とやちなさん、今回の作文は非常に興味深い視点(してん)で書かれており、読書体験を通じて人間の感じ方や考え方がどのように変わるかを深く掘り下げ(ほりさげ)ています。まず、漫画(まんが)描き(えがき)方を読んだ際の想像力をかきたてられる表現が素晴らしいです。また、「注文の多い料理店」に対する理解の変化を例にとり、読書が単なる情報の受け取りではなく、読者自身の成長と密接(みっせつ)に関連していることを見事に表現しています。

母親の体験を取り入れた部分も、文章に多角的な視点(してん)を加えることに成功しています。前の話を聞いた話がよく書けています。これにより、単なる自分の経験だけではなく、他者の経験からも学び、それを自身の考えに統合している様子が伝わってきます。

また、一般(いっぱん)化の主題がよく書けていて、「人間にとって」という表現を通じて、読書が個人に与える(あたえる)影響(えいきょう)一般(いっぱん)的な真理として語られています。終わりに向けての書き出しの結びもしっかりと行われており、作文の一貫(いっかん)性と完成度を高めています。

全体として、とやちなさんの作文は、読書に関する深い洞察(どうさつ)自己(じこ)反省が感じられる素晴らしいものでした。これからもこのような思考の深さを持って多くの読者に影響(えいきょう)与える(あたえる)作文を期待しています。

項目(こうもく)評価:
-たとえがうまく使われています
-前の話聞いた話がよく書けています
-一般(いっぱん)化の主題がよく書けています
-書き出しの結びがよく書けています
 

森リン評価 経験や知識の深さで変わる読書 hi 08月2週 とやちな
字数/基準字数:
1115字/800字
思考点:90点
知識点:69点
表現点:72点
経験点:71点
総合点:77点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:94点
知識点:73点
表現点:77点
経験点:75点
総合点:80点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙25種40個63%90点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙46種84個55%69点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙98種181個54%72点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙35種60個58%71点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1115字
 90点
 69点
 72点
 71点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 25種 40個 (種類率63%) 90点
。しかし,。だからこそ,。つまり,。場合,あるかも,さによって,しか思う,すべき,すると,たらしい,だらしい,と思う,に考える,のため,みると,モノに対して,人間にとって,例えると,場合によって,広がると,深ければ,深まると,私にとって,言えば,限らざる,

■知識語彙 46種 84個 (種類率55%) 69点
一番,中学生,人間,以前,伝記,体験,作品,作業,作者,信長,偉人,全体,共存,実用,宮沢,小学生,山猫,情報,想像,意図,感銘,態度,戦国,支配,料理,書籍,最近,本来,機械,武将,注文,漫画,物語,目的,知識,経験,織田,自分,自然,視野,読書,調理,賢治,軍事,鑑賞,関連,

■表現語彙 98種 181個 (種類率54%) 72点
。場合,うち,こちら,こっち,こと,これ,さ,そう,そこ,それ,たくさん,ただ,とも,どちら,のため,はじめ,みなさん,もの,よう,わけ,カリスマ,ジオラマ,ダメ,ヒト,ヒーロー,モノ,一番,中,中学生,人間,他,以前,伝記,体験,何,作品,作業,作者,信長,偉人,僕,全体,共存,多く,字,実用,宮沢,小学生,山,山猫,店,性,情報,想像,意図,感銘,態度,我々,戦国,支配,料理,方,時,書籍,最近,本,本来,機械,武将,母,気,注文,漫画,物語,犬,的,目的,知識,私,経験,織田,耳,自分,自然,色々,視野,話,読書,調理,談,謎,賢治,軍事,近く,鑑賞,関連,面,頃,

■経験語彙 35種 60個 (種類率58%) 71点
くれる,こえる,しか思う,しれる,と思う,に考える,られる,伝える,作り上げる,例える,入る,分かる,助ける,受ける,変わる,広がる,引く,感じる,戻る,描く,深ける,深まる,深める,満ちる,知る,絶する,見える,読む,読める,超える,載る,運ぶ,限る,離れる,食べる,

■総合点 77点

■均衡点 2点
 

経験や知識の深さで変わる読書
   小6 とやちな(toyatina)  2025年8月2日

 みなさんには、まだ字を読めない頃の読書体験がありますか。私にはある。そこに「漫画の描き方」のようなものが載っていた。しかし、字は読めない。だからこそ、想像を絶するほどおもしろかった。さて、「漫画の描き方」は、本来の目的から言えば、鑑賞のためにあるのではなく、実用のためにあるものである。しかし、私にとって、それは謎に満ちた物語、であった。つまり、本を読むというのはそこにあるものをこちらに運ぶように機械的な作業ではない。場合によっては、作者の意図をもこえて、我々のうちに何かを作り上げていくことなのだと思う。

最近、注文の多い料理店という本を読んだ。以前も読んだこともあったがその時は、人間が山猫に食べられそうになり、犬が助けてくれるという怖い話としか思っていなかった。しかし、最近読んでみると、作者である宮沢賢治は、人間が自然を支配するのではなく、自然(山猫)が支配(調理)するということ。また、自然(犬)は助けてくれることもあるということ。つまり、自然と共存すべきだと伝えたいということが分かった。このように考えてみるとこの作品には他にも、もっと作者が伝えたいことがあるかもしれない。また、注文の多い料理店に限らず、宮沢賢治の作品には、より多くの伝えたいことがあると思う。

これは、母の体験談だ。母は、小学生の時、偉人である「織田信長」の伝記を読んだらしい。すると、軍事的カリスマ性に感銘を受け、自分の中で戦国武将の中で一番かっこいいヒーローだと思っていた。やがて、中学生になり織田信長のより知りたくなり、関連書籍をたくさん読むようになったらしい。そうして、信長のざんぎゃくな面を知り、気が引くようになっていったらしい。このようなことから、経験や知識が深まると、色々な情報が耳に入ってきて、そのヒト・モノに対しての態度は変わっていくということが分かった。

 読書というのは、人間にとって、経験や知識の深さによって感じ方が変わるものであるということが分かった。大きく言えば、経験や知識の深さを視野広さに例えると、はじめは、大きな山かと思っていたら、視野が広がるとただのジオラマであった、というように経験や知識の深さによって感じ方は変わっていくと思う。だが、経験や知識が深ければ深いほど良いというわけでもない。なぜなら、注文の多い料理店を僕が、怖い話だと思っていたように、感じ方はこれが良くてこっちはダメというのは無い。よって、ジオラマの話に戻るが、近く大きな山だと思うのと、離れて全体的に見えるどちらともが一番だと思う。そうして経験や知識を深め、作者の意図を超えた読書をしていきたい。