あかたよさん、今回の作文は非常(ひじょう)内容(ないよう)が深く、多くの視点(してん)から「あいまいさ」や「余白(よはく)」について考察していますね。

まず、作文の構成(こうせい)がしっかりしており、導入(どうにゅう)部で「あいまいさ」の文化的な背景(はいけい)を説明し、中盤(ちゅうばん)で具体的なエピソードを交えて自身の体験と結びつけている点が素晴らしい(すばらしい)です。自身の経験(けいけん)を通じて、あいまいさが人間関係においてどのように機能(きのう)するのかを理解(りかい)し、さらにそれがどのように感情(かんじょう)影響(えいきょう)与える(あたえる)かを深掘り(ほり)しています。

また、落語やマジックショーを例に出し、「間」の重要(せい)言及(げんきゅう)した部分は、文化的な理解(りかい)示し(しめし)ており、読む人にも親しみやすく説明されています。このたとえがうまく使われています。

結論(けつろん)では、あいまいさと余白(よはく)価値(かち)に気付いたことを自己(じこ)反省とともに述べ(のべ)、さらにそれに対する自身の行動変化を示し(しめし)ている点が印象的です。わかったことがよく書けています。

全体を通じて、文中の語彙(ごい)表現(ひょうげん)豊か(ゆたか)で、小学5年生の作文としては非常(ひじょう)に高いレベルにあります。今後もこのような感じで多角的に物事を捉え(とらえ)表現(ひょうげん)していくと良いでしょう。

項目(こうもく)評価(ひょうか):
-たとえがうまく使われています
-わかったことがよく書けています
 

森リン評価 そこをなんとかを読んで ni 07月2週 あかたよ
字数/基準字数:
840字/700字
思考点:72点
知識点:68点
表現点:65点
経験点:71点
総合点:76点
均衡点:7点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:90点
知識点:86点
表現点:85点
経験点:88点
総合点:87点
均衡点:7点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙18種24個75%72点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙45種62個73%68点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙82種132個62%65点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙35種48個73%71点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
840字
 72点
 68点
 65点
 71点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 18種 24個 (種類率75%) 72点
。きっと,。しかし,。だから,いるから,が言える,しまえば,するから,たので,だろう,と場合,と思う,の思う,は言える,を考える,働かせるから,怖いから,想像によって,日本人らしい,

■知識語彙 45種 62個 (種類率73%) 68点
一体,上手,人間,会場,伸縮,余白,価値,先生,共有,判断,創造,友達,反省,外国,大切,家族,寄席,対応,希薄,役割,得意,想像,意見,披露,方法,日本,日本人,期待,特質,独特,画家,相手,研究,空間,絵画,自分,自在,苦手,落語,設定,重要,鑑賞,関係,領域,食事,

■表現語彙 82種 132個 (種類率62%) 65点
あいまい,お互い,お腹,こころ,こと,これ,さ,そこ,と場合,ぼく,みんな,ノー,マジックショー,一体,上手,中,人,人間,会場,伸縮,余白,価値,僕,先生,全て,共有,判断,前,創造,力,友達,反省,外国,大切,家族,寄席,対応,希薄,底,形,役割,得意,心,想像,意見,感,披露,方,方法,日本,日本人,時,期待,本,楽,気持ち,特質,独特,画家,的,相手,研究,空間,笑い,答え,絵画,美,者,自分,自在,苦手,落語,言い方,設定,通り,重要,鑑賞,間,関係,領域,食事,NO,

■経験語彙 35種 48個 (種類率73%) 71点
が言える,くれる,しまう,すすめる,せる,とる,とれる,と思う,の思う,は言える,られる,れる,を考える,働かせる,出かける,分かる,加える,取る,困る,嫌う,引き出す,応じる,怒る,思いやる,感じる,気付く,汲み取る,決める,深める,生み出す,盛り上がる,答える,読む,違う,預ける,

■総合点 76点

■均衡点 7点
 

そこをなんとかを読んで
   小5 あかたよ(akatayo)  2025年7月2日

 「そこをなんとか」という言い方はきわめてあいまいである。日本人は外国人と違って、独特の判断領域を設定し、時と場合に応じて伸縮自在の形をとり、もっとも人間的な対応をする。また、日本の絵画の特質に「余白」の美があるが、余白とは画家と鑑賞者の共有の空間から生み出される、想像によってその価値を決めている。

ぼくにも、あいまいな対応をする時がある。食事中の「これどうぞ」と言われる時だ。ぼくは苦手な食事やお腹がいっぱいの時にすすめられたら、本当はいらないのに、はっきりと「NO」が言えなくて、あいまいに答えてしまう。すすめてくれた相手の気持ちを汲み取っているからだ。しかし、答えが自分の思った通りでない時は、「ぼくの気持ちを分かってくれ」と期待して怒ってしまう、よく深い自分を反省する。家族にははっきりと「ノー」が言えるのに、先生や友達の前では言えないことがある。きっと、こころの底では嫌われたくない自分がそうさせているのだろう。はっきりと言ってしまえば気持ちは楽だけど、人間関係が希薄になるのが怖いからだと思う。「あいまいさ」は相手の気持ちを考えながら想像するから、人間関係を深める方法だと思った。

僕は落語やマジックショーを披露することが得意だ。落語やマジックショーは間の取り方で、笑いが大きくも小さくもなる。会場が笑いで盛り上がる時は、上手な間がとれて一体感を感じた時だ。この「間」は、みんなの想像力を引き出す重要な役割をしているのだと思う。

ぼくはこの本を読んで、あいまいさや余白がとても大切なことだと気付いた。あいまいさはお互いを思いやる優しさを感じるし、余白は創造力を働かせるからだ。日本人らしさとは、こういった人間らしい心だと思った。だからと言って、全てをあいまいにしては困ることもある。だから、相手に全てを預けてしまうより、自分の意見を少し加えても良いと思う。ぼくは「間」について研究したくなったので、寄席に出かけることにした。