レンタル
   中3 あいゆす(aiyusu)  2025年7月3日

 現代技術を特徴づけるのは豊富な工業製品の氾濫であろう。このような技術の持つ問題が、最近しばしば話題になる。とすれば、自然資源を有用な人工物に変換することによって豊かさを達成するという、あたかも自明と考えてきた命題は、多くの矛盾をはらむようになってきたと言わざるを得ない。技術による豊かな社会の実現という視点においては、製品所有は必然的なものではない。製品を所有するかレンタルするかの選択は、現代技術が持つ問題に本質的に影響を与えていく重要な視点である。私は、物の所有にとらわれずレンタルの考え方で生きていきたい。



 そのための方法としては第一に、物を持つことだけに価値をおかないことだ。私の部屋を占めている物は、本だ。小さい頃から、本を読むことが好きだったため、ものすごい量の本がたまっている。本棚をみてみると、今はもう趣味が変わって読んでいない本が多くある。本をコレクションしている訳ではないし、図書館で借りて読めばよかったと思う。本棚に入りきらない本が家中に存在しており、片付けが困難となっている。小学生の頃はたびたび図書館に行き借りていたが、中学生になってからは行く時間が減り、ネットで買うようになった。図書館にはたくさんの本があり、無料で本が読めるというメリットがある。読み終わった本は捨てればいいのに、「また読むから」と捨てられないでいる。読まないのに持っているだけで満足してしまうのはよくないので、図書館で借りるべきだと思う。



 また第二の方法としては、レンタルしやすい社会の仕組みを整えていくべきだ。私の父はジブリの作品が好きで、DVDをレンタルしに行くことがある。しかし、家から自転車でも三十分はかかるため、気軽にはいけない。そんな時、スマホなどの機器でレンタルできる仕組みがあればいいと思う。お金などもスマホ上で支払い、期限が過ぎたら視聴できなくなると便利だと思う。また、学校の教科書やワークなどもレンタルにするといいと思う。教科書は義務教育は無償になるが、高校からは保護者が負担することとなる。教科書やワークは年ごとに代わるので金額を負担するのが大変な家庭もあるだろう。教科書やワークをレンタルすることによって、多くの人の「買わなければいけない」という考えを変えることができるだろう。



 確かに、レンタルが可能なものには限りがある。しかし、『限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。』という言葉もあるように、私はものの所有のみにこだわらず、レンタルを上手に活用して日々を過ごしていきたいと思う。