ダジャレ
小6 よしたか(yositaka)
2025年8月3日
私は、会話の中でダジャレや冗談を交えることで、場の雰囲気が少しずつ和らぐことを実感することがある。たとえば、友人と天気の話をしていたとき、「今日は晴れてて“はれバレ”した気分だね!」と何気なく言ったら、相手がクスッと笑ってくれた。それだけのことではあるが、その瞬間、ふっと空気が軽くなり、その後の会話もより自然に広がっていった。冗談は、盛り上げるための大笑いを取る手段だけではなく、人と人との間にある小さな緊張をやわらげ、心の距離を縮める「きっかけ」になることがあるのだ。
一方で、まったく冗談を言わない、真面目一辺倒の先生の授業は、どうしても堅苦しく感じてしまう。教科書の内容をただ淡々と話されると、聞いている側の集中力も続かず、内容がなかなか頭に入ってこない。反対に、ところどころにユーモアを交える先生の授業は、驚くほど記憶に残りやすい。話にリズムが生まれ、聞く側の興味を引きつけるのだ。海外のスピーチを見ても、冒頭で軽い冗談を入れて観客の笑いを誘い、会場全体の空気を温めてから本題に入るという手法はよく使われている。冗談は単なる「おもしろさ」だけでなく、話し手の伝える力、つまり話術に通ずる重要な要素であると感じる。
さらに考えてみると、冗談には「人と人をつなぐ力」がある。たとえ初対面でも、一度笑いを共有するだけで、ぐっと距離が縮まることがある。笑いには相手の緊張をほぐし、気持ちを軽くする働きがあるからだ。私自身、発表の前に一言だけユーモアを交えることで、自分の緊張もほぐれ、聞き手との空気も和らいだ経験がある。ただし、冗談はどこでも通じる万能な道具ではなく、場の雰囲気や相手に合わせて使い方を考える必要がある。つまり、冗談は「話のテクニック」であると同時に、「相手への思いやり」でもあるのだ。
ユーモアとは、人間にとって「光を差す窓」のようなものだと思う。どんなに堅く閉ざされた空間にも、ひとすじの明かりをもたらし、心を温かく照らしてくれる。日常の中で行き詰まったときや、緊張の場面でも、ユーモアの一言が気持ちを軽くしてくれる。「笑う門には福来る」という言葉の通り、笑いは幸せを呼び込む力を持っているのだ。また、「温故知新」「一期一会」といった四字熟語にもあるように、過去から学び、出会いを大切にしながら柔軟に物事を受け入れる姿勢こそ、ユーモアの根底にある精神ではないかと思う。人間関係を築く上でも、学びの場においても、ユーモアの力は決して軽く見ることのできない、大切な要素なのだ。