<<え8001み>>書き出しの工夫:「いったーっ」 と痛み(いたみ)にうずくまった場面で書き出しました。あわてて準備をしていたら、足の小指を勢いよく(つくえ)(あし)にぶつけてしまったのね。(TT)
<<え8002み>>体験実例<<え8003み>>たとえ:駅までの道のりは『地獄(じごく)のよう』だった。一歩足を踏み出す(ふみだす)たびに痛み(いたみ)が広がる。学校でも痛み(いたみ)続けて、しんどかった。小さな小指の痛み(いたみ)がこんなにつらいなんて。体に痛み(いたみ)があると心に余裕(よゆう)がもてなくなる、ということにも気がつきました。
 帰宅(きたく)後にお母さんに湿布(しっぷ)を張ってもらうと、少し落ち着きました。『ほんの少しの不注意が、一日中続く痛み(いたみ)を生むことがある』。気持ちや態度に余裕(よゆう)が持てなかったけれど、少し落ち着いて、優しく(やさしく)声を掛け(かけ)てくれたり手当をしてくれたりする人がいることのありがたさに思いが至っ(いたっ)たんですね。
<<え8004み>>一般(いっぱん)化の主題<<え8003み>>たとえ:『あの(つくえ)の角は、ただの木の板ではなく、(わたし)に「注意と共感」を教えてくれた先生のような存在(そんざい)だった』。さまざまなことに気づけた経験でしたね。【人間にとって痛み(いたみ)とは……】と大きくとらえた結論(けつろん)も書いておきましょう。

       <<え2015/505pみ>>


みささん、今回の作文は非常に感動的で、多くの重要な教訓が込め(こめ)られていました。文章全体を通じて、自己(じこ)反省や他人への思いやりといったテーマがしっかりと描か(えがか)れており、読み手に強い印象を与え(あたえ)ます。

特に、自分の痛み(いたみ)がどのように他人への理解や共感につながるかを深く掘り下げ(ほりさげ)ている点が素晴らしいです。また、自己(じこ)の過ちから学び、成長しようとする姿勢(しせい)が感じられるのも、みささんの成熟(せいじゅく)した考え方を示しています。

文章中での「あの(つくえ)の角は、ただの木の板ではなく、(わたし)に『注意と共感』を教えてくれた先生のような存在(そんざい)だった」という表現は、たとえがうまく使われており、物語に深みを加えています。また、母親とのエピソードを交えることで、家族に聞いた話がよく書けており、文章がより立体的になっています。

最後に、結びにおいて、書き出しに使われていた「痛み(いたみ)」が再び触れ(ふれ)られていることで、書き出しの結びがよく書けています。これにより、作文全体が一つの完結した物語としてまとまっており、非常に読みやすくなっています。

このように、みささんの作文は多くの良い点があり、非常に感銘(かんめい)を受けました。これからもこのような素晴らしい作文を期待しています。

項目(こうもく)評価:
-たとえがうまく使われています。
-前の話や聞いた話がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準字数:1183字/800字
思考点:69点
知識点:61点
表現点:73点
経験点:100点
総合点:69点
均衡(きんこう)点:-5点

 


■思考語彙 17種 19個 (種類率89%) 69点
、思う,。だからこそ,あると,いれば,おさまらざる,しよう,たかも,たので,つかもう,と思う,ないため,は思う,ふと思う,まとめると,気づけば,私にとって,話すと,

■知識語彙 35種 47個 (種類率74%) 61点
一方,丁寧,不注意,事情,今度,今日,他人,体育,余裕,先生,共感,制服,地獄,大丈夫,大切,存在,学校,小指,帰宅,影響,意外,態度,時間,注意,湿布,準備,無理,登校,瞬間,空気,経験,自分,行動,記憶,部屋,

■表現語彙 99種 166個 (種類率60%) 73点
あと,うち,きっかけ,けが,こと,ごと,さ,じん,そう,ただ,たび,でき,とき,どこ,ないため,もん,よう,ギリギリ,クラスメート,ケガ,バス,ランドセル,一,一つひとつ,一方,丁寧,不注意,中,事情,二,人,今度,今日,他人,体,体育,何,余裕,先生,共感,冬,制服,地獄,場,声,変,外,大丈夫,大切,存在,学び,学校,家,小指,帰宅,度,影響,後,心,意外,態度,手当て,方,日,時間,朝,木,机,板,次,歩,歩き,母,気,気持ち,注意,涙,湿布,準備,無理,痛み,登校,目覚まし,瞬間,私,空気,経験,脚,自分,行動,角,記憶,誰か,足,道のり,部屋,靴,音,駅,

■経験語彙 54種 75個 (種類率72%) 100点
、思う,あわてる,うずく,うずくまる,おさまる,かける,かばう,く,くれる,ごまかす,しまう,しれる,つかむ,てる,と思う,なくなる,は思う,ふと思う,ふる,ぶつける,まとめる,られる,れる,与える,出す,出る,包む,困る,寝る,広がる,急ぐ,感じる,教える,止める,歩く,残る,気づく,消える,生む,着く,着替える,立つ,笑う,続く,続ける,聞く,腫れ上がる,落ち着く,話す,貼る,走る,走れる,近づける,返る,

■総合点 69点

■均衡点 -5点
 

机の角が教えてくれたこと
   小6 みさ(misa)  2025年8月1日

「いったーっ」

 ある冬の朝、私はいつものように学校へ行く準備をしていた。外は寒くて、部屋の空気もひんやりとしていた。目覚ましを止めた記憶はあるけれど、そのまま二度寝してしまったようで、気づけば登校時間ギリギリ。あわてて制服に着替え、ランドセルをつかもうとした瞬間、足の小指を勢いよく机の脚にぶつけてしまった。「ゴンッ!」という鈍い音のあとに、ズキンと鋭い痛みが走り、思わずその場にうずくまってしまった。小指はみるみるうちに赤く腫れ上がり、涙が出そうなほど痛かったけれど、急いでいたのでそのまま家を出るしかなかった。

 駅までの道のりは地獄のようだった。一歩足を出すたびに痛みが広がり、バスの中ではなるべく足をかばいながら立っていた。学校に着いても痛みはおさまらず、靴の中で小指がうずいていた。クラスメートに「どうしたの?どこか痛いの?」と聞かれたけれど、「ちょっとぶつけただけ」とごまかした。実際は歩くだけでつらかったし、体育の時間にはほとんど走れなかった。先生にも「今日は無理しないでいいよ」と声をかけられたとき、ほっとする一方で、少しだけ情けなさも感じた。私は、こんな小さなけがで一日がこんなにしんどくなるとは思っていなかった。そして、体に痛みがあると心にも余裕がなくなって、人にやさしくすることすら難しくなることに気づいた。

 帰宅後、母に事情を話すと、「朝から変な歩き方してたもんね」と笑いながら、湿布を貼ってくれた。じんじんしていた小指が、冷たい湿布に包まれて少しだけ落ち着いたとき、私はふと思った。あの朝、もう少し落ち着いて行動していれば、机に足をぶつけることもなかったかもしれない。ほんの少しの不注意が、一日中続く痛みを生むこともある。そしてその痛みが、気持ちや態度にまで影響を与えるなんて、思ってもみなかった。けれど、そんなときに「大丈夫?」と声をかけてくれる人がいること、手当てをしてくれる人がいることは、とてもありがたいことだった。だからこそ、私は今度から、自分も誰かがつらそうにしていたらそっと声をかけられる人になりたいと思った。

 まとめると、この「足を机にぶつけた」という何でもないようなできごとは、私にとって意外にも深い学びになった。痛みを経験することで、自分の行動をふり返るきっかけになったし、他人の気持ちに少し近づけたような気がする。次からは朝の準備も、もっと落ち着いて丁寧にしたい。ケガをしないためにも、自分の一つひとつの行動を大切にしようと思う。そして、誰かが困っていたら、そっと声をかけられる、そんな人になりたい。あの机の角は、ただの木の板ではなく、私に「注意と共感」を教えてくれた先生のような存在だった。もう痛みはとっくに消えたけれど、その日の気づきは、これからも私の中に残り続けると思う。