はるまきさん、作文を読んでとても感心しました。
かしらが子どもや仔牛に信用(しんよう)されて、美しい心になっていく場面を選ん(えらん)だところがとてもよく伝わっ(つたわっ)てきました。
「かしらなんて信用(しんよう)しんよー!」という言葉や、かしらの気持ちの変化(へんか)がよく描か(えがか)れていて、たとえがうまく使われていますね。
また、自分の学校でのクラス代表になった経験(けいけん)や、お母さんの昔の話を入れているので、文章が立体(てき)になっていて読みやすかったです。
ですます調で書かれているので、やわらかくて親しみやすい文章になっています。
心の中で思ったことも素直(すなお)に書かれていて、はるまきさんの気持ちがよく伝わり(つたわり)ました。
最後(さいご)に、「どんどん美しい心が大きくなっていくといいな」と思ったことをしっかりまとめていて、文章の結び(むすび)がとてもよくできています。
これからも、自分の経験(けいけん)周り(まわり)の人の話を交えながら、感じたことを大切にして作文を書いてくださいね。

項目(こうもく)評価(ひょうか)
・たとえがうまく使われています
・前の話聞いた話がよく書けています
・ですますがよく書けています
・心の中で思ったことがよく書けています
・動作情景(じょうけい)結び(むすび)がよく書けています
 

森リン評価 美しい心になるチャンス ti 09月3週 はるまき
字数/基準字数:
1072字/500字
思考点:54点
知識点:59点
表現点:60点
経験点:63点
総合点:66点
均衡点:7点
●語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
1200字換算
 
思考点:60点
知識点:65点
表現点:67点
経験点:69点
総合点:65点
均衡点:7点
●換算語彙学年表
 小1小2小3小4小5小6中1中2中3高1高2高3  
思考点
知識点
表現点
経験点
総合点
●語彙の説明
語彙種類個数種類率点数説明
思考語彙11種12個92%54点考える言葉です。
理由、方法、原因などの説明の語彙。
多すぎると、説明の多い硬い文章になる可能性があります。
知識語彙31種44個70%59点難しい言葉です。
社会的な例や調べた例の語彙。
多すぎると、難しい言葉の多い重い文章になる可能性があります。
表現語彙70種112個63%60点豊かな言葉です。
話題の幅が広い語彙。
多すぎると、散漫な文章になる可能性があります。
経験語彙29種53個55%63点詳しい言葉です。
身近な例や経験した例の語彙。
多すぎると、身近な話の多い狭い文章になる可能性があります。
種類率は、60%以上が目標。70%以上の場合は多様な語彙が使われています。
1072字
 54点
 59点
 60点
 63点
字数 思考語彙 知識語彙 表現語彙 経験語彙

 


■思考語彙 11種 12個 (種類率92%) 54点
、もちろん,。だから,。つまり,いくと,すると,たから,だろう,で思う,と思う,のかも,逃さざる,

■知識語彙 31種 44個 (種類率70%) 59点
一目,三浦,今年,代表,体重,信用,僅差,優等生,先生,全員,口角,口調,名前,小学校,小学生,年生,教室,日常,昭和,時間,普通,校長,毎月,気分,生徒,生活,終業,自慢,規定,賞状,連続,

■表現語彙 70種 112個 (種類率63%) 60点
こと,これ,さ,さん,そう,そりゃあ,たち,とき,ところ,どこ,みたい,やる気,よう,わけ,ん,アウト,クラス,シラー,チャンス,バレエ,一,一目,三,三浦,中,二,人,今,今年,仕組み,他,代表,体重,信用,僅差,優等生,先生,全員,口角,口調,名前,回,小学校,小学生,年,年生,式,心,感じ,教室,日常,昭和,時間,普通,校長,母,毎月,気分,決まり,生き物,生徒,生活,私,終業,胸,自慢,規定,話,賞状,連続,

■経験語彙 29種 53個 (種類率55%) 63点
こえる,しまう,しれる,ちゃう,てる,できる,で思う,と思う,なくす,なくなる,もらう,やめる,やる,られる,れる,わかる,上がる,呼ぶ,当てはまる,怒る,戻る,決める,測る,行う,褒める,逃す,通う,選ぶ,頑張る,

■総合点 66点

■均衡点 7点
 

美しい心になるチャンス
   小4 はるまき(akoruka)  2025年9月3日

    美しい心になるチャンス

              はるまき

 かしらは、あんまり笑ったので、こんどは涙が出てきた。子どもも仔牛も、じぶんを信用しているのだ。こんなことは、盗人のじぶんには、はじめてのことである。そこで、かしらはいま、美しい心になっているのであった。私がこの長文を読んで、一番よかったなぁと思ったところは、かしらが子どもと仔牛に信用されて美しい心になった場面だ。

「かしらなんて信用しんよー!」

と冷たい眼を向けられてきたかしらがやっと信用されて、美しい心になる。このように、生き物は、褒められたり信用されたりすると、良い気分になるのだ。これは、私たちの日常生活にも当てはまると思う。

 私が通っている小学校では、終業式に、クラスで一人代表を決めて、校長先生に賞状をもらうという時間がある。このときには、優等生が一目でわかる。自慢話になってしまうが、私は、二年生と三年生でクラス代表に選ばれた。つまり、二年連続というわけだ。

「今年のクラス代表は、もちろん全員が頑張っていて僅差のところもありましたが、三浦さんです!」

このような口調で先生に名前を呼ばれるときの嬉しさ、気分の良さ。今まで信用されなかったからというわけではないが、思わず口角が上がってしまった。

 母には、信用されなかったり怒られたりして、やる気をなくしてしまったことがあるそうだ。

「小学生のときに行ってたバレエ教室で、毎月一回体重を測るっていうのがあったんだけど、規定をこえたらアウト!みたいな決まりがあったんだよね。それで、私はけっこう規定をこえちゃってて、他の生徒にはシラーって感じで見られたり、先生にはあーあ⋯ってがっかりされたりして、やる気がなくなっちゃったんだ。」

そりゃあ、やる気はなくなるだろう。私だったら、そのバレエ教室をやめてしまう。でも、昭和ではこれが普通だったのかもしれない。

「でも、こえてなくて先生に褒められたら、やったー!ってなったな。」

やっぱり、褒められたら気分が良くなって、怒られたらやる気をなくすという仕組みがどこかにあるのだと思う。

 生き物には、汚くて悪い心になっても、美しい心に戻ることができるチャンスが必ずある。どんなに悪い心の人でも、胸の奥深くに美しい心があるのだ。褒められたり信用されたりして怒る人なんて、見たことがない。だから、そのチャンスを逃さずに、どんどん美しい心が大きくなっていくといいなと心の中で思った。