自分の思いを貫く大切さ
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 自分の思いを貫く大切さ



あかえか



 秋の都大会では結局準優勝に甘んじた。そこで目立った選手がベストイレブンに選ばれたのだが優勝チームから選ばれる者が多く、吉川は選にもれた。冬に例年にない走り込みをして団結を強めていたのだが、宗介はコーチの浅野に退部を申し出た。夏の練習に参加すれば受験勉強ができなくなる。相談せずに退部を決めた宗介が個人的な問題と自らを納得させていたのは状況判断があったからだ。だが、夏休みの前日になって残った三年生のレギュラーは吉川一人になってしまった。終業式を終えて校門を出るところで宗介は吉川に呼び止められた。吉川は下を向いて話していた。宗助は砂に残る吉川の涙の後を見つめていたが、大きな深呼吸とともに消し振り返らずに校門を出た。



 自分の思いを貫くことは大切なことだ。 

                                     

 そう思う理由は第一に、ずっと挑戦ができるからだ。私は、習い事としてバイオリンを習っているが、練習をしたいと思った時には休憩を入れないでできないところを自分の中で完璧にできるようにしたり、ある程度できるようにしたりしている。そうしていると、前は一時間ほど練習をしていたみたいで、自分でも少し驚いた。だが、やる気がないときは先生のアドバイス通り、基礎練習のみをするようにしている。また、勉強の数学でも、今は中学二年生の予習をしていて、その問題の答えが連続で何問か合うときはご機嫌になって何分間か続けるが、全くわからない問題が続いたときは、速攻やめて、その問題は次にやる気が出たときにする。



 自分の思いを貫くことは大切だと思う第二の理由は、自分の思いや信念を貫くことで自分のやりたいことを楽しく行うことができると思うからだ。例えば、ブラジルのサッカー選手のネイマール選手は、「世界一になるためにプレーしているわけではない。」という名言や、「練習が大好きで日々の努力の積み重ねにより、サッカーの技術を上達させることができた。」という名言を発している。ネイマール選手は数々のタイトルを勝ち取っているけれど、タイトルのためにサッカーをしているのではなく、楽しみたいからサッカーをしているという、趣旨の発言が多くあったそうだからだ。



 確かに、自分の思いを突き通すのではなく、相手の意思を取り入れなくてはならないこともあるかもしれない。しかし、「何事もしないものだけが失敗もしない。」という名言があるように、自分の意思を突き通して生きていくほうが、失敗したとしても本当に自分がやりたいことを見つけられると思う。