はるまきさん、こんにちは。今回の作文「勇気(ゆうき)を出して、正直に」を読ませていただきました。心の動きや葛藤(かっとう)丁寧(ていねい)描か(えがか)れていて、読んでいてとても共感(きょうかん)覚え(おぼえ)ましたね。

まず、物語の主人公が自身の過ち(あやまち)認め(みとめ)、正直に謝る(あやまる)という場面がとても印象(いんしょう)(てき)でした。この部分では、自分の心の中で思ったことがよく書けています。また、ご自身の経験(けいけん)やお母さんの話を取り入れることで、文章がより豊か(ゆたか)で立体(てき)になっていますね。前の話聞いた話がよく書けています。

作文の中で「海(くら)さんの心はでっかいぞう!」という表現(ひょうげん)や、ご自身の心の動きを正直に書き出しているところは、読む人にとって感情(かんじょう)移入(いにゅう)しやすくなっています。ですますがよく書けています。そして、結び(むすび)の部分で「自分に素直(すなお)になることがとても大切だなと心の中で思った」と締めくくる(しめくくる)ことで、感じたことがしっかりと伝わっ(つたわっ)てきます。動作情景(じょうけい)結び(むすび)もよく書けています。

はるまきさんの作文は、自分の感じたことを素直(すなお)表現(ひょうげん)する力がありますね。これからもたくさんの人の心に響く(ひびく)ような素敵(すてき)な作文を書いていってください。素晴らしい(すばらしい)作文をありがとうございました。

<<ruby>項目(こうもく)評価(ひょうか)-心の中で思ったことがよく書けています
-前の話聞いた話がよく書けています
-ですますがよく書けています
-動作情景(じょうけい)結び(むすび)がよく書けています
 

森リン評価 勇気を出して、正直に ti 08月3週 はるまき
字数/基準字数:
1109字/500字
思考点:69点
知識点:49点
表現点:53点
経験点:66点
総合点:61点
均衡点:2点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:74点
知識点:54点
表現点:58点
経験点:70点
総合点:64点
均衡点:2点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙17種20個85%69点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙18種31個58%49点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙54種109個50%53点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙31種57個54%66点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1109字
 69点
 49点
 53点
 66点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 17種 20個 (種類率85%) 69点
。しかし,。だから,。つまり,あるらしい,いると,が思う,しよう,そのため,たため,だろう,で思う,と思う,どちらにとって,ないと,ないらしい,伝えると,謝れば,

■知識語彙 18種 31個 (種類率58%) 49点
一瞬,中学生,勇気,反対,反省,大切,存分,安心,影響,整理,正直,現在,疎遠,相手,素直,老人,自分,連絡,

■表現語彙 54種 109個 (種類率50%) 53点
あやふや,きれい,こと,さん,そう,そのため,それ,ぞう,たため,たび,とき,ところ,どこ,どちら,カセットテープ,ストレス,一瞬,中,中学生,人,先,勇気,勘違い,十,友だち,反対,反省,大切,存分,安心,家,年,床,影響,心,整理,方,正直,母,気がかり,海,現在,疎遠,相手,私,素直,絵,線,老人,自分,蔵,連絡,頭,顔,

■経験語彙 31種 57個 (種類率54%) 66点
が思う,しまう,せる,てる,できる,で思う,と思う,もらう,よぎる,れる,与える,伝える,出す,回る,引く,悩む,押し込む,持つ,描く,浮かぶ,溜める,知る,答える,経つ,聞く,見つかる,見つける,謝る,謝れる,貸す,隠す,

■総合点 61点

■均衡点 2点
 

勇気を出して、正直に
   小4 はるまき(akoruka)  2025年8月3日

    勇気を出して、正直に

              はるまき

 門をはいると、昨日より力のない、ひきつるようなしゃっくりの声が聞こえてきました。だいぶ地主の体がよわったことがわかりました。「息子さんから、あなたが死ねば息子さんが井戸を許してくれるときいて、悪い心になりました。もうじき、あなたが死ぬからいいなどと、恐ろしいことを平気で思っていました。」

「お前さんのりっぱな心にうごかされた。お前さんのような人は、いまどき珍しい。それじゃ、あそこへ井戸を掘らしてあげよう。」

私がこの文を読んで、海蔵さんは勇気がある人だなと思ったところは、海蔵さんが老人にたいして死ねばいいと思っていたことを老人に謝ったところだ。自分が悪かったと正直に反省し、謝ることは勇気があって心がきれいな人じゃないとなかなかできない。海蔵さんの心はでっかいぞう!と思った。

 私は、海蔵さんとは反対に正直に謝ることができなかったことがある。家で絵を描いているときに、床に線を引いてしまった。でも、見つからないと思って見つかるまで隠してしまったのだ。しかし、床に線を引いてしまったことを隠していると、絵を描くときに気がかりになった。

「もし見つかったらどういう顔をして謝ればいいのか⋯」

「やっぱり、正直に伝えた方がいいのかな⋯」

そんなことがずっと頭の中をぐるぐる回り、ストレスを存分に溜めてしまったのである。

 母にも、中学生から現在にかけて正直に伝えることができていないことがあるらしい。母は、友だちにカセットテープを貸してもらった。しかし、母は「もらった」と勘違いしてしまった。そのため、母はどこかにカセットテープを押し込んでしまったのである。それから少し経って、友だちに

「カセットテープ、貸してなかった?」

と聞かれた母。一瞬、押し込んだカセットテープが思い浮かんだが、知らないと答えてしまったそうだ。それから十年ほど経ち、その友だちと母は疎遠になった。そんなとき、家を整理していた母は、あのカセットテープを見つけたのだ。友だちに連絡しようかと思ったが、連絡先もあやふやになってしまったため母はそのままカセットテープを持っていた。現在もまだ謝れていないらしい。でも、中学生から現在にかけて、母はそのことが頭をよぎるたびに頭を悩ませたことだろう。

 勇気を出して、正直に自分がしてしまったことを相手に伝えると、相手も安心するし自分の心もすっきりする。つまり、どちらにとっても良い影響を与えるのだ。だから、自分に素直になることがとても大切だなと心の中で思った。