あきひろさんの作文は、あいさつの大切さについてとてもよく考えられていて、内容(ないよう)がしっかりしています。
まず、あいさつの意味や役割(やくわり)を動物や人間の例を使ってわかりやすく説明しているところがすばらしいです。
また、自分の台湾(たいわん)への一人旅の体験を通して、あいさつのタイミングや気持ちの変化について具体的に書けているので、文章がとても生き生きしています。
お母さんや姉の話も入れて、家族の視点(してん)が加わっているので、文章に深みが出ています。
「笑う門には福来る」ということわざを使って、あいさつの良さをまとめているのも効果(こうか)的です。
たとえやことわざがうまく使われていて、文章に彩り(いろどり)添え(そえ)ています。
また、感想の部分では「わかったこと」がはっきりと伝わってきて、読み手にしっかりとメッセージが届き(とどき)ます。
書き出しのあいさつの話と結びの「えがおのあいさつ」がつながっていて、文章のまとまりもよいです。
全体を通して、あきひろさんの考えや体験が生き生きと伝わってきて、読む人にあいさつの大切さを感じさせる作文になっています。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえの使い方:たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話:前の話聞いた話がよく書けています
・ことわざの使用:ことわざがよく書けています
・わかったことの表現(ひょうげん):わかったことがよく書けています
・書き出しの結び:書き出しの結びがよく書けています

 構成(こうせい)◎ 題材◎ 表現(ひょうげん)◎ 主題◎ 表記◎

字数/基準(きじゅん)字数:1031字/700字
思考点:64点
知識(ちしき)点:66点
表現(ひょうげん)点:69点
経験(けいけん)点:66点
総合(そうごう)点:74点
均衡(きんこう)点:8点

 


■思考語彙 15種 17個 (種類率88%) 64点
いるから,すると,そのため,たので,ちゃうから,できるから,と思う,と思える,の場合,もろいから,人にとって,確かめるため,続けよう,聞くと,言わざる,

■知識語彙 41種 55個 (種類率75%) 66点
一番,一言,一部始終,不安,予習,人間,仲間,会話,再会,冒険,出来事,出発,友達,台湾,合図,大切,安心,家族,役割,意味,感想,成田空港,挨拶,敵意,日本,明香,時間,最後,東京,相手,瞬間,確認,経験,自分,自身,言葉,警戒,近所,重要,関係,鮮明,

■表現語彙 91種 155個 (種類率59%) 69点
あいさつ,あと,えがお,お母さん,かかわり,くん,こと,ことわざ,これ,そう,そのため,つながり,ていねい,とき,の場合,ぼく,もの,よう,ん,エアー,オレ,シート,ターミナル,ダメ,バイバイ,一番,一言,一部始終,不安,中,予習,人,人間,他,仲良し,仲間,会話,何,再会,冒険,出来事,出発,別れ,前向き,力,友達,台湾,合図,向こう,夏,大切,姉,子,安心,家族,幸せ,役割,心,意味,感想,成田空港,挨拶,敵意,文,日本,明香,時,時間,最後,東京,母,気持ち,涙,相手,瞬間,確かめるため,確認,福,経験,自分,自身,言葉,話,警戒,近所,通り,里,重要,門,関係,鮮明,

■経験語彙 31種 47個 (種類率66%) 66点
あく,くれる,すぎる,せる,ちゃう,つくる,できる,と思う,と思える,なくす,なれる,ふやす,れる,わかる,会う,伝える,分かる,別れる,向かう,変わる,思い出す,書く,泣く,知る,確かめる,笑う,続ける,聞く,行う,覚える,運ぶ,

■総合点 74点

■均衡点 8点
 

冒険の夏
   小5 あきひろ(asiguru)  2025年9月3日

 あいさつは、人間も動物も「出会うとき」や「別れるとき」にするものだ。知らない人と会うときには、不安や警戒心をなくし、敵意がないことを伝える役割がある。人間の場合、あいさつは「仲間になれる相手かどうか」を確かめる合図にもなる。しばらく会わなかった相手と再会したときには、気持ちや関係が変わっていないことを確かめるためにあいさつをする。別れるときのあいさつは「また会うときまで、仲良しの気持ちを続けよう」という確認の意味がある。長い別れのあとのあいさつほど、ていねいで力強くなるのもそのためだ。こうしたことから、人にとって「別れている時間」が意外と不安なものだとわかる。

 ぼくは、この夏台湾へ1人で言った。これは大冒険だった。台湾での出来事の一部始終を覚えている日本を出発する瞬間も鮮明に覚えている。この感想文の予習シートを書いているとき母が

「あっくんが台湾に行くとき何にも言わずに行っちゃったよね他の子は『バイバイ』とか『行ってきます』とか言って成田空港に向かっていったのに」

そんなことを言われてぼくは、

「オレは涙もろいから台湾で最後お母さんにバイバイって言ったな~と思い出して泣いちゃうからバイバイは言わなかったんだよ」

この会話を聞いていた明香里が

「あきおもろすぎだろ」

と笑ってきた。ですが向こうでお母さんや家族のことを思い出して泣くことがなかったので東京エアーターミナルの出発のときに挨拶をしなくてよかったな~と思う。この経験から挨拶をするといい時とあいさつをするとダメな時があるということが分かった。

 母に聞いた話だ。ぼくと姉の明香里が近所の人に挨拶をすると、母に

「いつも2人は挨拶してくれてうれしいね」

と言われることがあるそうだ。その言葉を聞くと、やはり挨拶には、人を幸せにする力があるのだと思う。たった一言のあいさつでも、相手の気持ちを明るくしたり、安心させたりできるからだ。そして、挨拶をする自分自身も気持ちが前向きになって、人と人とのつながりを大切にしたいと思えるようになる。

 ぼくは、えがおなあいさつで友達をつくっているからあいさつは人と人とのかかわりの中で一番重要だとわかった。

「笑う門には福来る」『笑う門には福来る』ということわざの通り、えがおのあいさつは友達をふやし、幸せな気持ちを運んでくれるものだ。