【まえ先生からのひとこと♪】
とても説得力のある意見文に仕上がっていますね!特に「お金=豊かさ」とは限らないという視点を、自分の生活や身近な例、社会全体の課題へと広げて深く考えられていたのが印象的でした。豊かさの定義を「お金」から「心の充足(じゅうそく)」へと広げていく姿勢が素晴らしい! さらに、家族との時間やLGBTQの多様性の話題まで盛り込み(もりこみ)、「一人ひとりの幸せの形」を尊重するという結論に結びつけている点がとても素晴らしいです。論理の流れも明快で、読む人に強く共感を呼ぶ作品になっていました。

【特に優れていた点】
・お金にとらわれすぎることの危険性を、身近な家庭の例でわかりやすく説明していたという点
・社会問題(LGBTQや価値観の多様化)を具体的に取り上げ、意見に説得力を持たせていたという点
・最後に「お金のために生きるのではなく、生きるためにお金を使う」という名言を引用し、自分の考えをまとめていたという点

【まえ先生からのひとことアドバイス♪】
・第二の方法のところで「今の社会における実例」をもう少し増やすと、主張の厚みがさらに増します
・「本当の豊かさ」という言葉はとても響き(ひびき)が良いので、冒頭(ぼうとう)中盤(ちゅうばん)にも意識的に繰り返す(くりかえす)と、テーマ性が強くなりますよ
・自分自身が「これが私の豊かさだ」と思える体験を一つ紹介(しょうかい)すると、文章に温かみがもっと加わります

【自作名言の提案】
「豊かさとは、お金の多さではなく、幸せを感じる瞬間(しゅんかん)の多さである。」
 


■思考語彙 26種 33個 (種類率79%) 92点
 確か, 第,。しかし,。だから,。例えば,。確か,あれば,いくため,いると,いれば,しまうと,するため,それによって,たかも,だろう,つながるかも,で確か,で考える,と思う,と言える,なければ,のため,の思う,を考える,生きるため,考え直すべき,

■知識語彙 61種 81個 (種類率75%) 80点
一番,世間,中国,些細,仕事,以下,会社,価値,個人,健康,全体,全員,共有,制度,十分,南部,同性,名言,大切,大抵,夫婦,女性,存在,学校,定義,家庭,家族,尊重,少数,幸福,必要,所得,政策,数字,方法,日常,時間,最低限,最近,本当,概念,権利,正式,民族,法律,理解,生活,目的,相手,社会,程度,精神,結婚,自分,自然,自由,自給自足,象徴,貧困,野菜,風潮,

■表現語彙 120種 204個 (種類率59%) 82点
 確か,。確か,あまり,いくため,うえ,お出かけ,お母さん,お父さん,お金,かかわり,こと,ご飯,さ,しあわせ,するため,それ,それぞれ,たくさん,たち,で確か,なん,のため,ほう,みんな,もの,よう,わけ,ドル,パートナーシップ,ライン,一,一番,世間,中,中国,二,些細,人,人々,今,仕事,以下,会社,体,価値,個人,健康,億,全体,全員,共有,制度,十分,南部,同性,名言,夜,大切,大抵,夫婦,女性,好き,婚,存在,学校,定義,家庭,家族,尊重,少数,層,年,幸せ,幸福,形,彼ら,心,必要,所得,政策,数字,方法,族,日常,昔,時間,最低限,最近,本当,概念,権利,正式,民族,気,法律,温かみ,理解,生きるため,生活,畑,的,目,目的,相手,社会,私,程度,精神,結婚,自分,自然,自由,自給自足,観,豊か,象徴,貧困,野菜,面,風潮,

■経験語彙 42種 67個 (種類率63%) 82点
あう,いける,しまう,しれる,すぎる,つながる,できる,で考える,とらわれる,とる,と思う,と言える,なくなる,の思う,やる,られる,れる,わかる,を考える,作る,使う,働く,出る,合う,含む,壊す,売る,売れる,奪う,広がる,得る,持つ,求める,生きる,生まれる,置き換える,考え直す,薄れる,見失う,認める,違う,食べる,

■総合点 89点

■均衡点 5点
 

本当の豊かさ
   高1 あかやゆ(akayayu)  2025年8月2日

 貧困層の定義として世界銀行などで普通に使われるのは1日あたりの生活費が1ドルという水準である。1990年にはそのライン以下に12億人が存在していたという。しかし、全員が貧しいわけではない。例えば、中国南部の少数民族、ヤオ族の人々は自然の中で畑仕事などをして自給自足に近い形で生活している。彼らは所得が1ドル以下で確かに貧困層の中に含まれるが、実際には健康的で豊かな生活をしている。それを所得という数字だけ見て売れる野菜を作って売るようにする、という政策をとってしまうと彼らの幸福を奪うことにつながるかもしれない。だから私たちは豊かさの定義を考え直すべきだ。

 第一の方法としては、なんでもお金で考えないようにすることだ。確かに生きていくためにはある程度のお金は必要であり、お金があれば大抵のことはできる。しかし、お金のことばかりを考えていると生活は豊かでも心が貧しくなってしまう。お金はたくさんあるが、お父さんもお母さんも夜遅くまで働いている家庭よりも、ある程度のお金があって、みんなでご飯を食べたりお出かけしたりしている家庭のほうが精神面では豊かで幸せだと言えるのではないだろうか。また、お金を求めるあまり働きすぎて体を壊してしまう人もいる。たくさんのお金がなくても、最低限のお金とある程度自由にできるお金を持ってたまにおいしいものを食べたり、自分の好きなものにお金を使ったりしてその楽しさを共有できる人がいれば十分幸せだと思う。

 第二の方法としては、個人の価値観を認め合うことだ。人それぞれ幸せや豊かさの定義は違う。昔は、賢い学校に行っていい会社で働くことや女性は結婚して家庭を持つことが幸せだという風潮があった。それによって世間の目を気にして、自分のやりたいことができなかった女性もいたかもしれない。今はその風潮はずいぶん薄れてきたがなくなってはいない。また、最近ではLGBTQという新しい概念も出てきて理解も広がってきたが、まだ正式に法律などで同性婚は認められていない。しかし最近はパートナーシップ制度と言って、結婚した夫婦と同程度の権利が認められるようになった。このように、社会全体で自分の思うしあわせと相手の思うしあわせは違うのだと理解し、認め合い、尊重しあっていかなければならないのだ。

 確かに、お金は一番わかりやすい豊かさの象徴であり、生きていくうえでとても大切なものだ。しかし、いつもお金だけを求めていると、家族の温かみや日常の些細なしあわせなどの本当に大切なものを見失ってしまう。お金にとらわれていてはいけないのだ。「お金とは、得ることが目的ではなく、使い、生活を豊かにするためのものだ。」という名言のように、私たちはお金のために生きるのではなく、生きるためにお金を使わなければならない。だから私は、お金も大切にしたうえで、お金に置き換えることのできない、家族との時間や人とのかかわりの中に生まれる「本当の豊かさ」を大切にしていきたい。