森リン評価 人間よりも小さい虫(清書) ti 08月4週 はるまき
字数/基準字数:
1181字/500字
思考点:51点
知識点:52点
表現点:57点
経験点:63点
総合点:61点
均衡点:5点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:52点
知識点:53点
表現点:58点
経験点:64点
総合点:57点
均衡点:5点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙10種12個83%51点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙22種30個73%52点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙63種95個66%57点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙29種45個64%63点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1181字
 51点
 52点
 57点
 63点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 10種 12個 (種類率83%) 51点
。きっと,。しかし,。だから,いるかも,たため,だろう,で思う,と思う,なろう,守るため,

■知識語彙 22種 30個 (種類率73%) 52点
一生懸命,人間,会社,公園,大切,学年,家族,尊重,小学校,幼虫,時代,注意,活用,無数,祖父,立場,立派,繁殖,自然,自由,花壇,通学,

■表現語彙 63種 95個 (種類率66%) 57点
お決まり,お父さん,かま,かわいそう,こ,こと,これ,たため,たち,とき,ところ,ぼく,もの,よう,ん,カブトムシ,コップ,スプーン,パワー,ビル,ヶ月,一,一生懸命,中,人間,会社,何,公園,力,匹,大切,学び,学年,守るため,家族,寮,尊重,小学校,幼虫,張り紙,後,心,時代,木,気,気持ち,注意,活用,無数,祖父,私,立場,立派,繁殖,自然,自由,花壇,虫,覚え,赤ちゃん,路,通学,餅,

■経験語彙 29種 45個 (種類率64%) 63点
いじる,く,しれる,すむ,つかまえる,てる,で思う,と思う,のぞく,ゆく,られる,作る,削る,助ける,動く,埋まる,始める,守る,感じる,掘り起こす,放す,暮らす,気に入る,焼く,生きる,経つ,遊ぶ,集まる,頑張る,

■総合点 61点

■均衡点 5点
 

人間よりも小さい虫(清書)
   小4 はるまき(akoruka)  2025年8月4日

    人間よりも小さい虫

              はるまき

 「ちょろちょろちょろ⋯」

「わっ、くすぐったい!よっと、こっちに行ってね〜っ!」

私が住んでいるマンションの前には、大きな公園がある。少しジャングルのような道もあるのだが、そこには暗いところが好きなダンゴムシがいる。小学一年生の私はそのダンゴムシたちに目をつけ、つかまえていた。

 その公園は通学路だった。そのため、一緒に登下校していた友だちとダンゴムシをつかまえることができたのである。

「私の方が大きくない?」

「う〜っ、私のは小さいか⋯負けた!」

ある日はつかまえたダンゴムシの大きさを競い、ある日は三匹ほどつかまえてレースをさせた。ダンゴムシは足がたくさんあるので、くすぐったくて落としてしまうこともたまにあった。思う存分ダンゴムシで遊んだ後は、通学路にあるビルの花壇に放すのがお決まりだった。

「ダンゴムシ、どのくらい集まったんだろう⋯」

ダンゴムシをつかまえ始めて一ヶ月ほど経ち、そろそろ花壇にどのくらいダンゴムシが集まったのか気になってきた。早速花壇をのぞいてみると⋯

「うわぁ、これっ、何匹いるの!?」

なんと、無数のダンゴムシがうじゃうじゃと動いていたのだ。つかまえた覚えがない白い赤ちゃんダンゴムシもいたため、繁殖したとみられる。

「すごい⋯」

ダンゴムシが繁殖する力、狭い花壇の中で一生懸命生きる力に、なにか大きいパワーのようなものを感じた気がする。

 木を削ってコップやスプーンを作ったり、かまどのようなところでお餅を焼いたりと自然を自由に活用している祖父。きっと、私のように虫をつかまえていた時代もあったのだろう。

「小学校低学年くらいのときにね、ぼくね、お父さんの会社の寮で暮らしてたんだよ。その寮のすみっこにカブトムシの幼虫が埋まっててね、よく掘り起こしてたよ!」

カッ、カブトムシの幼虫!?あの、白くて太い⋯私だったら、その寮に「カブトムシの幼虫に要注意!」なんて張り紙をしているかもしれない。でも、立派なカブトムシになろう!と頑張って生きている幼虫を無理やり掘り起こすのはかわいそうだな⋯という気持ちもあった。

 虫をつかまえて遊ぶのは楽しいし、学びもある。しかし、人間よりも少し弱い立場にいる虫もいる。きっと私がつかまえたダンゴムシたちは、あの公園が気に入って家族と暮らしていたんだと思う。つかまえられたときは、

「あーっ!助けてーっ!!」

という気持ちだったのではないか。そんな虫を、思いっ切りいじるのはかわいそうな気がする。だから、自然を守るために、虫の気持ちも尊重して程よく遊ぶことが大切だし、私もそうしてゆきたいと心の中で思った。