あかぬりさんへの講評:
あかぬりさんの作文は、テーマの
選択と論理展開において非常に印象的でした。
まず、歴史と現代の
比較を通じて、民族対立の問題を
浮き彫りにするアプローチは
洞察に富んでいます。
フロイトの「
微差のナルシシズム」を引用し、その理論を現代の問題に適用する手法は、学問的な引用と現実問題の結びつけ方が見事です。
また、個人の心理状態と社会的な問題を繋げる試みは、読者に深い考察を
促します。
さらに、自己と他者の関係性を探る部分での具体的な例(M君とT君のエピソード)を用いることで、理論だけでなく実生活での適用可能性を
示唆しています。
ここでの体験実例がよく書けており、理解しやすく感情移入も
促されます。
また、二宮尊徳の教えを現代人の心得として再
解釈し、自己確立への道を示す第二の方法の提示も、歴史実例として効果的に機能しています。
全体を通して、自己と社会との関わり方をどう考えるかという深い問いを提起し、読者に対する説得力があります。
文章の構成も論理的で、
一貫性を持っており、非常に読みやすいです。
項目評価:
-方法がよく書けています。
-体験実例がよく書けています。
-歴史実例がよく書けています。
-書き出しの結びがよく書けています。
森リン評価 自身に自信を wapi 08月1週 あかぬり字数/基準字数: 1146字/800字 思考点:87点 知識点:85点 表現点:86点 経験点:74点 総合点:88点 均衡点:5点
| ●語彙学年表
| 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
---|
思考点 | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
1200字換算: 思考点:90点 知識点:88点 表現点:89点 経験点:77点 総合点:86点 均衡点:5点
| ●換算語彙学年表
| 小1 | 小2 | 小3 | 小4 | 小5 | 小6 | 中1 | 中2 | 中3 | 高1 | 高2 | 高3 | |
---|
思考点 | | | | | | | | | | | | | | 知識点 | | | | | | | | | | | | | | 表現点 | | | | | | | | | | | | | | 経験点 | | | | | | | | | | | | | | 総合点 | | | | | | | | | | | | | |
|
●語彙の説明語彙 | 種類 | 個数 | 種類率 | 点数 | 説明 |
---|
思考語彙 | 24種 | 28個 | 86% | 87点 | 考える言葉です。 理由、方法、原因などの説明の語彙。 多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
|
知識語彙 | 68種 | 88個 | 77% | 85点 | 難しい言葉です。 社会的な例や調べた例の語彙。 多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
|
表現語彙 | 128種 | 187個 | 68% | 86点 | 豊かな言葉です。 話題の幅が広い語彙。 多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
|
経験語彙 | 37種 | 53個 | 70% | 74点 | 詳しい言葉です。 身近な例や経験した例の語彙。 多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
|
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。 |
1146字
 | | 87点
 | | 85点
 | | 86点
 | | 74点
 |
字数 | | 思考語彙 | | 知識語彙 | | 表現語彙 | | 経験語彙 |
■思考語彙 24種 28個 (種類率86%) 87点
確か, 第,。しかし,。だから,かれざる,すぎざる,すぎると,と思う,と考える,と言える,なるはず,なるべき,のため,はなぜ,ません,よいから,られざる,を考える,バカらしい,小さければ,行動こそ,言うので,言えるう,踏み出そう,
■知識語彙 68種 88個 (種類率77%) 85点
不倶戴天,不気味,主張,二宮,人種,余裕,共生,冗談,制御,勤労,友達,反対,問題,地域,地道,増幅,外側,多寡,大切,対話,尊徳,平和,強調,後期,心配,必然,必要,性格,悪気,想像,手加減,抗争,敵同士,断層,方法,時代,暴力,最近,本人,本当,本質,権力,歴史,比較,民族,気力,江戸,決定,満足,状態,現在,現象,相手,真面目,確認,結果,自信,自分,自己,自身,至誠,行動,農政,農村,運命,過去,金次郎,雰囲気,
■表現語彙 128種 187個 (種類率68%) 86点
確か,おかげ,こと,さ,さん,しば,そう,それ,つもり,とき,なるはず,のため,みんな,もの,よう,クラス,クロアチア,セルビア,ナルシシズム,バカ,バルカン,パワー,フロイト,一,一つ,不倶戴天,不気味,中,主張,二,二宮,人,人種,今,他,仲,余裕,僕,共生,冗談,制御,前,力,勤労,友達,反対,君,周り,問い,問題,四つ,地域,地道,増幅,外側,多く,多寡,大切,子,家,対,対話,尊徳,差,平和,度,強調,彼ら,後期,心,心配,必然,必要,性格,悟,悪気,想像,手加減,抗争,敵同士,断層,方法,時代,暴力,最近,本人,本当,本質,根,権力,歩,歴史,比較,民族,気,気力,気遣い,江戸,決定,満足,状態,現在,現象,相手,真面目,確認,空,結果,考え方,自信,自分,自己,自身,至誠,行動,訳,誰,農政,農村,運命,過去,違い,金,金次郎,間,雰囲気,頼み,頼り,
■経験語彙 37種 53個 (種類率70%) 74点
いける,かれる,きそう,しまう,すぎる,すむ,できる,と思う,と考える,と言える,ふれる,やらかす,られる,れる,を考える,入る,動く,叩く,叫ぶ,呼ぶ,困る,好く,崩れる,押さえる,持つ,持てる,振り回す,操る,断れる,片付ける,生きる,生み出す,立て直す,答える,見失う,見極める,踏み出す,
■総合点 88点
■均衡点 5点
自身に自信を
高1 あかぬり(akanuri)
2025年8月1日
歴史における断層があまりに強調されすぎると、セルビア対クロアチアの抗争は必然の運命として片付けられることにもなる。だがバルカン地域の問題は、過去が現在を決定するというよりは、現在が過去を操っていることにあると言えよう。かつてフロイトは、二人種間の違いが実際には小さければ小さいほど、その差は想像の中で不気味に増幅されていくと主張して、この現象を「微差のナルシシズム」と呼んだ。結果として、彼らは相手との比較においてしか自己確認できなくなるはずである。民族共生の平和はなぜ崩れたか、不倶戴天の敵同士ですら、この問いには今もなお、満足には答えられずにいる。
自分の心に自信を持てるようになるべきだ。
第一の方法は、しっかり周りを見ながらも、自分の中で見極められるようになることだ。僕と仲が良い友達でM君がいる。誰にでも優しく、気遣いもよいから、みんなから好かれている。だが、本当に優しく、頼みを断れない性格のため、ちょっと困っているときも見られる。そんなことで、僕はちょっと心配していたのだが、最近、その子の本当の優しさにふれて、心配する必要は無いと思ったことがあった。僕のクラスにはT君というちょっと危ない友達がいる(僕ではない)。根は優しい人なのだが、冗談で叩いてきたのが痛いときが結構ある。パワーがすさまじいのだ(力が制御できていないときの悟空のような)。そんな訳で、本人に悪気は無く、手加減はしているつもりでも、やらかすことがよくある。だが最近はある人のおかげでそれが少なくなった。その人とはM君である。T君が冗談で他の友達をしばきそうになったら、すかさずM君が入り、「暴力反対!Tさんいけませんよ!」と叫ぶ。真面目に言うのではなく、バカらしく言うので、T君も軽く押さえられ、友達もしばかれずにすむ。そして、なんとなくだが、雰囲気がよりよくなっている気がする。それからは、M君はみんなに振り回されているようで、本当はしっかり周りを見て動いていたのだなと思うようになった。
第二の方法は、外側にあるものを頼りにしすぎず、本質を考えられる心を持つことだ。江戸時代後期の農政家、二宮尊徳(二宮金次郎)は、多くの農村を立て直したそうだ。尊徳が大切にしていたのは、至誠、勤労、分度、推譲の四つだ。その中の一つの「分度」では、権力や金の多寡より、地道な対話と行動こそが本質と考えていた。この考え方が、自身の強い心と行動力を生み出していったのだと思った。
確かに、自分に自信を持ちすぎて、前を見失ってしまうことはよくない。しかし、自信とは、余裕がある状態では無く、一歩踏み出そうとする気力がある状態である。だから、自分の心に自信を持って生きていけるようになるべきだ。