あえひのさん、作文の提出(ていしゅつ)ありがとうございます。今回の作文では、先入観についての深い考察が見られ、非常(ひじょう)興味深く(きょうみぶかく)読ませていただきました。まず、花の例を用いて先入観について説明している部分が非常(ひじょう)に印象的でした。また、自己(じこ)反省を含め(ふくめ)た体験談も交えながら、先入観の持つ危険(きけん)(せい)と必要(せい)について考える姿勢(しせい)が、小5年生の作文としては非常(ひじょう)成熟(せいじゅく)しています。

文章全体を通じて、自分や他人への理解(りかい)を深めるために先入観をどのように扱う(あつかう)べきかというメッセージが一貫(いっかん)して伝わってきました。母に聞いた話を交えることで、作文がより立体的になっており、読者に対する説得力が増し(まし)ています。これは、作文の中で非常(ひじょう)に重要な要素(ようそ)となっており、あえひのさんがしっかりと自分の考えを伝える力を持っていることがうかがえます。

結びでは、アジサイの多様(せい)を例に挙げ再び(ふたたび)先入観のテーマに戻り(もどり)、作文の始めに用いた具体的なイメージを効果(こうか)的に利用しています。これにより、作文の結論(けつろん)非常(ひじょう)に自然で説得力を持って終わっている点が素晴らしい(すばらしい)です。

全体を通して、あえひのさんの深い洞察(どうさつ)表現(ひょうげん)力が光る作文でした。今後もこのような思考を大切にし、さらに多くの人々との理解(りかい)を深めるような素晴らしい(すばらしい)作文を期待しています。

###項目(こうもく)評価(ひょうか):
-前の話聞いた話がよく書けています
-書き出しの結びがよく書けています
 

森リン評価 先入観を持たないで ni 08月2週 あえひの
字数/基準字数:
1250字/700字
思考点:79点
知識点:60点
表現点:64点
経験点:67点
総合点:70点
均衡点:3点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:3点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙21種36個58%79点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙33種55個60%60点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙80種159個50%64点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙32種54個59%67点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1250字
 79点
 60点
 64点
 67点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 21種 36個 (種類率58%) 79点
。だから,あるから,あれば,いけるから,が考える,ことにより,しまうと,しまうらしい,するため,すると,たかも,だから,と思う,ないかも,について考える,の思う,は確か,思うと,持たざる,見ると,違うから,

■知識語彙 37種 57個 (種類率65%) 63点
一生,一部,不可能,主張,人間,作文,価値,修正,個室,先入観,公共,判断,利用,友達,大事,大切,学習,山荘,意味,意見,押戸,時間,本能,機能,物事,理解,相手,種類,紅色,経験,自分,自身,薄紫,観察,身体,部屋,防御,

■表現語彙 80種 158個 (種類率51%) 64点
あじさい,ここ,こと,するため,そう,その他,それ,それぞれ,たくさん,とき,ところ,は確か,もの,よう,アジサイ,カード,ゲーム,トイレ,ドア,ピンク,一,一つ,一生,一部,不可能,主張,人,人間,作文,価値,修正,個室,僕,先入観,公共,判断,利用,前,友達,大事,大切,学習,家,山荘,引き戸,思い込み,意味,意見,押戸,時,時間,本能,機能,母,物事,理解,白,目,相手,種類,紅色,紫,経験,絵,耳,自分,自身,色,花,花びら,茎,薄紫,観,観察,赤,身,身体,逆,部屋,防御,

■経験語彙 32種 53個 (種類率60%) 67点
あう,いける,が考える,しまう,しれる,できる,と思う,について考える,の思う,備わる,傾ける,入れる,分かる,動かす,囚われる,守る,引く,感じる,抱く,押す,持つ,捨てる,描く,気づく,決めつける,生きる,知る,聞く,読む,責める,違う,開く,

■総合点 72点

■均衡点 4点
 

先入観を持たないで
   小5 あえひの(aehino)  2025年8月2日

 いくら見慣れた花でも「この花はこういう形をしているのか」などと先入観を持って描き始めると、花にそっぽを向かれてしまうことがある。なぜなら、例えば同じ名前がついている花でも風で折れてぶら下がっているのもあれば、病気で何か歪んで咲いているのもある。日向で勢い良く咲いているのもあるが、根元の方では、雨の日に土の跳ね返りを受けて、薄汚くなったのもある。しかし僕自身、「あの子はいじめっ子で、あの子は怖くて、」とほんの少ししか話していないのに、決めつけることが良くある。だが、人を見る時に、自分のわずかな秤で決めつけてしまうのはおかしいと思っている。その一方で、先入観が絶対に悪いわけではない。理由は、凄くたくさんのタトゥーをしている人がいて、先入観なしで近寄ったら危ない可能性もある。僕は幼い頃、怖そうな人にもグイグイ話しかけに行くので、その度に母は肝を冷やしたと言っていた。ただ経験を重ねて僕は今では怖そうな人がいたら、近寄らないようになった。このことは、僕が考えるに防御本能だ。その他にも先入観の意味はあると思う。

もう一つは経験だ。この作文を読んでいる人にも経験がある人がいると思うが、家のドアが押戸だから、公共のトイレの個室を押して開かなかったり、またその逆で、家のドアが引き戸だから、公共のトイレの個室を引いて開かなかったりすることがあると思う。そのように、家では押戸だから。ここも押戸など経験から決めつけることがあるからだ。もしトイレが押戸しかないと思っていたら、一生トイレに入れないかもしれない。そういう思い込みも、先入観の一つだと思う。

 母に聞いたところ、先入観は物事を理解するために備わった一部の機能だから、それを捨てることはできないと思うと母は言っていた。それがあることにより、自分自身の身を守ったり、身体を動かしたりすることができると言っていた。でも、自分が先入観を持っていることに気づき、それをどのように利用しているかを知ることで、良くない先入観を抱いた時は、修正するようにしているそうだ。人にはそれぞれの価値観があるから、先入観に囚われて自分が正しいと思ったことばかりを主張してしまうと、相手の意見に耳を傾けることが不可能になってしまうらしい。人間は分かりあうことで生きていけるから、そういう時は一度相手の思っていることを聞くようにするのが大切だと言っていた。僕は確かにそうだなと思った。僕もこの前山荘学習に行った時の部屋レクの時間に、カードゲームをしていて、友達が僕のことばかり責めてきているように感じた。でもそれは、先入観だったかもしれない。僕から見ると、僕ばかりを責めてきているように感じたけれど、実は相手からするとそんなことはなかったかもしれない。先入観について考えたら、そんなことが分かった。

 あじさいにも大きい花びらのもの、小さい花びらのもの、茎が細いものもあれば、太いものもある。花の色も、紫、ピンク、白、赤紫、薄紅色、薄紫などたくさんの種類がある。だから、あじさいはこういう花だからと決めつけるのではなく、絵を描くときには一つ一つ目の前にあるアジサイを観察することが大事だと思った。それと同じで、人間も一人一人が違うから、先入観を持たずに目の前の人をちゃんと見てから判断できるようになりたいと思った。