【講評】
自然の良さと人工物の違いを、造花と本物の花を対比することでとても分かりやすく説明できていましたね。テレビの映像と実際に訪れた自然を比べたくだりも、説得力がありました。さらに、自然が心を落ち着ける理由について、科学的な根拠と人類史的な背景をあわせて書けたのも素晴らしいです。最後に名言を引用してまとめようとした工夫も見られました。全体的に具体例と考察がバランスよく盛り込まれた、読み応えのある意見文になっていましたよ。
【特に優れていた点】
・造花と本物の花を対比して、自然ならではの価値を説明していたこと
・テレビ映像と実際の自然体験を比べることで、説得力を高めていたこと
・自然が心を落ち着ける理由を科学的・歴史的に説明できていたこと
・最後に名言を引用して文章をまとめようと工夫していたこと
【まえ先生からのひとことアドバイス♪】
・最後の段落では「悪いことばかりではない」だけでは少し弱いので、「それでも自然の中に入る価値がある」といった前向きな言葉で結ぶともっと力強くなりますよ
・例えば「汚れることや不便さもあるが、それを超えるほど自然は人を豊かにしてくれる」とまとめると読み手の心に響きます
・または「だからこそ、私たちは積極的に自然に触れるべきだ」と呼びかける形にしても、意見文らしい締めくくりになります
・名言を引用したあとは「この考えは私の意見とも重なっている」という内容の一文を添えると、引用と自分の主張が自然につながりますよ
■思考語彙 16種 24個 (種類率67%) 67点
n第,、なぜ,。しかし,あるから,いるから,いると,たため,たてば,だから,だろう,と場合,と思う,なるから,みよう,場合によって,学ぶべき,
■知識語彙 54種 82個 (種類率66%) 75点
一定,人口,人工,人間,人類,余分,作曲,修理,個体,利点,刺激,効果,名言,喧騒,場所,変化,大半,存在,学的,安全,安心,対比,対話,情報,感受性,文章,時間,景色,本来,本物,本能,歴史,洪水,無力,理由,環境,画像,知覚,神経,空気,緊張,背景,自分,自律,自然,要素,解放,記憶,造花,都市,重要,集中,音楽,音響,
■表現語彙 108種 182個 (種類率59%) 77点
ここ,こと,さ,せせらぎ,そこ,そのもの,それ,たため,たち,と場合,ならでは,ぬくもり,もの,よう,テレビ,バランス,リズム,リラックス,一,一定,中,二,二つ,人,人口,人工,人間,人類,体,余分,作曲,修理,個体,先,利点,刺激,効果,名言,味,喧騒,場所,声,変化,多く,大半,嫌,嫌い,存在,学的,安全,安心,対比,対話,心,思い,情報,感,感受性,文章,方,時,時間,景色,服,木々,本来,本物,本能,歴史,気持ち,水,洪水,無力,牙,理由,環境,生き物,画像,的,知覚,神経,私,移ろい,穏やか,空気,緊張,緑,背景,脳,自分,自律,自然,花,要素,解放,記憶,話,豊か,造花,都市,重要,限り,集中,音,音楽,音響,鮮やか,鳥,
■経験語彙 33種 45個 (種類率73%) 69点
かれる,せる,たつ,できる,と思う,むく,もたらす,れる,入れる,取り戻す,和む,壊れる,学ぶ,感じる,感じ取る,持つ,整える,枯れる,比べる,汚れる,生きる,着る,落ちつく,落ち着く,襲う,触れる,訪れる,読む,超える,過ごす,違う,離れる,響く,
■総合点 78点
■均衡点 6点
自然ならでは、しぜんだから
中1 ジュンノスケ(akasiyu)
2025年8月1日
作曲に集中していると、自分の知覚を超えた存在を感じ、無力感に襲われることがあるが、そこにぬくもりや心地よさもある。音は音響学的には一定でも、音楽の中では変化し、生きているかのようだ。それは、個体を持たないが生きている存在だからである。音と共に作曲することは自然との対話であり、自然の記憶や移ろいを感じ取る感受性が重要である。
この文章を読んで私たちは自然から多くのものを学ぶべきだと思った。理由は二つある
第一に自然ならではの良さがあるからだ。
ここで、人口のものと自然のものを対比してみよう。
本物の花と造花だ。
造花は、かれることはない。しかし、本物の花のような鮮やかさはなく、心に響く味もない。自然の花には限りがあり時間がたてば枯れていき悲しい気持ちになる。悲しくなるということはそれだけ思いを入れることができるということだ。造花が壊れたとしても、修理したりすることができてそれほど悲しい気持ちにはならない。
テレビで見る大自然の画像よりも、実際の自然に訪れて、空気などに触れるのでは、話が違う。やはり、大半の人は、実際に訪れた方が、気持ちいいと感じるだろう。このように人口のものにも利点はあるが自然ならではの良さもあるのだ。
第二に自然で心が豊かになるからである。
先ほど言ったように、大自然を実際に、訪れた方が気持ちいい人が多い。それは、自然ならではのものがあるから、心が和み、豊かになり、落ちつくのだろう。
では、なぜ人間は自然で落ち着くのだろうか。それはまず、自然の景色や音には、脳や神経をリラックスさせる効果があるとされているからだ。木々の緑や水のせせらぎ、鳥の声といった自然の要素は、人工的な刺激に比べて心に穏やかさをもたらし、自律神経のバランスを整えやすいのである。さらに、人類は長い歴史の大半を自然環境の中で過ごしてきたため、本能的に自然を「安全で安心できる場所」と感じやすいという背景もある。都市の喧騒や人工的な環境から離れることで、余分な緊張や情報の洪水から解放され、心と体が本来のリズムを取り戻すことができるのだろう。
時に自然は人間に牙をむくこともある。嫌いな生き物がいたり、服が汚れるのが嫌だったりすることもあるだろう。しかし、「悪いことそのものがあるのではない、時と場合によって悪いことがあるのだ」という名言があるように、悪いことばかりではない。
汚れてもいい服を着たりだってできるのだから。