自然へのまなざしと音楽への思いが重なり合っていて、とても深く美しい文章でした。
<<え2015/93pみ>>
【総評】
この意見文は、自然と音楽をテーマにしながら、思想性と個人の感性が豊かに表現されていて、非常に完成度の高い文章です。序盤の「音は生きている」という表現は独自の視点であり、そこから自然と人間の関係へと論が広がっていく流れがなめらかです。「花と造花の比較」や「マリモの環境問題」など、具体例を通して主張を裏付ける構成も効果的です。終盤には名言の引用を交えてまとめており、中学一年生の意見文として非常に優れた仕上がりです。
【段落ごとの講評】
第1段落:作曲という個人的な体験から「音は生きている」「音と作る」といった詩的かつ哲学的な表現で導入し、自然との結びつきを暗示している点が見事です。
第2段落:自然のもの(花)と人工物(造花)を対比させながら、「本物」の良さを論理的に説明しています。たとえの使い方も上手で、説得力があります。
第3段落:「自然は仲間だ」という主張が明確で、呼吸などの共通点を挙げて自然とのつながりを説明している点が良いです。「仲間が消える=寂しい」という感情的な訴えも効果的に機能しています。
第4段落:人工物と自然の共存を提案しながら、名言やマリモの例を通して「自然のバランス」を守ることの大切さを強調しています。歴史的な実例があることで、主張に重みが出ています。
【特に優れていた点】
・「音は生きている」という独自の視点から自然とのつながりを描いた発想
・自然と人工物の違いを具体例(造花、マリモ)で明確に説明している点
・「自然は仲間」という主張が感情と論理の両面から支えられている
・名言の引用と現実の事例を結びつけ、バランスの大切さを伝えている点
【考えを深めるための質問】
あなたが「自然と人間がもっと良い関係を築ける」と考えるとき、日常の中でどんなことから始められると思いますか?
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1471字/800字
思考点:87点
知識点:70点
表現点:74点
経験点:82点
総合点:81点
均衡点:3点
■思考語彙 24種 40個 (種類率60%) 87点
確か, 第,、すなわち,。だから,いいから,ざるば,しまうかも,じっくり考える,するため,すると,そのため,たかも,たため,だから,と思う,ないと,なければ,に思う,のかも,はもちろん,は確か,劣化により,多いはず,払わざる,
■知識語彙 47種 96個 (種類率49%) 70点
一緒,一般,一部,不自然,人工,人間,仲間,作曲,保持,傲慢,共通,具合,劣化,動植物,呼吸,大切,大幅,子供,寸前,工場,必要,意味,成長,日光,本来,本物,栄養,植物,物事,特性,状態,理由,由来,紫外線,経年,経済,絶滅,自然,表現,言葉,調和,造花,酸素,阿寒湖,雄蕊,雌蕊,高度,
■表現語彙 102種 195個 (種類率52%) 74点
確か,きれい,こと,これ,するため,そのため,それ,たくさん,たため,だらけ,ところ,どちら,は確か,ほこり,まね,もの,よう,ろう,わけ,カメラマン,バラバラ,バランス,マリモ,レンズ,一,一緒,一般,一部,不自然,事,二,人,人工,人間,他,仲間,何,作曲,保持,傲慢,先,共通,具合,前,割,劣化,動植物,十,呼吸,変,多いはず,大切,大幅,子供,家,寸前,川,工場,必要,意味,成長,手,数,方,日光,期,本来,本物,栄養,植物,水,点,物,物事,特性,状態,理由,生き物,由来,的,目,紫外線,経年,経済,絶滅,腑,自然,色,花,花びら,葉,表現,言葉,調和,造花,酸素,阿寒湖,雄蕊,雌蕊,音,香り,高度,
■経験語彙 42種 76個 (種類率55%) 82点
いける,おく,しまう,しれる,じっくり考える,すぎる,せる,できる,とる,と思う,なくす,なくなる,に思う,まねる,れる,作る,使う,入る,出る,分かる,取れる,受け入れる,咲く,壊れる,売る,変わる,失う,届く,崩れる,払う,枯れる,楽しむ,汚れる,流す,流れ込む,消える,減る,生きる,茂る,落ちる,行う,黄ばむ,
■総合点 81点
■均衡点 3点
自然を受け入れないといけない
中1 あかそよ(akasoyo)
2025年8月1日
作曲に集中しているとき、不意に神秘的なものだと感じることがある。そんな時、戸惑ったり焦ったりしてしまう。このよう生きているように感じるのか?その答えは「音」が間違いなく生きているからだ。音を使って作曲するのではない。音と作るのだ。自分の意志だけではなく何か大きな力に働きかけられている。私はそれを受け止めなくてはならない。自然から学ぶことはあまりにも多すぎる。本当の自然を見出すのは容易ではないが、せめて自然の移り変わりぐらいは分かりたい。それは音が語り掛けてくる壊れやすい言葉の表情のいろいろを聞き逃すことがないように働きかけてくれるだろう。作曲は音と人間とで一緒に作っていかないといけない。作曲家は傲慢であってはならない。だから自然を受け入れていかないといけない。
第一の理由は自然の方がいいからだ。花とそれをまねて作った造花がある。花は確かに枯れてしまうが、それまでの成長や香り、色の変わり具合などを楽しむことができる。だが、造花は花が咲いた状態で売っていてそれから枯れもしなければ成長もしない。それに色が変わるが、それは紫外線などで経年劣化して色が黄ばんだり薄くなったりするだけでなんだか不自然だ。それに経年劣化によりバラバラになって家が汚れる。これもある意味「枯れる」といったら「枯れる」なのかもしれないがこれも色と一緒でなんだか腑に落ちない。それに、造花では本物の花を十割まねしているわけではない。一般的にきれいだと思われるような花びらや葉といった物しか表現されていない。そのため、雄蕊、雌蕊がなかったりするため子供を作るという本来の花の意味を失ってしまっているように思う。
第二の理由は自然は仲間だからだ。人間はもちろん人工物ではない。同じように自然も人工物ではない。人間も自然由来の生き物なのだ。だから人間も自然の一部、すなわち仲間なのだ。人間も他の動植物と同じように呼吸をする。自然のものと共通点がとても多いはずだ。どちらも自然のものだからだ。自然を仲間で必要なものだと思っておかないと、自然がなくなってしまい、植物が酸素を作っていたのが作り手がいなくなってしまい呼吸ができなくなってしまう。人工物なら呼吸はしない。だから自然の仲間だと分かるのだ。人工物だらけにするのではなく
うまく自然とのバランスを保持していかなければならない。自然をなくすという事は仲間が消えるという事だ。そうすると寂しくなってしまうのではないか。
確かに人エのものを作って使うことも必要だが、カメラマンはレンズのほこりを払う前に目のほこりを払わねばならないという言葉もあるようにうまく自然を大切にしながら調和をとることが必要だと思う。自然にはいいところがたくさんある。仲間がたくさんいるし、調和も取れている。人間が物を作りすぎたりしなければ絶滅したり絶滅寸前になったりしなかった植物もあったかもしれない。マリモも高度経済成長期に入って工場がたくさん栄養の入った水を阿寒湖に流れ込む川に流したため、たくさんの植物が大きくなり葉を茂らせてしまったために、マリモまで日光が届かなくなってしまいマリモは数が大幅に減り絶滅寸前にまでなってしまった。栄養の入った水を流したことでバランスが崩れてしまったためである。だから、じっくり考えてから出ないと物事を行ってはいけない。何か変なことをするとすぐ壊れてしまうという自然の特性をしっかりと受け入れないとこの先生きていくことが難しくなってしまうかもしれない。