あえらてさん、作文の提出ありがとうございました。

この作文には、音楽の創作過程における個人的な感慨(かんがい)洞察(どうさつ)が深く反映されていて、読み応えがあります。
特に、音楽における自然の要素と偶発(ぐうはつ)性の価値を見出す部分において、その独自の見解が非常に興味深く感じられました。
また、音楽をただの技術や方法論としてではなく、生きた表現として捉え(とらえ)直そうとする試みは、音楽の本質を理解しようとする真摯(しんし)な姿勢が感じられます。

文章全体を通して、あなたがどれだけ深く音楽と向き合っているかが伝わってきます。
用語の使い方も適切で、専門的な内容をわかりやすく説明している点も評価できます。
また、自分の体験を通じて音楽の理解を深め、それを文章に活かす能力が見受けられます。

理由がしっかりと述べられており、それによって意見が明確に支えられています。
全体として、自分の内面と外の世界との関連を探求する試みが印象的で、思慮(しりょ)深い作文になっています。

項目(こうもく)評価:
-是非(ぜひ)の主題がよく書けています。
-理由がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
 

森リン評価 時間 mi 08月1週 あえらて
字数/基準字数:
1103字/800字
思考点:77点
知識点:93点
表現点:89点
経験点:92点
総合点:92点
均衡点:4点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:82点
知識点:98点
表現点:94点
経験点:97点
総合点:93点
均衡点:4点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙20種23個87%77点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙80種112個71%93点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙135種216個63%89点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙49種60個82%92点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1103字
 77点
 93点
 89点
 92点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 20種 23個 (種類率87%) 77点
n第,、むしろ,。だからこそ,。例えば,「たぶん,」こそ,あるはず,しまうから,すぎると,そのため,だろう,と思う,なると,にこそ,に思う,のかも,作る第,性こそ,留まらざる,自身にとって,

■知識語彙 80種 112個 (種類率71%) 93点
一瞬,丁寧,不変,不意,不能,予測,人工,人生,人間,仕事,余白,作曲,偶然,偶発,全開,制御,刺激,創作,創造,即興,原動力,厳格,和音,変化,多様,大切,存在,学的,小川,居心地,必要,息吹,意図,意識,感情,感覚,新鮮,方法,昇華,時折,時間,期待,本来,本質,構築,構造,波長,深刻,無力,物理,狭間,現象,理由,異質,痕跡,発見,瞬間,知力,神秘,空気,空白,絶望,自分,自然,自由,自身,葉音,表現,複雑,規定,言葉,計算,設計,調和,途方,闇雲,集中,集束,音楽,音響,

■表現語彙 135種 216個 (種類率63%) 89点
あるはず,うち,こと,さ,せせらぎ,そう,そこ,そのため,それ,たくさん,たち,とき,ところ,どこ,なか,ひとつ,もの,よう,パターン,一,一瞬,丁寧,上,不変,不意,不能,予測,二,人工,人生,人間,仕事,何,余白,作曲,偶然,偶発,全開,制御,刺激,創作,創造,即興,原動力,厳格,和音,変化,多様,大切,存在,学的,小川,居心地,己,後,心,必要,性,息づかい,息吹,意図,意識,感,感情,感覚,成り行き,戸惑い,新た,新鮮,方法,昇華,時,時折,時間,期待,木々,本来,本質,構築,構造,歩み,気,波長,流れ,深刻,温もり,源,無力,焦り,物,物理,狭間,現象,理由,異質,痕跡,発見,的,瞬間,知力,神秘,私,空気,空白,紙,絶望,考え,耳,自分,自然,自由,自身,葉音,表現,複雑,規定,言葉,計算,設計,調和,論,豊か,身,途方,重,間,闇雲,集中,集束,静か,音,音楽,音響,響き,風,

■経験語彙 49種 60個 (種類率82%) 92点
くれる,しまう,しれる,すぎる,と思う,に思う,られる,れる,与える,伝える,作る,加わる,去る,委ねる,宿る,尽くす,弄る,待つ,得る,急ぐ,感じる,挫ける,捉える,揺れる,求める,流れる,消す,生まれる,生み出す,留まる,直す,組み上げる,緩める,縛る,見つめる,見失う,見極める,見落とす,解き放つ,解る,語りかける,諦める,費やす,超える,通う,過ぎる,過ごす,離れる,頼る,

■総合点 92点

■均衡点 4点
 

時間
   中1 あえらて(aerate)  2025年8月1日

 作曲に集中しているとき、不意に、音楽というものが、自分の知力や感覚では、捉えようもない(神秘的な)ものに思われることがある。自分なりに、音楽が解ったような気がしていただけに、そんな時、私は、戸惑いや焦りの後の無力感に挫けそうになってしまう。だがその無力感は、深刻な絶望とは異質な、むしろ居心地良さと温もりさえ感じられる「たぶんそれはなにか途方もなく大きな」諦めのようなものだ。こんな感情は、言葉ではとても伝え難い。私は待つしかない。期待ということではなく、己を空白にして音が私に語りかけてくるまで待つ。音を弄って私の考えで縛ることから離れて、耳と心を全開にする。作曲という仕事は、どうしても音を弄り過ぎて、その音が本来どこから来たかというような痕跡までも消し去ってしまう。方法論だけに厳格になると、ともすると音楽は紙の上だけの構築物になり空気の通わないものになる。例えば、ひとつの和音は、物理的波長の複雑な集束として、音響学的には、殆ど不変のものとして存在し、また規定し得るだろう。

第一の理由は自然のもののよさがたくさんあることだ。人工的に組み上げられた音の構造に頼りすぎると、そこにあるはずの自然な響きや、偶発的な豊かさを見落としてしまう。音楽の本質は、計算や設計を超えたところで生まれる「自然な成り行き」や「流れ」にこそ宿るのだと思う。だからこそ、私は時折、意識して自然の音や偶然の重なりに身を委ね、そのなかに新たな発見を求めている。方法論と即興—その狭間にこそ、音楽の息づかいがあるのかもしれない。

第二の理由は自然の音には人間の意図や制御を超えた偶発的な美しさが宿っていることだ。例えば、小川のせせらぎや風に揺れる木々の葉音は、決して同じパターンに留まらず、常に新鮮な響きを生み出す。その予測不能な変化や多様性こそが、私たちの感覚を刺激し、時に創作の原動力となる。計算し尽くされた構造も素晴らしいが、そこに偶然や自然の息吹が加わることで、音楽はより生き生きとしたものへと昇華するのだ。自然の現象と調和する瞬間、音楽は紙の上を離れ、真に自由な表現となる。

時間を作る第一の方法は、ただ闇雲に急ぐことではなく、自分が何に時間を費やすのかを丁寧に見極めることにある。慌ただしく過ごすうちに、本当に大切な瞬間や、創造の源となる静かな余白を見失ってしまうからだ。何気ない一瞬や、心が解き放たれるような「間」こそが、音楽と同じく、私の人生に新たな響きを与えてくれる。そのためには、意識的に歩みを緩め、流れる時間と調和しながら、自分自身にとって本当に必要なものを見つめ直すことが大切なのだ。