自分の机の状態は
   小6 ゆき(aonari)  2025年7月4日

 明らかに急激に片づけたとバレる気がする。日常とは違う、取ってつけたような空気が充満している。机の上がきれいなのもわざとらしい。一見きれいに見えるこの部屋も、引き出しを開ければこんなもんである。所詮、茶番に過ぎないのだ。先生は、入ってくるなり、「お、きれいに片づいているなァ。普段はもっとちらかっているだろう?」一番痛いところを突き、私と母は赤面した。だから、バレるようなことはしない方がいいのだ。



 友達と遊ぶ約束をして今日家に友達が遊びに来るよとお母さんに伝えると、お母さんは急に部屋を片づけ始める。なぜ急に片づけ始めるのかと考えてみると、やはりきたない部屋を見られたくないからだろうなあと思う。これはちびまる子ちゃんのお母さんも同じことを考えているのではないかと思う。

後日、お母さんに来客の時に部屋を片付ける理由を聞いてみると、汚い部屋を見られたくないのではなく、来てもらった人に気持ちよく過ごしてほしいからだそうだ。お母さんは、子供のころおばあちゃんが家をきれいにして友達を迎えてくれたことがとても嬉しかったそうだ。私もきれいな家になって嬉しい。





 お母さんは、家の中が整頓されていると、頭の中も整理されて気持ちがいいそうだ。私は、別にきれいでも汚くてもどちらでもいいのだが、確かに机の上がきれいな方が、頭の中もスッキリする。ミニマリストという最低限のもので生活する人もいるそうだ。私もそろそろ片づけることに片を付けたいものである。私の机は、片づけても片づけてもすぐに汚くなる。私もミニマリストを見習って少し身の回りの物を減らしてみようと思った。

天才は机の上が汚いと、どこかで聞いたことがある。実際に、天才たちの机はどんなものかと調べてみると、相対性理論を発見したアインシュタインも机の上がとても汚かった。アインシュタインは、机の上が汚いからこそ、その机からアイデアが生み出されたのだと思う。私のおじさんも机の上が汚すぎて、机の上で雪崩が起きていたそうだ。でも、とても頭がよくて、仕事も出来るのである。私の机の上も、とても汚くて、今この作文を書いている間も、左端にあるノートや教科書の山で雪崩が起きないか心配である。おじさんの一番尊敬する所は、NHKのラジオで英語をマスターしたことだ。NHKのラジオだけで英語がペラペラになるなんて、私にはとても真似できないなと思った。



 人間にとって机の状態とは、心や性格の表れである。机の上がきっちりしていたらその人もきっちりしているだろうし、逆に汚かったら、色んな事を考えている人だったり、忙しすぎて片づける暇がない人だったり、ただただ面倒くさがりな人なのかと推測できる。天才は例外として、机の状態は、大体その人の心の状態を表しているということが分かった。