自分の声を持つということ
中1 ジュンノスケ(akasiyu)
2025年8月2日
秋の都大会で、優勝をとれなかった宗助のチームは、来年度の大会で優勝するべく冬に例年のない走り込みをするなど、団結を強めていた。しかし、宗助の成績は、もう少しで、進学校に手が届く程度のものだったうえ、生来の体の硬さから、一人前のサッカー選手にはなれないことを悟っていたため、受験勉強に専念するという至極全うな理由で退部を決意した。
それは、自分と実力に大差のない二年の補欠を自分の部分に補充すれば、チームに問題はないと思ったからであった。しかし、宗助の影響を受けて、三年のレギュラーは、吉川をのこして、全員が受験勉強を理由に退部をしたのだ。一学期の終業式が終わったころ、宗助はユニフォーム姿の吉川に止められた。その内容は、頭がよくないので、親の仕事を継ぐくらいしかできないけれど、サッカーがやりたくて、都大会で、優勝して高校のサッカー部に特待生で入ろうとしていることを語った。宗助は涙の後を足で消して、校門に去っていった。
この文章を読んで、ぼくは、自分の意見を勇気をもって言うのは大切だと思った。
なぜなら、自分の意見を言うことによって自分自身を理解し、相手との関係を深め、よりよい方向へ物事を進めることができるからだ。自分の意見を相手に伝えると、相手に「そういう考えがあったのか」と理解され、それをもとにした新たなアイディアが生まれることもあるからだ。さらに、自分自身で言葉にして耳で聞く事で自分で新たなアイディアを生み出されることもある。新しいアイディア以前にそのアイディアが採用されることもあるだろう。
第二に、他人に合わせ続けると自分らしさがなくなってしまうからだ
確かに人に合わせることも大切だ。自分の意見を張ってばかりでは周りに不快な思いをさせてしまう。しかし周りに合わせて、自分の意見を言わないと周りに流されて、犯罪につながってしまうことや、興味のないことに引っ張られて自分自身がつらい思いをしてしまうことがある。友達づきあいは大切だが、自分の意見ははっきり言うべきだと思う。
確かに、自分の意見を全く言わないのも、押し付けるのもよくない。しかし、「夢があるから行動するのではない、行動するから夢があるのだ」という名言があるように、勇気を出して自分の意見を主張して、かつ相手の意見に耳を傾けしっかり聞くことが一番大切なのだ。