あきひろさん、文章全体を通して、イギリスと日本の犬のしつけの違いを文化や動物観の違いから考察しているところがとても立派です。
特に、トイプードルのクルミの話やカナダ人の友達の話を取り入れていることで、単なる自分の意見だけでなく、具体的なエピソードが加わり、文章がとても立体的になっています。
クルミが「まるで犬の形に変装した人間のように見える」というたとえも、とてもわかりやすく、たとえがうまく使われています。
また、最後に自分の考えをまとめ、「どちらの考えも一方的に良い悪いを決めるものではない」という視点を持っていることが、深く考えている証拠です。
感想の部分で「わかったこと」がしっかり書けているので、読んでいる人に伝わりやすいです。
文章の流れも自然で、読みやすく、話の展開がスムーズです。
これからも、具体例を交えながら自分の考えをしっかり伝える力を大切にしてください。
【項目評価】
・たとえの使い方:たとえがうまく使われています。
・話の立体感:前の話聞いた話がよく書けています。
・わかったことの表現:わかったことがよく書けています。
・書き出しと結び:書き出しの結びがよく書けています。
構成◎ 題材◎ 表現◎ 主題◎ 表記◎
字数/基準字数:912字/700字
思考点:64点
知識点:70点
表現点:70点
経験点:83点
総合点:74点
均衡点:3点
■思考語彙 15種 16個 (種類率94%) 64点
、一方,。たとえば,あるから,いるから,いるらしい,すれば,だから,と思う,ならば,に思える,のかも,も一方,出会うと,持たざる,環境によって,
■知識語彙 48種 67個 (種類率72%) 70点
一員,上手,中心,人間,仕方,仕草,位置,体験,価値,信頼,公共,前足,動物,印象,友情,友達,基本,変装,大切,好奇,存在,完全,実感,家族,家畜,従属,徹底的,必要,感覚,支配,文化,日本,日本人,普通,椅子,無意識,状況,環境,生物,脱走,自分,自立,自身,苦労,行動,言葉,迷惑,長年,
■表現語彙 93種 162個 (種類率57%) 70点
ここ,こと,さ,しっぽ,そう,つけ,どちら,まま,もの,よう,イギリス,カナダ,クルミ,ユニーク,一,一員,上,上手,下,中心,人,人々,人間,仕方,仕草,位置,体験,価値,信頼,僕,公共,前足,動物,印象,友情,友達,基本,場,声,変装,大切,大好き,好奇,姿,子ども,存在,完全,実感,家,家族,家畜,庭,形,従属,徹底的,心,必要,性,感覚,支配,文化,方,日本,日本人,普通,机,枠組み,椅子,母,無意識,犬,状況,環境,生物,的,知り合い,考え,脱走,自分,自立,自身,苦労,行動,観,言葉,話,躾,迷惑,道,違い,長年,間,飼い主,
■経験語彙 43種 53個 (種類率81%) 83点
かける,ける,しまう,しれる,たげる,とびかかる,と思う,に思える,ほえる,みなす,れる,わかる,与える,出す,出会う,動かす,変わる,応える,愛する,感じる,持つ,振る,接する,暮らせる,決める,笑う,築く,置く,腰掛ける,落ち着く,見える,見かける,見つめる,話す,読む,走り出す,超える,違う,重ねる,開く,隠れる,飼う,騒ぐ,
■総合点 74点
■均衡点 3点
家族として犬を愛する
小5 あきひろ(asiguru)
2025年9月2日
イギリス人は、犬を躾けることが上手で、不必要にほえたり騒いだりすることはないのだ。日本の犬は、躾が悪くとびかかったり、ほえたりと飼い主が苦労してしまう。こんな違いがあるのは、日本人は、家畜を人間の支配下に位置するもの、人間に従属する存在だとみなしていなく、一方でイギリス人は家畜とは人間が完全に支配をして自身は自立性を持たず、徹底的な人間中心的動物観を持っているからなのだ。人々を無意識に動かしている基本的な価値体験の枠組みというものは、実に深く隠れている。
母の知り合いの家で飼われている可愛いトイプードル「クルミ」である。クルミは自分を犬ではなく人間だと思っているらしく、どんなに庭に出しても脱走することはない。普通の犬ならば好奇心のままに走り出してしまいそうだが、クルミは「自分は人間だから」とでも言いたげに落ち着いている。行動や仕草もユニークで、まるで犬の形に変装した人間のように見えることさえある。たとえば、椅子にちょこんと腰掛けて前足を机の上に置き、話す人の方をじっと見つめる姿は、本当に人間の子どものようで、思わず笑ってしまったほどだ。犬という存在にここまで人間らしさを重ねてしまうのは、日本的な「家族として犬を愛する」感覚に近いのかもしれない。
さらにもう一人、母の友達であるカナダ人の話も印象的だ。その人はとにかく犬が大好きで、道で犬に出会うと必ず声をかけ、まるで長年の友達のように接する。犬もまた心を開くのか、しっぽを振って応える姿をよく見かける。人間と犬の間に言葉を超えた信頼や友情が築かれているように思え、文化の違いを超えて犬という存在が人に与える温かさを実感した。
この話を読んで、イギリスと日本でしつけの仕方が違うのは、動物観や生物観の違いがあるからだということがわかった。僕は、どちらの考えも一方的に良い悪いを決めるものではなく、状況や環境によって変わると思う。もし僕が犬を飼うなら、きちんとしつけをして公共の場で迷惑をかけないようにしつつ、同時に家族の一員として大切にしたい。そのようにすれば、人間も犬も心地よく暮らせるのではないかと感じた。