと,だろう,と思う,ならざる,は思う,を考える,下げる可能,分からざる,分かれば,相手に対して,見つからざる,難しいかも,

■知識語彙 58種 74個 (種類率78%) 78点
一番,中学生,事例,人間,他人,以上,信用,信頼,全部,出来事,判断,勉強,動物,右手,同士,国内,報告,場所,大切,学校,学習,完璧,実例,平均,心配,必要,意欲,意識,感動,成果,把握,教科書,方向,時間,最終,未満,本能,桟橋,標準,比較,状況,生徒,目印,相手,知識,示唆,自分,行動,解決,迷子,途中,道徳,道路,達成,邪魔,野生,野良,骨折,

■表現語彙 127種 180個 (種類率71%) 85点
おじさん,おばあさん,かた,こと,さ,すべて,そう,そば,それ,たくさん,とき,ところ,どれ,ふだん,ほか,まわり,みんな,もの,よう,アメリカ,イルカ,グループ,ケガ,テスト,ネコ,一番,上,下げる可能,中学生,事例,人,人間,他人,以上,体,何,信用,信頼,全部,冬,出来事,分,判断,力,勉強,動物,勘違い,右手,同士,周り,国内,報告,場所,大切,女の子,姿,学校,学習,完璧,実例,家,岸,平均,待ち合わせ,後,後ろ足,心配,必要,思いやり,性,意欲,意識,感,感動,成果,手,手助け,把握,教科書,数々,方,方向,日,時,時間,最終,未満,本能,桟橋,標準,比較,気,気持ち,点,犬,状況,班,生徒,的,目印,相手,知識,示唆,私,群,自分,行動,見せかけ,親,解決,話,迷子,逆,途中,道徳,道路,達成,違い,邪魔,野生,野良,面,飼い犬,駅,骨折,鼻,%,

■経験語彙 56種 84個 (種類率67%) 103点
あげる,あたためる,おく,おぼれる,かける,くれる,しまう,しれる,すぎる,たずねる,できる,と思う,のる,は思う,もらう,もらえる,やり遂げる,やる,られる,れる,を考える,下げる,使う,出す,出る,分かる,助ける,動ける,受ける,向かう,回る,困る,失う,奪う,寄せる,寄り添う,差し伸べる,感じる,戻る,押し上げる,教える,気づく,治る,済む,知る,立ち向かう,落ちる,薄れる,見つかる,貸す,走る,送る,限る,集まる,頑張る,驚く,

■総合点 82点

■均衡点 -2点
 

迷子の手助け
   中2 すみひな(sumihina)  2025年7月4日

 「すみません、今何時ですか?」

迷子になった私は、駅の場所が分からず近くのコンビニでタバコを吸っていたおばあさんに声をかけた。班のみんなとの待ち合わせに向かう途中だったが、どれだけ走っても目印が見つからず、同じ場所をぐるぐる回っているような気がしてきたからだ。おばあさんはやさしく時間を教えてくれたけれど、それだけでは場所は分からず、道路を走っていたおじさんに駅への行きかたをたずねてみた。しかし、教えてもらった方向に行ってみたものの、まったく知らない場所に出てしまい、最終的には家に戻って親に送ってもらうことになった。助けてもらえたことはありがたかった。しかし、迷子にならずに済むように、場所の知識や状況をふだんから把握しておくことも大切だと、私は思った。

 何よりも、自分で解決できなさそうなことに立ち向かって、それを解決できた時に一番達成感が感じられると思う。しかし、すべてを完璧に達成できることは少ない。時には助けてあげることが必要だろう。驚いたことに、困っている動物を助けた事例は人間だけに限らないそうだ。国内では、寒い冬に後ろ足をケガして動けなくなっていた野良ネコのそばに、飼い犬が寄り添い、体を寄せてあたためたという出来事があるらしい。ほかにも、アメリカなどでは、桟橋から犬が落ちておぼれてそうになっていたところを野生のイルカが集まり、鼻で岸に押し上げたという実例が数々ある。本能だけでなく、動物同士で困っている相手に気づき行動した姿に、とても感動した。

 しかし、手助けが邪魔をしてしまうこともある。中学生では1日90分以上他人からの手助けを多く受けながら勉強した生徒群は、90分未満のグループと比較して、標準テスト点が平均で5~10%低かったという報告があるそうだ。手を貸しすぎたことが、かえって学習意欲や成果を下げる可能性を示唆している。また、私が学校で使っている道徳の教科書には、右手を骨折してしまった女の子が周りの人に助けられすぎて、治った後もみんなが全部やってくれると勘違いしてしまい、まわりからの信頼が薄れてしまった話がのっていた。助けた方がいいのかを判断するときは、「自分でやり遂げる力を奪っていないか」ということを意識した上で行動することが大切だと私は思う。

 手助けには良い面も悪い面もある。しかし、一番大切なのは相手に対して思いやりがあるかどうかだと思う。手助けされても、うれしくなかったとしても、それが本当に自分のことを心配しているからやったものだと分かれば悪い気持ちはしないだろう。逆に、それが見せかけのやさしさだと分かったときに、手助けをした人はたくさんの信用を失ってしまうに違いない。だから私は、困っている人がいたら、すぐに手を出すのではなく、相手が自分の力でやりたいと思っているかどうかを考えたいと思う。必要なときにそっと手を差し伸べられるような人になるのは難しいかもしれないが、頑張っていきたい。