バッタと灯台下暗しの関係
小4 みきひさ(mikimiki)
2025年8月1日
「バッタを見つけた。」
最近、草が生えている公園に行く。そこには、五センチメートルくらいのショウリョウバッタがたくさんいる。緑色で、ひっそりと茂みに隠れている。僕は、
「いないかな~。」
とガサゴソと探す。
「いた!」
バッタを捕まえようとした。だが、まるで鳥のようにバサバサと飛び、なかなか捕まえられなかった。そこで、工夫をした。どんな工夫をしたかというと、バッタが逃げて行きそうなほうに自分の手をかざし、バッタが飛べないようにし、その後、バッと一瞬で捕まえてみた。すると、ショウリョウバッタを捕まえることができた。とても嬉しかった。もし、僕がバッタだったら、「人間が来たぞ!大変だ。逃げなきゃ。」と思うだろう。でも、僕も人間に捕まってしまいそうだ。なぜなら、大きな壁ができたら、乗り越えられないからだ。
バッタは敵に捕まらないように、たくさん飛べるようになったと思う。ショウリョウバッタのオスは、十メートル程度飛べる。メスは数メートル程度だけ飛ぶ。なぜこのような違いがあるかというと、メスはオスよりも体が大きく、体重が重いため、飛翔力が低いからと考えられている。メスは体長七十五から八十ミリメートル程度であるのに対し、オスは四十から五十ミリメートル程度しかない。オスとメスの体の違いを知って、僕はとても驚いた。メスは産卵するので、そのための器官が重いのではないかと思った。
父に小学生の頃、バッタを捕った話を聞いた。父は、ショウリョウバッタ、トノサマバッタ、イナゴを捕っていたらしい。父は、空き地でバッタを捕っていた。バッタを捕っていた空き地は、広くて、膝よりも下くらいの緑の草が多く生えていた。父の家から歩いて五分の近さで、三つの空き地があるらしい。夏休みにバッタを捕りに行っていたそうだ。捕っているバッタの種類やバッタを捕って遊んでいるところ、他にトンボやチョウがいたところが同じだ。父は家の近くの三つの空き地でバッタを捕っていたが、僕は家の近くの一つの公園でバッタを捕っている。つまり、捕る場所や時代が変わっても、同じバッタがいるということが分かった。また、昔に比べて空き地がなくなっているから、バッタを捕る場所が違うのかもしれない。一年前から僕の家の近くの空き地がどんどん少なくなってしまっている。なぜかというと、工場を建てるために工事が始まっているからだ。このまま空き地がなくなると、バッタが絶滅してしまうかもしれない。工場などを建てるのであれば、一部でもいいから元の自然を残すことが必要なのではないかと考えている。
人間にとって、バッタとは親近感がある生物だ。バッタはいつも公園にたくさんいる。いつでも近くにいる友だちのような存在だ。僕達は、身近にいるものを忘れがちだ。「灯台下暗し」という諺があるように、人は近くのものが見えないのだ。だから、近くのバッタにも目を向けて、大切にしていきたい。