日本人は
   小6 あおやゆ(aoyayu)  2025年9月2日

 世界中どこに行っても日本人の旅行者達は身の回りに「日本」を持って動き回る。それを私は「文化的カプセル」と名づける。日本人の場合、とりわけその「文化的カプセル」の外皮膜はかなり強く、それを内側から破ることを日本人はあまりしたことがないと思える。

私の学校では学年ごとでの交流をするために縦割り班が組まれ45分間一緒に遊ぶというイベントがある。1〜6年生が一人ずつで6人で組むのだが中には引っ込み思案の子もいて話を振ってもあまり長続きしないこともある。しかし一人そういう性格の子がいると1〜3年生くらいの子はそれを真似して(中には例外はいるが(笑))みんながだまりんこ競争のように静かになってしまう。今年の縦割り班はまさにそうだった。その時は私も焦って「とりあえずさ、まあ自己紹介しよ。学年、組、名前、好きなこと、嫌いなこと言ってね。よろしく」といい無理矢理「じゃあ真ん中とって、3年生の君から」と一番空気を読んでくれそうな子に振ってみる。しかし、「えっと、私は三年◯組〇〇です。好きなことは読書で嫌いなことは…特にありません。」とあまり盛り上がらない。というかむしろ盛り下がったという結果になってしまった。もちろんここで「盛り上がるように言ってね」なんて口が裂けても言えないので「読書好きなんだ。すごーい」と一番平凡で一番シンプルに相槌を打つ。(こりゃダメだな)と思って「じゃ私ね」と言ってお笑いネタも含ませて自己紹介すると少し笑ってくれた1年生がいてとても嬉しかった。



「神様は私たちに成功することなんて思っていません。ただ挑戦して欲しいだけよ」という言葉がある。この言葉はマザーテレサの言葉で、伝記を読んだ時に初めて知った。大事なのは挑戦をすることで成功することではない。ということを知って人は今まで挑戦をし続けてきたからここまで文明が豊かになったんだなということが思い浮かんだ。成功ばかり考えて結局何もできずに終わってしまうことがある。それこそ失敗だと思う。挑戦すること自体が成功とも言えると思った。マザーテレサの貧しい人のために施設を作り世話をするという挑戦をしてそのままノーベル平和賞を取るまでに成功をした。マザーテレサの苦しんでいる人のために何かをしてあげるという困難な道に挑戦したことこそ大成功だ。

人間にとって文化的カプセル(殻)というものは、破って挑戦し、成功するためにある。自分の持っている殻を破っていくことこそ成功と言えると思った。