あかるらさん、この度は作文の提出ありがとうございます。全体を通して、非常に深く考察された内容で、多くの示唆(しさ)に富んだ点が見受けられました。

まず、作文の導入部で「地図を使わずに道を覚える」という例を挙げて、情報の取り入れ方について触れ(ふれ)ている点が素晴らしいです。これにより読者は、情報の使い方というテーマに自然と引き込ま(ひきこま)れます。さらに、自分の経験や他者の情報をどのように活用するかという議論は、非常に実践(じっせん)的で役立つ知見を提供しています。

また、読書や情報の引用に関して説明している部分では、情報活用の重要性をよく理解しており、それを文に落とし込む(おとしこむ)技術も優れています。特に、「読書とは自分の頭で考えることではなく、他人の頭で考えること」という引用は、名言がよく書けており、作文の説得力を増しています。

体験実例として、辞書とインターネットの使用経験について触れ(ふれ)ている点も非常に良いです。それにより、理論だけでなく、実際の生活の中での情報の取り扱い(とりあつかい)方を読者に示すことができています。

最終段での「学びとは、つまり人生の中で理解したと思っていたことを新しい形で突然(とつぜん)、理解し直すことである。」という一文も、総合化の主題がよく書けています。これによって、情報の取り入れ方や体験に関する考察を一つの深い洞察(どうさつ)に結びつけています。

非常に考えさせられる作文でした。引き続き、多角的な視点から物事を考える訓練を積んでいってください。

項目(こうもく)評価:
-名言がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
-総合化の主題がよく書けています。
 

森リン評価 自分の頭で考える yabi 08月2週 あかるら
字数/基準字数:
1694字/800字
思考点:79点
知識点:73点
表現点:78点
経験点:94点
総合点:83点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:点
知識点:点
表現点:点
経験点:点
総合点:点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙21種33個64%79点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙52種101個51%73点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙110種212個52%78点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙50種73個68%94点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1694字
 79点
 73点
 78点
 94点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 21種 33個 (種類率64%) 79点
 確か,、つまり,、考える,。しかし,。もちろん,。一方,あれば,かかるため,からこそ,ことによって,するから,たつと,だから,だろう,て考える,で考える,と思う,なければ,や場合,や考える,広がる可能,

■知識語彙 52種 101個 (種類率51%) 73点
一行,五感,人生,他人,他者,付加,体験,作文,便利,候補,労力,土台,大切,学期,学校,定着,引用,必要,応用,情報,意味,手軽,授業,文章,方法,明確,時代,時間,根気,検索,機能,活用,物事,現代,理解,発揮,発見,真価,真剣,知識,経験,臨場,自分,見当,言葉,記憶,読書,身体,辞書,達成,適切,飛躍,

■表現語彙 110種 212個 (種類率52%) 78点
 確か,いくつ,いつ,かかるため,こと,これ,ごと,さ,とき,どこ,どちら,もの,や場合,よう,インターネット,エッセイ,キー,スキル,スマート,デメリット,データ,フォン,ページ,メリット,ルール,一行,上,中,五,五感,人,人生,他人,他者,付加,体,体験,何,作文,便利,候補,分,初め,力,労力,動き,土台,大切,字,学び,学期,学校,定着,実,広がる可能,度,引用,形,後,必要,応用,性,情報,意味,感,手軽,指,授業,文,文章,新た,方,方法,明確,時,時代,時間,本,根気,検索,機能,活用,物事,現代,理解,発揮,発見,的,目,真価,真剣,知識,私,経験,考え,肉付け,臨場,自分,見当,言葉,記憶,読み方,読書,身,身体,辞書,達成,適切,頭,飛躍,

■経験語彙 50種 73個 (種類率68%) 94点
、考える,かかる,くれる,ける,しまう,せる,たつ,つける,つまる,て考える,できる,で考える,と思う,まとめる,めくる,やる,や考える,付く,作る,使う,出会う,分かる,則る,動かす,取り入れる,培う,学ぶ,広がる,得る,応じる,打つ,持ち運ぶ,持つ,挙げる,振り返る,探す,書く,比べる,消える,深める,生かす,直す,知る,立ち止まる,見つける,見出す,調べる,述べる,追う,開く,

■総合点 83点

■均衡点 2点
 

自分の頭で考える
   中2 あかるら(akarura)  2025年8月2日

 子供の頃に誰に迷わなかったのは、地図を使わなかったからではないか。地図の代わりに、習慣によって獲得した目的地までの道筋や情報に忠実に行動する限り迷いにくいのだ。これは人間だけでなく動物においても言えることである。外から入ってくる情報は、正しく使いこなしてこそその真価を発揮する反面、使い方がきちんと身に付いていなければ逆の結果に繋がる危険すらある。しかし、自らの経験によって手に入れた情報は文字通り定着したもので、無意識のうちに行動に繋がっていくのだ。

他人の情報を利用することは大切だ。自分の一生の中で体験できることは限られている。だからこそ、他者が作った情報を活用することで自分の考えを広げたり深めたりすることができる。私の学校では頻繁にエッセイ課題が出されるがその多くが「なぜ人は人を助けるのか」といった抽象的なテーマが多い。中学生として知識が増え、視野が広かったとしても自分一人の力だけで結論に辿り着くことは困難だ。そのため本やメディアで「他人の情報」に触れ、それぞれの分野に精通する人々の話に耳を傾けることで文を補強したり深めたりしている。読書に関する言葉に「読書とは自分の頭で考えることではなく、他人の頭で考えることである。」というものがある。もちろん自分の頭を使って考えることは大切だ。これが文を作る上での土台となる。しかし作文やエッセイにはしっかりとした土台だけでなく付加的な情報や新たな発見といった肉付けが必要だ。これが本を通して「他人の頭」で考える中で知った情報である。本やウェブサイトのデータや考えは文章を深め、広ける。もちろん明確な引用を書きルールに則らなければその真価を発揮することはできない。しかし、常に正しい情報を適切に活用することで広がる可能性は大きいのだ。

しかし、自分の経験から得た知識を生かすことも大切だ。生かすことによって物事への応用力が身に付き、より定着するからだ。では自分に経験や知識を生かすにはどうすれは良いのだろう。初めに述べたように他者の情報を活用することも良いが、自分で経験する、つまり五感を使い、体を動かしながら何かを学ぶことも必要ではないか。読書をしている中で読み方や意味が分からない言葉に出会うことがある。そのとき、私は辞書かインターネットのどちらかで調べる。時や場合に応じてどちらにもメリットやデメリットがある。辞書はスマートフォンに比べると持ち運びにくく、いつでもどこでも手軽に調べることは難しい。しかし見当をつけてページを開きーページ、一行ずつ目や指で字を追い、つまり身体を使って調べることができる。一方インターネットであれば、辞書のようにページをめくり、自分で探すという必要がなく、キーをいくつか打つだけで候補を挙げてくれる。この機能は便利な上、調べることにかかる労力が少ない。しかし辞書での検索は時間がかかるため根気よく調べる必要がある。しかし見つけた後の達成感や言葉の定着のしやすさは辞書の方が大きいだろう。スマートフォンで調べた言葉は五分もたつと頭から消えてしまった経験が何度もある。辞書もインターネットも他者の情報だが、自分の経験から得た知識を生かすことと同じである。定着しやすいということはつまり、生かしやすいということだ。現代では経験しなくとも臨場感を持って知ることのできる情報が多い。しかしこのような時代だからこそ身体的な動きを取り入れることで、実のあるスキルを培うことができるのだ。

 確かに他人の情報を活用していくことも、自分の体験で方法を見出すこともどちらも大切だ。しかし最も大切なことは知ったり体験から学んだりした後、自分の頭で振り返り、考えることだ。「学びとは、つまり人生の中で理解したと思っていたことを新しい形で突然、理解し直すことである。」という言葉がある。一旦立ち止まっているようだが、この時間に人は大きく飛躍する。私の学校では授業や学期ごとの振り返りを書くことが多い。より真剣に、やったことや考えたことをまとめることで記憶に定着させていきたい。