中3 あおやの(aoyano)  2025年9月1日

 ラップランドの夏の森に一歩足を踏み入れると、まず最初に出迎えてくれるのは、美しい緑でもなく、色鮮やかな草花でもなく、実におびただしい数の蚊やブヨの大群だった。森の本当の美しさは嗅覚、聴覚、触覚などの互換のすべてが解放されてこそ初めて見えてくる。私は自然の中の一員であるという自覚をもって生きていきたい。



そのための方法は第一に、すべてのものが助け合って生きていることに気付くことだ。世界で最も有名な科学者の一人であるアインシュタインが残した言葉の中にこのような言葉がある。「ミツバチが絶滅すれば人類も数年で滅びる。」この名言はたった一種のある虫が絶滅するだけで人間の存続にまで影響が及ぶかもしれないという可能性を示唆している。ミツバチには花の蜜を吸うときに体にその花の花粉をつけて受粉をさせるという性質がある。人間に関係するものでいうとリンゴやイチゴ、アーモンドなどがミツバチによって受粉されている。そしてもしミツバチが絶滅するとその収穫量は90%も減ってしまうのだ。ミツバチによって受粉された植物は動物に食べられ、強い肉食動物は植物を食べる動物を捕食する。ミツバチは自然の生態系を守るとても重要な役割を果たしているのだ。このように地球に存在するすべてのものには必ず互いを助け合うための役割があるのである。



そのための方法は第二に、第二の方法は地球の未来を考えることだ。現代社会は石油や天然ガスなどの資源に依存した状態が続いている。これらの有限の資源は使い続ければいつか必ずなくなってしまう。また、天然ガスなどの資源を使った発電は地球温暖化を急速に悪化させた要因の一つである。実際に火力発電が始まってから現在に至るまでに地球の平均気温は1.2℃上昇している。この1.2℃という数字はあまり実感が湧かないが、この気温の上昇によって地球の環境に大きな影響をもたらした。つまり石油や天然ガスは間接的に地球の環境を悪化させてきたのである。しかし、石油や天然ガスなどの資源と違っていくら使ってもなくならないエネルギーがある。それは水力や太陽光によるエネルギーだ。これらのエネルギーは無限に生産できるだけでなく、地球に悪影響を与えないという性質を持っている。そう考えるとエコなエネルギーをもっと増やすべきである。だが、エコなエネルギーはその分生み出せるエネルギー量が少なく、他の発電方法と比べて圧倒的にコスパが悪いと考えられているのだ。今の利益を考えればエコなエネルギーのコスパは悪い。けれども地球の未来を考えれば、エコなエネルギーを増やすことの方がコスパが良いのではないかと思った。



確かに快適な暮らしのために開発することも重要なことだ。しかし「存在するものには、いいとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある」というように、小さなものに対しても意味を見出せる人間になりたい。