所有からシェアへ

   中3 こたつ(akiriyo)  2025年9月4日

 何といっても、現代技術を特徴付けるのは豊富な工業製品の氾濫であろう。少なくとも先進工業国においては、高い生産性に裏づけられた安価で高品質の工業製品を容易に入手できる。このことが豊かさの象徴である。そして途上国においても、そのような豊かさが目標として設定されている。現代技術は、とりあえず人間にとって有用でない自然資源を抽出している。豊かさは、このような生産技術によって支えられる。ところが、このような技術の持つ問題が、最近しばしば話題になる。豊富な工業製品を作りだす為の条件としての資源エネルギーについては、限界が指摘されて久しい。

 私は、人と共有することによって豊かさを感じられる様な人間になりたい。そのためには二つの方法がある。

 一つ目は、物を持つことではなく、使えることに価値を見出すことだ。例えば、どこかに行きたいと思ったとしよう。そのとき、もし車を買うとするならば何百万円もの大金を使わないといけない。しかし、ライドシェアなどをうまく活用すれば安く、便利に車に乗れるだろう。中学2年生の頃に美術館へ行ったとき、私は、外出中にスマートフォンの電池が切れかけていて、困ったことがあった。しかし、近くにモバイルバッテリーのシェアスポットがあり、ギリギリのところで充電が間に合い、非常に助かった。この経験から、私は物を使えることに価値を見出したい。

 二つ目は、様々な物をシェアできるような社会を構築することだ。現代社会では、キックボードや自転車等のレンタルが目立つようになってきている。個人で所有すると、コストがかかるだけでなく、置き場所やメンテナンスも必要だ。しかし、レンタルならばそのような煩雑さを気にしなくて済む。発明家ニコラ・テスラは、技術は万人の為にあるべきだ。という思想の元に様々な物を発明し、後世に残した。これこそ、人間がシェアすることによって豊かになったということの象徴だろう。彼の様な人間が増えれば、様々な物をシェアできるような社会に近づくだろう。

 確かに、人間は物を所有することによって安心して生活できるようになった。しかし、「脱皮できない蛇は滅びる。」という言葉があるように、時代と共に価値観を更新していくことも大切だ。これからは、ただ物を持つのではなく、人と共有することによって得られる安心や楽しさを大切にしたい。そして、そうした社会が実現すれば、資源を最大限有効活用でき、私たちの生活はより豊かになるはずだ。