のぞみちゃん、こんにちは。難しいテーマでしたが、しっかり読み解いていますね。高得点が出ましたね。
世の中は合理的な考えだけで動いているのではありません。神話や昔話のなかにあるような無秩序なものとの調和のなかで、私達は生きているのです。心の眼をひらけば、それらに気付けます。
私達はふだん合理的で目的にいちばん適うような方法を選びます。白黒はっきりさせます。たしかにスポーツの世界には迷いがないですね。日常生活でもそうありたいものですが、曖昧にしたために後悔することしきりです。
しかし、はっきりさせることができないもの、無駄に見えるものにも価値があります。ここで「言葉で言いあらわすことのできないもの」の価値を考えたのはすばらしいです。言葉にできないのだから、直接的な力を持ちませんが、そういった感情はたしかに人を動かしますね。
小さなものささやかなものの価値に気付けることが、調和して生きるということです。私たちはそれを思い出して、やさしい生き方をしたいですね。
<<え2010/220み>>
内容◎ 構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:1387字/800字
思考点:90点
知識点:78点
表現点:76点
経験点:101点
総合点:86点
均衡点:0点
■思考語彙 25種 33個 (種類率76%) 90点
しかし,、つまり,。しかし,。だから,あるから,いるかも,いるから,おけば,からこそ,しまえば,すべき,せざる,だろう,といえ,と思う,と思える,なので,まとめれば,もいえ,やらざる,を考える,何とも言える,場所によって,生きるため,生じると,
■知識語彙 59種 87個 (種類率68%) 78点
一見,世界,以上,以外,体験,作品,僅差,優柔不断,公園,公開,判定,同士,名言,場所,境目,大切,天敵,太郎,存在,完全,岡本,役割,後悔,必要,快適,性格,想像,意見,感動,日常,普通,曖昧,歓喜,沖縄,無意味,生活,白黒,相手,確率,確立,結果,絶妙,羽目,考慮,自分,自身,草花,表現,複数,観点,言葉,誤差,調和,赤色,選択肢,重要,雑草,高揚,魅力,
■表現語彙 106種 187個 (種類率57%) 76点
あいまい,こと,さ,すべて,そのもの,それ,それぞれ,たち,とき,ほか,もの,よう,スポーツ,一見,世界,人,以上,以外,体験,作品,僅差,優柔不断,公園,公開,判定,勝ち,勝ち負け,原っぱ,同士,名言,味わい,場所,境目,外,大切,天敵,太郎,存在,完全,岡本,差,庭,役割,後々,後悔,心,必要,快適,思い,性格,悪,想像,意見,感,感じ,感動,揺らぎ,方,日常,昔,時,普通,曖昧,横,歓喜,気持ち,沖縄,海,無意味,生きるため,生活,白黒,相手,確率,確立,私,結果,絶妙,緑,線引き,美,羽目,考え方,考慮,自分,自身,色,花,草花,表現,複数,観点,言葉,話し合い,誤差,調和,赤色,近く,逆,違い,選択肢,重要,間,雑草,高揚,魅力,
■経験語彙 55種 75個 (種類率73%) 101点
あう,おく,くくる,くっつける,くれる,こりる,しまう,しれる,せる,つく,つける,できる,といえ,と思う,と思える,ぶつかる,ぶつける,ほる,まとめる,みえる,もいえ,もつ,やる,られる,れる,わかる,わく,を考える,与える,伝える,何とも言える,作り出す,作る,出せる,分かれる,受け止める,吐き出す,咲かせる,変わる,悩む,抱える,持つ,決まる,決める,生える,生きる,生じる,生まれる,表す,見かける,見分ける,言い表せる,買う,通る,違う,
■総合点 86点
■均衡点 0点
調和するとは
中2 のんのん(auhoha)
2025年8月4日
いうまでもなく、生態系には、荒唐無稽なこと、ばかばかしいこと、無駄なことが満ちている。それは神話・昔話と同じことである。しかしながら、ここ十数年の間に生態学者や、動物行動学者は、そうした一見無秩序な関係の中には、調和して生きるために自分の持っている原則を大胆に変える生物の叡智が働いていることを見つけ出した。たとえば色は、ほんのわずかな色の混ざり具合で名前が変わったり、違う色として判定されるが実際はっきりと分かれている色でないと見分けるのは難しい。同じだともいえる色同士はくっつけてまとめればいいと思うがそれは違う。少しの違いでもそれはその色にしか出せない味わいと作品の魅力を作っているからだ。あいまいにみえる色同士の境目もすべてその色にしか出せない調和を作り出している。近くの公園に生えている草花も緑や赤色と大きくくくってしまえばそれまでだが、それぞれ全然色が違うことがわかるのだ。このように一見無意味と思えるものだとしてもそのもの自身の役割をしっかり抱えているのだ。
快適に生きるためには自分の思いを伝えるということを考えておくことが必要だ。スポーツの世界では、勝ち負けがはっきりつく僅差でも大きな差があったとしても勝ちは勝ちになる。このように少々の誤差は考慮せずびしっと決めることは大切だ。私は優柔不断な性格で、悩んでいる間に欲しかったものをほかの人が買ってしまい、あの時買っておけばよかったと深く後悔することが多々ある。逆に、話し合いなどで自分の意見がばっちり決まっているときは、その話し合いの結果意見が通らなくても、後悔することが少ない。やらずに後悔するよりやって公開することがいいというのはこういうことだろう。このようにあいまいな意見をもって自分のやりたいことや欲しいものに揺らぎが生じると高確率で後々公開する羽目になってしまうのだ。だから、複数の選択肢に悩むことがあるときに自分の意見を確立させ、しっかりと線引きをすることは重要なのだ。
しかし、はっきりと言い表せないものが悪ということではない。人は想像以上の感動や歓喜を体験したときに言葉で表すことができなくなる。その時のこと、つまり自分の高揚する気持ちを「言葉」として外に吐き出すのはとても難しい。私も昔沖縄で見た海の美しさを完全に表現することはできない。だが、そういうものがあるからこそ言葉にできない美しさが生まれたのだ。それ以外にも、日常生活で雑草を見かけることはごく普通である。もしかしたら庭の天敵と思っている人もいるかもしれない。しかし、公園や原っぱの横でひっそりと小さく花を咲かせる雑草にもまた何とも言えないほっこりする気持ちがわいてくる。生える場所によっていろいろ考え方が変わってくる雑草は、あいまいな存在といえるだろう。しかし、その絶妙な曖昧さが私たちの心に日常感を与えてくれていると思う。このようにはっきりと言い表せない感じ方も大切にすべきだと思う。
白黒はっきりつけるのはきっぱりと自分の意見が伝えられていいいと思うが、はっきりと言葉にできない思い方を持つことが大切なのであもまた、美の観点としても大切にすべきだと思う。「調和とはぶつかりあうこと」という岡本太郎の名言があるように、自分の思いを相手にぶつけ、逆に相手の意見もしっかり受け止めることが大切なのだ。