高齢化は良いことか悪いことか
高1 あかやゆ(akayayu)
2025年9月3日
高齢化社会というとネガティブで暗いイメージを持たれがちだ。しかし、高齢化現象というのは今まで日本が頑張ってきた成果だといえる。高齢者が多いことは医療技術が発達したり生活環境が整ったりしたことで平均寿命が延びたからであり、少子化は豊かになったことで子供の人数を少なくして一人一人の教育にお金をかけて質の高い子供を育てようとしたからである。確かに、高齢化に伴い様々な問題が発生したが、高齢化が進み切って人口構造が安定してしまえば、あとはその構造に合わせた仕組みを作ってしまえば問題は解決する。高齢化は悪いことばかりではないのだ。だから私たちは高齢化をポジティブにとらえていくべきだ。
第一の方法としては、若い世代が高齢者の知識から学ぶことだ。高齢者は誰もが今まだ生きてきた人生分の経験や生活の知恵を持っている。例えば、お肉を炭酸で煮ると柔らかくなる、などだ。それらを学んでいくことでより生活を便利なものにすることができるのだ。また、戦争の体験などは高齢者でなくては知らないこともたくさんあるだろう。このような昔の出来事などについても高齢者から学ぶことで未来に生かすことができる。最近は核家族世帯が増え、祖父母に会う機会が少なくなってきているが、学校に高齢者を招いたりSNSなどを利用して高齢者の知識を発信していけるようにしたりできればより多くの人が高齢者の知識を利用したり新しいものの見方を得たりできるようになるだろう。
第二の方法としては、高齢者も活躍できるような場を作ることだ。現在の制度では60歳で定年になり、65歳までは希望すれば働くことができるが定年を超えると給料が減ってしまう。しかし、60歳または65歳を超えても希望すれば同じ給料で働けるような仕組みを作れば高齢者の経験を仕事に生かすことができる上に自分自身でお金を稼げるため若い世代の高齢者を支えるための負担も小さくなるのではないだろうか。確かに、企業側としては元気な若い人たちをたくさん雇いたいという気持ちがあるかもしれない。しかし、若い人たちが高齢者の経験から学ぶことでより仕事の効率が上がることもあるだろう。また、同じ仕事場で幅広い世代の人が一緒に働くことでそれぞれが違う世代の価値観を知ることができる。高齢者の人々が全員続けて働きたいと感じているわけではないが、働きたい人のためにも制度は整えていくべきだろう。
確かに、高齢化社会には問題もある。それらに目を向けてその解決策を模索し続けることも大切だ。しかし、そのメリットを生かしどのように社会をよりよくしていくかも大切なのではないだろうか。日本が今まで頑張ってきた結果と言える高齢化を否定するのは今までの人々の努力を否定することにもつながってしまう。だから、「高齢化とは、悪い変化だけではなく良い部分も悪い部分もある、日本が次の時代に進むための変化である。」という言葉のように高齢化によって起きた問題にはきちんと対処しその利点は生かせるような方法を考えていきたい。