自然と人工物
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森の本当の美しさは、嗅覚・聴覚・触覚など五感のすべてが解放されてこそ初めて見えてくる。五感のすべてを解放し、全身で森と対話した時、初めて森は私を受け入れてくれる。多様な木々、草花、虫たち、動物たち、風、匂い、光などすべてが深く関わり合って一つの大きな生命体として生きている森。森のすべての生命がそれぞれの役割を担いながら、ともに一つの生命のシンフォニーを奏でている。私は、自然のなかの一員であるという自覚を持って生きていきたい。
第一の方法として、人工物に触れる機会を減らし、もっと自然と関わる機会を増やす。私たちは毎日エアコンの下で生活をしている。私のクラスの教室は、昨年天井を修復したので、扇風機がない代わりにエアコンが四台天井にある。他のクラスは扇風機四台とエアコン一台である。先生の話によると他のクラスはエアコンの温度を二十度にしても暑いぐらいだと言っていた。私のクラスはエアコンの温度を二十四度にしているはずなのに、授業中鳥肌がたつぐらい寒い。腕を摩擦で温めたり、休み時間になると廊下に出る。本来なら廊下は暑いはずなのに暖かく感じるようになった。学校は涼しい又は寒い場所なので暑さは心配ないが登下校時の暑さはどうにもならない。だから、私は最近日陰を探しながら歩いて行く。日陰と日向の温度差は激しいことが最近わかった。だから日陰の方に少しでも長くいられるように、又は少しでも早く日陰に入れるように色々考えながら学校まで歩いて行く。そのおかげで退屈な登下校も少し楽しく感じるようになった。このように自然は楽しさを見つければあっという間にはまることができる。私はこれからも自然とどんどん関わっていきたいと考えた。
第二の方法として、すべての自然は繋がり、助け合っていることを理解すること。この間私は自然や環境に関する本を読んだ。あらすじを簡単に説明する。本の作者が休暇を取れた時に家族で、南国の暑い国のほうへ観光に行った。街には至る所に椰子の木があったという。本来なら暑いので椰子の木の幹も乾いているはずだがなぜか潤っていた。それはリゾートの人が朝夕木にたくさんの水を与えていたからだ。またリゾート地には虫がいなかった。確かに虫に刺されて感染症などにかかる心配はないが違和感はあったそうだ。そのため作者が担当者に聞いてみると大量の殺虫剤をまき虫が来ないようにしている、という話だった。確かにリゾートでは美しさが求められるので人工的に殺虫剤を撒いたり、植物に水を与えることは大事だ。私も最初はこの人工物には賛成だった。しかし、作者が最後に人々はこのような人工的なものを南国で楽しんでいるのだ、という文を読んだ時やっぱり人工物と自然では全く違うということを実感した。また、自然は植物連鎖など色々なところでつながり、助け合い支え合っているのにも関わらず人間にその関係を断ち切られているのだと感じた。
確かに、快適な暮らしのためには人工物も必要だ。しかし、「存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。」という言葉があるように、私たちは再度自然について考えなさなければいけないと感じた。また人工物は自然とうまく使用しなければいけないことがわかった。