あいらうさんの作文は、人間関係が個人の成長にどのように影響(えいきょう)与える(あたえる)かというテーマを深く掘り下げ(ほりさげ)ており、非常に興味深い内容となっています。
特に、自らのテニス経験を用いて競争の必要性とその結果としての成長を描写(びょうしゃ)している部分は、体験実例がよく書けています。
また、明治維新(めいじいしん)を通じて日本の社会経済的変化を述べることで、歴史的背景に基づく自然科学の実例も適切に取り入れられています。
さらに、文中に「現代ではその人間関係をうまく構築できない人々が増えているのは問題だ」と指摘(してき)している点では、社会問題の主題がよく書けています。

この作文は、具体例を通じて論点を明確にし、読者がテーマについて考えるきっかけを提供しています。
全体として、あいらうさんがどのように人間関係が個人の成長に寄与(きよ)するかを理解し、それを論じる力が伝わってきます。

項目(こうもく)評価:
-体験実例がよく書けています
-自然科学の実例がよく書けています
-社会問題の主題がよく書けています

内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題○ 表記◎

字数/基準字数:985字/800字
思考点:87点
知識点:99点
表現点:88点
経験点:79点
総合点:91点
均衡(きんこう)点:3点

 


■思考語彙 24種 29個 (種類率83%) 87点
 確か,。しかし,いくべき,いこう,これにより,するべき,せざる,たので,だろう,と考える,について考える,に可能,のため,は第,免れるため,圧力に対し,変革により,嫌がらざる,悔やまざる,持つべき,改正により,発展によって,立てざる,築こう,

■知識語彙 88種 127個 (種類率69%) 99点
一員,一番,一緒,世紀,中学生,中途半端,主体,主義,人生,人間,今後,他人,他者,企業,余裕,個人,先輩,入学,全体,切磋琢磨,列強,原因,向上,否定,問題,国家,国民,圧力,在籍,地元,地租,変革,妥協,学年,安定,実生活,対抗,小学,工場,年上,年生,強豪,後半,意思,意欲,成長,我慢,拡大,改正,改革,政府,敬遠,整備,日本,明治維新,植民,構築,民間,波風,満足,熱心,現代,生活,産業,発展,相互,社会,税収,競争,精神,経済,結果,絶対,練習,育成,試合,財閥,資本,跳躍,近代,進路,過剰,部活,鉄道,開花,関係,革命,高校,

■表現語彙 133種 188個 (種類率71%) 88点
 確か,あいつ,うち,こと,これ,さまざま,たち,に可能,のため,まま,よう,われわれ,インフラ,クラス,スクール,テニス,レベル,一,一員,一番,一緒,上,世紀,中,中学生,中途半端,主体,主義,二,人,人々,人生,人間,今後,他人,他者,企業,余裕,個人,先輩,免れるため,入学,全体,切磋琢磨,列強,初め,化,原因,台,向上,否定,周り,問題,国家,国民,圧力,在籍,地,地元,地租,変革,多く,妥協,学年,安定,実生活,対抗,小学,工場,年上,年生,強豪,後半,心,性,意思,意欲,成長,我々,我慢,拡大,改正,改革,政府,敬遠,整備,敵,方,日本,明治維新,昔,時,校,植民,楽,構築,様々,民間,波風,満足,熱心,現代,生活,産業,発展,相互,社会,私,税収,競争,精神,経済,結果,絶対,練習,育成,試合,豊か,財閥,資本,跳躍,近代,進路,過剰,部,部活,鉄道,開花,関わり,関係,革命,高め,高校,

■経験語彙 40種 48個 (種類率83%) 79点
うる,かわる,しまう,せる,できる,と考える,について考える,ゆく,れる,作る,免れる,入る,努める,勝てる,合える,呼ぶ,増える,失う,始める,嫌がる,形作る,悔やむ,持つ,止まる,歩む,決める,減る,生きる,生まれる,立てる,築く,終わる,続ける,行う,負ける,起きる,起こる,通う,進む,重ねる,

■総合点 91点

■均衡点 3点
 

すでにみたように(感)
   高2 あいらう(airau)  2025年7月3日

 人間関係はあくまでも個人の成長のための跳躍台だ。さまざまな人間関係を通じてわれわれはかわってゆく。よい人間関係とは、相互に可能性を開花させうる関係なのだ。様々な人間関係の中で我々人間の精神は形作られていくのに、現代ではその人間関係をうまく構築できない人々が増えているのは問題だろう。

 その原因としては第一に、過剰な競争否定による切磋琢磨の敬遠だ。私は中学生まで、地元のテニススクールに通っていた。小学2年生からテニスを始め、小学5年生の時に育成クラスに入った。初めのうちは一緒に練習している年上の先輩に全く勝てていなかったが、練習を重ねるにつれてそのスクールには敵なしになるまで成長した。私は試合で負けても、スクールでは一番強かったので悔やまず、満足していた。しかし、今後の進路について考えた時、このままでは昔から続けてきたテニスが中途半端な結果で終わってしまうと考え、テニスの強豪校に入学することを決めた。高校からはスクールではなくほとんど部活で練習をしていたが、同学年に同じレベルの人が多く在籍していた。その結果、あいつには絶対負けたくないという対抗心から、熱心に練習をし、部全体で強くなることができた。こうして他者との競争を嫌がらず、共に成長していこうとする意思を持つべきだろう。

 その原因としては第二に、社会が豊かになり、実生活上で我慢することが減ったことだろう。19世紀後半、日本は明治維新と呼ばれる近代国家への改革が起きた。この改革は、列強の圧力に対し、日本が植民地化を免れるため政府主体で行われた。明治維新が起こってから、地租改正により税収が安定し、鉄道や工場などのインフラ整備が進んだ。これにより産業革命が起こり、日本は近代国家へと成長した。さらに、民間企業の発展によって財閥が作られ、資本主義経済が拡大した。日本はこの変革により、一気に列強の一員となり、経済が安定した。結果として、国民の生活には余裕が生まれ、向上意欲を失い、経済の成長が止まってしまった。このように私たちは、社会が豊かになっても満足せず努めていくべきだろう。

 確かに、周りとは波風を立てず、妥協して楽な人生を歩む方が楽しい。しかし、人間とは、1人で生きるのではなく、多くの他人との関わりで生きているのだ。私たちは互いに高め合える人間関係を築こうとするべきだ。