あこまきさん、今回の作文を拝読(はいどく)しました。

まず、家族の日常を通して、それぞれの性格や特徴(とくちょう)浮き彫り(うきぼり)にしている点が非常に良く表現されています。特に、お父さんや弟さんの空腹(くうふく)時の様子を詳細(しょうさい)描写(びょうしゃ)しており、読んでいてその場の雰囲気(ふんいき)が手に取るように伝わってきます。また、自身の勉強やお母さんのお菓子(おかし)作りへの取り組み方から、家族の特性が伝わるエピソードは、個々の性格が理解しやすいです。

前の話聞いた話がよく書けています。祖母から聞いたお父さんの子供(こども)時代の話や、自分の過去の経験を織り交ぜることで、テキストに深みを与え(あたえ)ています。ことわざ「瓜二つ」を使って、家族の似ている部分と似ていない部分を巧み(たくみ)に表現している点も見逃せ(みのがせ)ません。

文章全体として、家族の異なる(ことなる)性格や価値(かち)観が一致(いっち)しないことによる葛藤(かっとう)、しかし根底には深いつながりがあることを感じさせる結びが印象的です。書き出しの結びがよく書けています。初めに描か(えがか)れた家族の日常の場面が、終わりに向かって再び触れ(ふれ)られており、文章が一つの完結したサイクルを形成しています。

この作文は、日常の小さな出来事から家族の大切さや個々の人間性を見つめ直すきっかけを提供(ていきょう)してくれます。素晴らしい洞察(どうさつ)と表現力で読む人の心に響く(ひびく)作品になっています。
 

森リン評価 私の家族 hi 08月1週 あこまき
字数/基準字数:
1070字/800字
思考点:72点
知識点:60点
表現点:70点
経験点:79点
総合点:73点
均衡点:3点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:79点
知識点:67点
表現点:77点
経験点:85点
総合点:77点
均衡点:3点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙18種27個67%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙33種44個75%60点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙93種154個60%70点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙40種61個66%79点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1070字
 72点
 60点
 70点
 79点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 18種 27個 (種類率67%) 72点
。しかし,。なぜ,。例えば,。確か,いると,しよう,だと,だろう,と思う,ないから,みると,やれば,よると,毎回なぜ,減ると,行こう,関わらざる,頑張ろう,

■知識語彙 33種 44個 (種類率75%) 60点
一緒,一部,価値,分量,勉強,午後,同士,否定,大丈夫,大切,大声,失敗,家中,家族,小麦粉,性格,意味,普段,最初,材料,毎回,気力,漢字,熱唱,片手,番組,祖母,途中,適当,選手,部屋,野球,電車,

■表現語彙 93種 154個 (種類率60%) 70点
。確か,おしゃれ,お互い,お笑い,お腹,お菓子,こと,ことわざ,これ,ご飯,そう,そこ,たち,つけ,もの,やる気,よう,オシャレ,クッキー,テレビ,バラバラ,ビール,リモコン,レシピ,一,一つ,一緒,一部,丸,二つ,人,今,価値,全て,分量,勉強,午後,取り合い,口,同じ,同士,否定,声,大丈夫,大切,大声,大好き,失敗,好き,嫌,家中,家族,小麦粉,弟,性格,意味,方,旅,日,昔,時,普段,最初,材料,次,母,毎回,気力,漢字,熱唱,父,片手,物,瓜,番組,祖母,私,腹,観,誰,車,途中,通り,適当,選手,部屋,野球,量,隣,電車,静か,駅,g,

■経験語彙 40種 61個 (種類率66%) 79点
おる,くれる,こなす,させる,しまう,せかす,たがう,とる,と思う,なくなる,まわる,やってくる,やる,よる,れる,わかる,似る,似通う,作る,出る,叱る,変える,崩れる,座り込む,感じる,歌う,減る,渡る,満ちる,溢れる,疲れる,空く,聞く,言い返す,連れる,違う,関わる,響く,頑張る,食べる,

■総合点 73点

■均衡点 3点
 

私の家族
   小6 あこまき(akomaki)  2025年8月1日

「腹減った」

「疲れた」

イライラしている声が家中に響き渡った。

 父と弟はお腹が空いているとイライラして、とても口が悪くなったりぐだぐだしたりしてしまう。ある日父は私と弟が車で熱唱をしていると

「静かにしろ」

と大声で言った。普段の父は私たちが歌っていると一緒に歌ってくれる。なぜだと思い、私の祖母に聞いた。祖母によると父は昔からお腹が減るとそうなるそうだ。確かにその時は午後2時をまわっているのにも関わらず、ご飯を食べていなかった。

弟も父と同じだ。私は弟を連れて電車旅へ行ったことがある。しかし、途中でもう嫌だとぐずぐずしていた。座り込んでしまったりなのでクッキーを食べさせた。すると

「早く次の駅に行こうよ」

とせかしており、とてもやる気に満ち溢れていた。父と弟は性格まで似ていると思った。

 私は漢字の勉強をいつもなんとなく適当にこなしている。わからない漢字はそのままにして丸つけもあまりしない。とてもめんどくさくて最初は頑張ろうと思っていてもすぐに気力がなくなる。

母はお菓子を作る時にいつも失敗をしている。一緒にやってみると材料は一緒だが、レシピと分量が全く違うのである。一つ一つ量がバラバラなのだ。例えば小麦粉の量がレシピだと100gなのだが、母は60gぐらいでやり適当に作っている。母は毎回なぜだろうと言っているが、レシピ通りにやればいいだけのことだと思う。そこから私は母に似たのかなと思った。父や弟、私や母はおたがい似通っていると思う。似通っているとは瓜二つということわざとは違い、全てがクローンのように同じなのではなく一部がとても似ていると言う意味だ。

 家族とはお互い似た物同士なのである。

しかし、似た物同士だが似た物ではないと思う。私がオシャレをしていると母が

「誰も見ていないしどうせ崩れるし大丈夫よ。」

と私のオシャレを否定してくる。おしゃれは大切なのにといつも母に言い返している。また、私が大好きなお笑い番組を弟と一緒に見ていると父がやってきてビール片手に

「これはそんな面白くないから、ちょうどすごい選手の出ている野球にしようよ。」

とリモコンをとってテレビを変えてしまう。私と弟は野球がそんな好きではなく、渋々すごいねと言いながら父と一緒に見ていた。

 家族は一人一人の好きなものや感じ方、価値観は全然違うのだ。

今も隣の部屋で父と弟がテレビの番組の取り合いをして、母にこっ酷く叱られている。